【浜離宮恩賜庭園 概要】
浜離宮恩賜庭園(はまりきゅう おんしていえん)は、江戸時代に徳川将軍家の鷹狩り場であったこの地に、徳川綱重が別邸を建てたとされています。その後、徳川将軍家の別邸「浜御殿」として代々の将軍によって改修が重ねられ、11代将軍家斉の時代に茶室が作られ、ほぼ現在の姿が完成しました。明治維新後、皇室の離宮となり「浜離宮」と改称され、関東大震災や戦災による被害を経て、1945年に東京都に下賜され、翌年一般公開されました。

現在の敷地面積は敷地約25万㎡となっており、東京ディズニーランドの半分程度の大きさ。
【浜離宮恩賜庭園 御茶屋】

潮入りの池(しおいりのいけ)周辺には、松の御茶屋、燕の御茶屋、鷹の御茶屋、中島の御茶屋があります。

お座敷には入れませんが、室内は覗くことが出来ます。
【浜離宮恩賜庭園 潮入の池と中島の御茶屋】

「中島の御茶屋」ではお座敷に入り風景を眺めながら抹茶を楽しむことができます。英語対応です。

潮入の池は、名前の通り、この池は海につながっている海水の池で、東京湾の潮位にあわせて水門を開閉して水の出入りを調節しています。東京湾からボラ、セイゴ、ハゼ、ウナギなどの魚が入り込んで生育しているようです。現在、都内にある江戸時代の庭園で、実際に海水が引き入れられているのはここだけです。
【浜離宮恩賜庭園 鴨場(かもば)】

庭園内には、鷹狩りのためにカモを捕獲する施設があります。江戸時代の大名庭園によく見られましたが、現在も当時の面影を残しています。
【浜離宮恩賜庭園 富士見山】

玉石でできた階段を登ると、すぐ頂上に登れ、西方向の潮入りの池から東方向の芝生の広がりまで、浜離宮庭園内をくまなく見ることができる場所です。

江戸時代及び明治時代までは、名前のとおり富士山が見えていたそうです。
【浜離宮恩賜庭園 旧稲生神社】

旧稲生(いなぶ)神社の建立の詳細は不明ですが、徳川将軍家の別邸であった浜離宮恩賜庭園に稲荷神社は古くからありました。木造瓦屋根のこじんまりした社殿です。地震などで倒壊して何度か再建修理されており、2005年に大規模な修理が行われたようです。

現在は柵で囲まれていており、残念ながら神社としての機能はありませんでした。
【浜離宮恩賜庭園 周辺にある観光スポット】
烏森神社、芝大神宮、波除神社、築地場外市場、築地本願寺
【浜離宮恩賜庭園 アクセス】
管理人の感想
江戸の庭園では唯一現存する海水の池、水上に浮かぶように建つ御茶屋など、みどころがあります。高層ビル群とのコントラストも壮観でした。訪れる時期としては春か秋が良いと思います。夏の時期は猛暑で人が少ないのが良い点でしょうか。