【熊野那智大社 概要】
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、田辺市の熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社とともに熊野三山の一社として、 全国約4,000社余ある熊野神社の御本社です。創建は社伝によると仁徳天皇5年。(三山の中には青岸渡寺も含まれる)ここの土地は、熊野信仰の霊場として長い歴史があり、那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場でしたが、明治初期の神仏分離施策によって青岸渡寺と那智大社に分離しました。
青岸渡寺 三重塔と那智の滝(なちのたき)【和歌山県】ご祭神「熊野夫須美大神」の御神徳により「結宮(むすびのみや)」と称され、人の縁だけでなく諸々の願いを結ぶ宮として崇められました。那智御瀧は自然を尊び延命息災を祈る人が多く、また八咫烏の縁起によりお導きの神として交通・海上の安全の守護を祈り、さらに御神木の梛の木は無事息災をあらわすものとして崇められています。熊野の自然と共に神々の恵み深い御神徳のある神社です。
2004年7月7日に世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野那智大社として登録されています。熊野古道を歩いて本殿を目指す事ができます。
熊野古道から更に463段の石段を登るのですが、途中にお土産屋さんが立ち並んでおり、休憩しながら登ると良いと思います。
参道の長い石段を上ると右に青岸渡寺があり、左は朱の大鳥居と大社の境内が続いています。 拝殿の奥には鈴門・瑞垣を挟んで本殿があります。
階段を上り鳥居をくぐり振り返ると、すばらいい景色があります。さすが修行場だった事もあり、足腰が弱い方は中々キツイかもしれませんが、達成感はありますね!
【熊野那智大社 境内】
美しい朱色の社殿が特徴のとても神秘的な神社です。もともとは那智の滝のすぐ近くで祀られていたそうですが1700年前にこの地へ移動したらしいです。建造物8棟が国の重要文化財に指定されております。
社殿の横にある大きな樟(くす)は『那智の樟』と言い、樹齢850年、樹高25メートル、幹囲8..3メートルにもなるご神木です。和歌山県の天然記念物にも指定されています。
根の部分に人が入れるほどの洞があり、氏名と願いを描いた護摩札を持って胎内をくぐり奉納することができます。無病息災、長寿を願って多くの人々に崇められています。木の中をくぐり抜けれる体験は貴重ですね。
熊野古道の大門坂から始まって、那智の滝、本殿まで見どころが目白押しです。足腰に自信がない人は800円を払えば 大社、寺のすぐ横の駐車場に止めることが出来ますので和歌山に来たら参拝してほしい神社ですね!
【熊野那智大社 アクセス】
管理人の感想
修行の場です。楽に行ける観光地ではありませんが、日本人なら人生で一度は訪れたいところですね。隣に青岸渡寺があるという神仏混淆の名残が強く残っている場所でその境目をよく見ると面白いです。