【さきたま史跡の博物館 概要】
埼玉県行田市のさきたま古墳公園内にある、さきたま史跡の博物館は、国宝の「金錯銘鉄剣」などの貴重な出土品を展示し、特別史跡「埼玉古墳群」の保存と活用を行っている県立の施設です。

【国宝 金錯銘鉄剣】
金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)は、1968年に埼玉古墳群の稲荷山古墳から出土した、日本古代史の謎を解き明かす超一級の歴史史料(国宝)です。鉄の剣身に合計115文字の漢字が金象嵌(きんぞうがん)で刻まれており、現存する「最古の日本の文章」の一つとされています。

製作の年としては、「辛亥(しんがい)の年」(西暦471年が有力説)の7月に、記念としてこの剣を作らせたと明記されているようです。
【国宝 画文帯環状乳神獣鏡】

画文帯環状乳神獣鏡(がもんたいかんじょうにゅうしんじゅうきょう)は、中国の職人が作った、またはそれを国内で極めて忠実に模倣したとされる美しい青銅鏡です。当時の古墳時代において、鏡は太陽の光を反射する「魔除けの呪具」であり、ヤマト王権との強い政治的結びつきを示す特別な同盟の証でもありました。
【国宝 硬玉勾玉】

硬玉勾玉(こうぎょくまがたま)は、長さ約4cmの鮮やかな緑色をしたヒスイ(翡翠)製の勾玉です。このヒスイは関東では採れないため、新潟県の糸魚川(いといがわ)周辺からはるばる運ばれてきた一級の最高級品だと分かっています。

その他にも国宝副葬品は、すべてさきたま史跡の博物館の「国宝展示室」に本物が並んでおり、金錯銘鉄剣を囲むように鑑賞できます。
【将軍山古墳 展示館 概要】

将軍山古墳(しょうぐんやまこふん)展示館は、さきたま古墳公園内にある、古墳の内部(後円部)に直接入って見学できる全国的にも非常に珍しい展示施設です。埼玉県立さきたま史跡の博物館の分館として運営されており、1500年前の「横穴式石室」の内部や埋葬当時の様子が、最新の技術と実物大模型でリアルに再現されています。

展示館の建物自体が、全長90mの前方後円墳である「将軍山古墳」の消滅しかけていた後円部を復元・整備して造られています。
【馬具を身につけた実物大の馬模型】
1階には将軍山古墳から出土した、きらびやかな馬具を装着した馬の姿が実物大で再現されています。当時の「最先端モビリティ」であった軍馬の迫力を間近で観察できます。

【実物大の埋葬空間】

2階では、ガラス越しに、6世紀後半の横穴式石室の内部をリアルに見下ろすことができます。葬られた当時の状態が忠実に復元されており、遺体の傍らにきらびやかな副葬品が並べられた古代の埋葬シーンを、臨場感たっぷりに見学できます。
【さきたま史跡の博物館 近くにある観光スポット】
前玉神社、行田タワー、行田八幡神社、忍城 御三階櫓、忍東照宮
【さきたま史跡の博物館 アクセス】
管理人の感想
ガラスケースの向こうに鈍く光る鉄剣。 1500年以上前の100文字の金文字が残っており、古代ロマンがそのまま現代に伝わってくるようでした。鉄剣だけでなく、当時のきらびやかな鏡や武具、可愛い埴輪(はにわ)などもたくさん展示されていて、当時の暮らしや権力の大きさを想像できます。 博物館から少し歩いたところにある「将軍山古墳展示館」では当時の埋葬された様子や、馬具などの副葬品が当時のままの配置で再現されていて臨場感があります。 前玉神社と合わせて見学すると充実すると思います。
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