【行田八幡神社 概要】
行田八幡神社(ぎょうだはちまんじんじゃ)」は、埼玉県行田市に鎮座する約1000年の歴史を持ち、かつては忍城下の守り神・総鎮守として歴代城主から深く崇敬されてきた由緒ある神社です。「封じの宮」という別名を持ち、さまざまな病魔や悪癖を絶つ強いご利益があるパワースポットとして全国から参拝者が訪れます。
【行田八幡神社 創建由緒】
創建の時期は、1050年代(平安時代中期)に遡ると伝えられています。当時、奥州(現在の東北地方)で起きた大規模な反乱「前九年の役」を鎮圧するため、朝廷の命を受けた武将・源頼義(みなもとのよりよし)と、その息子である源義家(よしいえ/八幡太郎)がこの行田の地に軍を進め、滞陣(陣を敷くこと)しました。父子はこれからの戦いに勝つため、武門の神様である「八幡大神」をこの地に勧請し、熱心に勝利を祈願しました。これが神社の始まりとされています。
創建された当初は、現在の場所ではなく、少し離れた「佐間村田中(現在の行田市佐間付近)」に鎮座しており、俗に「田中八幡(でんちゅうはちまん)」と呼ばれ親しまれていました。
ご祭階は、誉田別尊(ほむだわけのみこと)=応神天皇、気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后、比売大神(ひめのおおかみ) 、大物主神(おおものぬしのかみ) 、神素盞鳴尊(かむすさのおのみこと) を祀っております。
【行田八幡神社 参道】

鳥居をくぐると、まず驚くのが拝殿までの参道の短さです。戦国時代、忍城主の成田長泰によって現在の場所へ移されましたが、そこは武士や町人が暮らす密集した「城下町(市街地)」の真ん中でした。広大な敷地を確保できる山の中や郊外とは異なり、限られた町域の中に建てられたため、参道を長く伸ばすスペースがなく、必然的にコンパクトな構造になったと考えられます。
【行田八幡神社 社殿】
現在の社殿は、1989年(平成元年)に、皇紀二千六百五十年を記念して新しく建てられたものです。屋根は伝統的な「入母屋造(いりもやづくり)」の形式を踏襲しており、正面から見るとどっしりとした落ち着きと気品、重厚感を感じられる造りです

:通常、日本の神社は南向き、または東向きに建てられるのが一般的です。しかし、行田八幡神社の社殿は「西」に向いています。 天文年間に戦国武将・成田長泰によって現在の地へ遷座された際、西側にある「忍城(おしじょう)」を守護するように、また城主が城からいつでも拝めるように西向きに建てられたそうです。
【なで桃 】
本殿の脇に鎮座するピカピカと金色に輝く大きな桃の彫像で、周囲には桃の形をした可愛い絵馬がたくさん奉納されています。

ご祭神は「意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)」が祀られています。この神様はなんと「桃の果実そのもの」です。古来、中国では桃は不老長寿の象徴とされていますが、日本の神話(古事記)でも最強の魔除けアイテムとして登場します。
この神話から、桃は病難・災難除けの象徴となり、行田八幡神社の「なで桃」として信仰されるようになりました。
【末社 目の神社】
目の神社(めのかみしゃ)は、行田八幡神社が「封じの宮」として体全体のあらゆる病難を絶つ中で、このお社は「目に関する悩み」をピンポイントで引き受けてくれる心強い存在です。

ご祭神は、味鋤高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)を祀っております。古くから「目の神様」として篤く信仰されている神様です。
【末社 瘡守稲荷社】
瘡守稲荷社(かさもりいなりしゃ)は、おでき・吹き出物・湿疹などの皮膚病平癒、そして転じて「美肌・美容」の神様として特に女性の参拝者から篤い信仰を集めています。

ご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと) を祀っております。
【末社 愛宕神社】
愛宕神社(あたごじんじゃ) は、火の神様を祀るお社です。行田の町やこの神社自体が、江戸時代から明治時代にかけて何度も「行田大火(大火事)」に遭い、その都度力強く復興してきた歴史があるからこそ、火の災いから町や人々を守るためにとても大切に祀られています。

ご祭神は、軻遇突智命(かぐつちのみこと) を祀っております。
【末社 大国主神社&恵比寿神社】
大国主神社と「二社一棟(一つの建物に二つのお社が入る形)」の御社殿に並んで祀られています。大黒様と恵比寿様が隣り合っているため、ここをお参りするだけで仕事運や金運、商売繁盛の強力なパワーを同時にいただくことができます。

ご祭神は、大国主神(おおくにぬしのかみ) と、事代主神(ことしろぬしのかみ) を祀っております。
【本殿裏の小径】

本殿裏の小径(こみち)は、拝殿の左奥にある愛宕神社のさらに奥から、ぐるりと本殿の真裏を通り抜けることができる細い散策路です。 小径の脇には竹林や豊かな木々、さらにひっそりと佇む「鏡池」などがあり、木漏れ日を浴びながら歩くだけで心がすっきりと洗われる感覚を味わえます。
【行田八幡神社 近くにある観光スポット】
埼玉県立さきたま史跡の博物館、前玉神社、古代蓮の里&行田タワー、忍城 御三階櫓、忍東照宮
【行田八幡神社 アクセス】
管理人の感想
鳥居をくぐると、拝殿までの参道はとってもコンパクト!長々と歩く必要がないので、体力に自信がない方でも気軽に参拝できますね。行田八幡神社を訪れたら、絶対に通り過ぎてほしくないのが『本殿裏の小径』。愛宕神社の奥からひっそりと続くこの小道は、表の賑やかさが嘘のように静まり返った別世界でした。竹林や木々に囲まれた道を歩きながら、神様が祀られている本殿の真裏を間近に拝むことができるので、ぜひ散策してみてください。
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