日本の神社仏閣めぐり (Shrine Japan Info) 
【伊曽乃神社 概要】
伊曽乃神社（いそのじんじゃ）は創健は成務天皇期の西暦158年とすさまじく古い。新羅遠征や南海道の海賊平定の奉幣祈願が斎行されてきた歴史を持ち、奈良時代には伊予国第一の大社だったそうです。 主祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)と武国凝別命（たけくにこりわけのみこ）となります。武国凝別皇子は、『日本書紀』等に伝わる古代日本の皇族となり、今上陛下も皇太子時代に参拝されています。伊予（いよ）のお伊勢さんと言われている通り、雰囲気は伊勢神宮や椿大神社に似ていますね。(伊予とは、現在の愛媛県にあたる古代以来の国名で、明治6年に愛媛県が設置されるまでの旧国名です。)
【伊曽乃神社 境内】
一ノ鳥居は非常に立派で参道は静かで落ち着いた雰囲気。ただ個人的に鳥居や神社の配置が気になりますがどなたかご存じでしょうか。
御神木である立派な楠の双樹は見事でした。幹から別れた幾本もの太い枝が、天に向かって四方八方に伸びており、非常にめずらしく神秘的です。神社名が彫り込まれた石も伊曽乃大社となっており、時代を感じさせます。旧官社として愛媛県にあるのは2社で、大山祇神社とこちらの伊曽乃神社となります。
大山祇神社【愛媛県】
境内は自然豊かで落ち着いた佇まいです。門から拝殿までの道には白砂が敷かれており、本当にここを歩いて良いのかと思ってしまいます。左に専用の参道があったので、こちらを通って向かってみました。
何も語らずとも人が通る参道だとわかります。ただ、このような配置や作りは珍しいですね。
社殿が神明造りになっていて千木と鰹木が立派で美しい作りです。空気が沈んでいるような静寂感もあって非常に神妙な気持ちになりました。拝殿の隣の金ぴか像はなんぞや？
【伊曽乃神社 木花開耶姫命像】
拝殿前には安産・育児の神様として信仰のある「木花開耶姫(このはなさくやひめの)」のブロンズ像があります。木花咲耶姫とは、日本神話に登場する女神で天照大御神の孫、瓊瓊杵尊の妻です。非常に美しく桜の花の名の語源ともいわれてり「竹取物語」のかぐや姫のモデルだとも伝わっています。この木花開耶姫命像は中村晋也氏の作品で、平成25年3月に設置されたそうです。
【伊曽乃神社 アクセス】
管理人の感想
なぜかこの日だけ雨になってしまいまして、しとしと雨の日に参拝しましたが、静寂感もあって非常に神妙な気持ちになりました。雰囲気が優しく、結構長居してしまいました。秋の大祭には80数台のだんじりやみこしが奉納される現地民にとっては親しみのある神社だと思います。春は梅や桜が、秋には紅葉のきれいな場所だと思いますので、ぜひまた参拝したいです。
