鳥越神社【東京都】

【鳥越神社の概要と歴史】

東京都台東区鳥越に鎮座する「鳥越神社(とりこえじんじゃ)」。日本武尊の尊徳を慕って村人たちが奉斎したのが始まりと伝えられる1300年以上の歴史を誇る古社です。前九年の役の際、源義家公がこの地で渡り鳥の飛ぶ姿を見て浅瀬を知り無事に隅田川を渡れたことから「鳥越明神」の社号を奉ったとされています。毎年6月に開催される例大祭「鳥越まつり」では、都内最大級の重量(約4トン)を誇る「千貫神輿(せんかんみこし)」が渡御し、夕闇の中で提灯の灯りに彩られる「夜祭り」としても江戸情緒を色濃く残す名社です。

【歴史と由来】日本武尊を祀り鳥越の地を見守る歴史ある神社

鳥越神社(とりこえじんじゃ)は、白雉2年(651年)創建と伝わる古社です。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に当地に滞在した縁から、村民が「白鳥明神」として奉斎したのが始まりとされています。

その後、前九年の役で東国へ赴いた源頼義・義家親子が隅田川の渡河に悩んでいた際、一羽の白鳥(またはウミネコ)が現れて浅瀬へ導き、無事に川を渡ることができました。義家公はこの加護に深く感謝し、社号を「鳥越大明神」と奉納したと伝えられています。大正時代には、関東大震災で焼失した近隣の松平神社(徳川家康公を祀る社)が合祀されました。

現在でも都内屈指の重さを誇る千貫神輿が街を巡行する「鳥越祭」で知られ、古くから下町の開運・厄除けの守護神として親しまれています。

【ご祭神とご利益】日本武尊らが授ける出世開運・厄除け・勝運のご神徳

ご祭神は、日本武命(やまとたけるのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、東照宮公(とうしょうぐうこう)=徳川家康公を祀っております。

【天児屋根命?】

日本神話に登場する神で、中臣氏や藤原氏の祖神として知られています。天岩戸伝説で天照大御神を岩戸から出す際に祝詞を奏上した神として描かれています。

  • 開運招福・厄除け・難局突破:日本武尊の力強い神力と、前九年の役で源頼義・義家親子が白鳥の導きで隅田川の浅瀬を渡り切ったという由緒から、人生のピンチや困難を跳ね返し、運気を良い方向へ導く強いご利益があるとされています。
  • 出世開運・事業繁栄・商売繁盛:天下を統一して江戸の礎を築いた徳川家康公や、文武に長けた天兒屋根命が併せて祀られていることから、ビジネスでの成功や立身出世、企業の繁栄にご利益があります。
  • 子育て・安産・家内安全:白鳥の神徳(白鳥明神)や古くから下町の産土神(うぶすながみ)として親しまれてきた歴史から、子どもたちの健やかな成長や家庭の平安を守る守護神としても手厚く信仰されています。
  • 健康長寿・無病息災:651年の創建以来、下町の人々の暮らしと健康を守り続けてきた歴史から、身に降りかかる病魔や災難を祓い清める御神徳があります。

【鳥越神社の見どころ&参拝ルート】

【境内と社殿・狛犬】下町の情緒が漂う落ち着いた境内と荘厳な社殿・狛犬

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都会の神社の為、あまり広くはありませんが、緑豊かな木々が立ち並び、参道は石畳で整備され涼しく感じます。江戸時代は2万坪の広大な敷地を有していたそうですが、江戸幕府が米を収蔵する為の蔵を建てるために所領を没収されたそうです。

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社殿前の狛犬はモフモフしていませんが、角があり珍しいですね。安産祈願のご利益があるとされています。社殿は黒と白を基調にした重厚な印象。

【境内末社(志志岐神社・福寿神社)】安産祈願の志志岐神社と芸道上達を祈る福寿神社

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志志岐神社(ししきじんじゃ)は、1624~44年頃に、安産の神を対馬国下懸郡の本社より勧請。ご祭神は豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祀っております。

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福寿神社の創建年は不明。京都伏見稲荷辺りの山の途中にある福寿社から御分霊を祀ったとも言われています。ご祭神は、倉稲魂神、大黒天神・恵比寿神、菅原道真公が祀られています。

【平将門公とのゆかり】首塚や胴塚と結ばれる伝説や歴史的つながり

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江戸の北斗七社の一つと言われていますが、ご祭神には平将門は祀られていませんでした。築土神社のように朝廷の反逆者であることを憚って祭神に記載しなかった可能性もあります。

【北斗七社?(将門の北斗七星伝説)?】

「北斗七社」とは、北斗七星の形に配置されたとされる七つの神社を指しており、「将門の結界」が張られたとする都市伝説があります。 江戸の北斗七社は、鎧神社、水稲荷神社、筑土八幡神社、神田明神、将門の首塚、兜神社、鳥越神社と言われています。※筑土八幡神社と筑土神社は別神社です。

【以下が平将門との接点(都市伝説)】

・将門の首が飛び越えて行った為、「飛び越え」が「とりごえ(鳥越)」に変化し、北斗七星の起点となった。

・平将門の紋である七曜紋(九曜紋と同種)を神社紋としている。

・七曜紋は妙見信仰を顕すものであり将門も信仰していた。

・神社の宮司鏑木家は代々、千葉氏と由緒のある家柄(平将門と同じ血筋)が務めている。

・平将門の身体はバラバラに埋まっていると言われ、鳥越神社には両腕が埋まってる。

※なお、鳥越神社の境内掲示には載っていませんので、神社関係者に質問するなどは止めましょう。

【鳥越神社 御朱印】

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【鳥越神社の現地参拝レポート&評価】

鳥越神社 現地レビュー・評価スコア

評価項目 スコア 特徴・ワンポイント
アクセス (4.5) 都営浅草線「蔵前駅」徒歩約5分、JR総武線・都営浅草線「浅草橋駅」徒歩約8分と複数路線から好アクセス
歴史・由緒 (4.5) 白雉2年(651年)創建の超古社。源義家公ゆかりの「鳥越」の由来や千貫神輿で知られる熱気ある伝統
静けさ (3.5) 蔵前・蔵前橋通り沿いの下町にあり、大祭時を除けば日常は静かで落ち着いた空気が広がる
自然・景観 (3.0) 下町の街中にありながら、境内の木々や重厚な鳥居・社殿が伝統的な神社景観をつくり出している
規模 (3.0) 立派な拝殿や神輿庫、志那都比古神社などの境内社がすっきりと配置された適度な散策規模
御朱印種類 (3.0) 鳥越神社の力強い墨書が魅力の通常御朱印や、鳥越まつり(例大祭)限定の御朱印などが拝受できる

現地レポ|実際に訪れた感想

鳥居のすぐ外は大通りで車がたくさん走っていますが、神社の中は静かで大都会の中にあるオアシス的な良い神社だと思いました。あまり境内は広くはありませんが、台東区でも特に古い神社として知られ、地域の信仰の中心として重要な役割を果たしていると思います。将門伝説は、都市伝説的な内容ではあり、私の感覚では無理があるような気がします。そもそも京都から飛来して鳥越を飛び越えたのなら、遠回りな気がしますし、体をバラバラにするのは敬意があると思えません。妙見信仰は事実としても北斗七星に見える神社を無理やり線で繋げているように思えますが、都市伝説として謎のままが良いかもしれませんね。

【あわせて巡りたい周辺観光スポット】

藏前神社、榊神社、浅草寺、秋葉原、花房稲荷神社

【基本情報・アクセス】



【電車・車でのアクセスと駐車場】

※駐車場はありません。

JR総武線「浅草橋駅」(西口) 徒歩8分程度
都営浅草線「蔵前駅」 徒歩5分程度
都営大江戸線「新御徒町駅」 徒歩8分程度

【住所・公式ホームページ】

〒111-0054 東京都台東区鳥越2丁目4−1

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