【日本百名山 標高2,034mに広がる美ヶ原高原とは?】
美ヶ原高原(うつくしがはらこうげん)は、長野県の松本市、上田市、長和町にまたがる標高2,034mの広大な溶岩台地です。八ヶ岳中信高原国定公園の最北に位置し、日本百名山の一つにも数えられています。周囲に遮るものがないため、富士山や北・中央・南アルプスなど日本百名山のうち40山以上を見渡せる360度の大パノラマが最大の魅力です。

アクセスには「松本ルート」と「ビーナスラインルート」のルートがあり、どちらも広大な無料駐車場が整備されています。今回は松本ルートで登り王ヶ頭ホテルへ宿泊しました。
【美ヶ原高原・王ヶ頭の見どころ&散策ルート】
美ヶ原高原の最高峰(標高2,034m)王ヶ頭(おうがとう)は、広大な溶岩台地の中央に位置する主峰です。山頂からは日本百名山のうち約40山を見渡せる「360度の大パノラマ」が広がり、美ヶ原観光の中核となる象徴的なスポットです。

一般車両は王ヶ頭へ直接乗り入れることができません。王ヶ頭ホテルの宿泊者は美ヶ原自然保護センターから送迎サービスがありバスでホテルまで行けます。ただ、路面状況が悪い為、かなり揺れます。荷物はバスで送迎してもらい、私たちは徒歩で歩きました。

王ヶ頭ホテルからの眺めも良いですが、途中の道を外れると壮大な景色があるので、個人的には歩いて散策することをお勧めしたいです。徒歩約30分程度でしたが、景色がすばらしく夕食ギリギリまで散策しました。
【360度の大パノラマと北・中央・南アルプス】

周囲に視界を遮るものが一切ありません。眼下には松本盆地や上田盆地、遠くには富士山、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳など、日本を代表する名峰を一望できます。気象条件が合えば、神秘的な「雲海」の特等席になります。

【巨大な電波塔群の景観】

山頂には、NHKや長野県内の各テレビ局・ラジオ局、行政の巨大な巨大電波アンテナ(送信所)が20基近くそびえ立っています。緑の草原に近未来的なタワーが並ぶ独特の景観は、王ヶ頭のトレードマークとなっています。
【山頂のランドマーク 雲上の絶景宿「王ヶ頭ホテル」】

山頂のすぐ脇には、一軒宿の「王ヶ頭ホテル」が建っています。ここに宿泊すると、客室や露天風呂から夕日、満天の星空、そして朝の雲海・ご来光をすべて体験できるため、全国から宿泊客が訪れる非常に人気の高いホテルです。

食事も大変美味しく、非常に満足度が高いホテルでした。
【王ヶ頭(標高2,034m)と御嶽本教 奥の院】

御岳本教 奥の院(おんたけほんきょう おくのいん)は、美ヶ原高原の最高峰である「王ヶ頭」の山頂付近(王ヶ頭ホテルのすぐ裏手)に鎮座する、御嶽信仰(みたけしんこう)の遥拝所・聖地です。

江戸時代、中部に広がる山岳信仰(御嶽信仰)の信者たちが、長野と岐阜の県境にある霊峰「木曽御嶽山(3,067m)」をここから遥拝(遠くから参拝)するために建立しました。鳥居をくぐった先には、歴史を感じさせる石像や仏像群が並んでいます。中には両肩に鏡付きの羽が生えた独特の姿をした像などもあり、神仏習合時代の名残と神秘的な雰囲気を今に伝えています。

【美ヶ原牧場 のどかな放牧風景と広大な草原散策】
美ヶ原牧場(うつくしがはラボくじょう)は、美ヶ原高原の広大な山上台地(標高約1,900m〜2,000m)に広がる、約300〜400ヘクタールもの面積を持つ巨大な共有放牧地です。高原を横断するハイキングコースの両脇に広がっており、美ヶ原を象徴するのどかで牧歌的な風景を作り出しています。

暑さを嫌う牛たちのために、ふもとの畜産農家から約250〜300頭の牛(主にホルスタインや黒毛和牛の雌牛・子牛)が預けられます。冷涼な環境で栄養豊富な天然の牧草を食べ、広大な土地を駆け回ることで、心身ともに健康で足腰の強い牛へと育つそうです。

興味を持って調べた所、非常に古い歴史があるようです。平安時代、この地には朝廷が管理する軍馬などの育成牧場(勅旨牧=てしまき)があったと推測されています。宇治川の戦いで活躍した名馬「麿墨(するすみ)」も、美ヶ原の産駒だったという伝説が残っています。

【美ヶ原高原・王ヶ頭の現地散策レポート&評価】
美ヶ原高原・王ヶ頭(松本ルート) 現地散策レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 眺望・景観 | (5.0) | 途中通過する「王ヶ鼻」と山頂「王ヶ頭」から望む北アルプス絶景が圧巻 |
| 開放感・自然 | (5.0) | 標高2,000m超の爽快な空気。山肌を登り詰め山頂へ抜ける達成感が抜群 |
| 見どころ・満足度 | (4.5) | 絶壁の王ヶ鼻・電波塔群・自然保護センターなど見どころが連続 |
| 歩きやすさ・設備 | (4.0) | 登り坂・石畳あり(片道約40〜50分)。保護センターに売店・トイレ完備 |
| 静けさ・爽快感 | (4.0) | 北アルプス方向が開けた静かな山道ルート。山頂付近は賑やか |
| アクセス | (2.5) | 松本市街から美ヶ原林道(狭窄・急カーブ多)で終点自然保護センターへ |
※松本市街からのアクセスは美ヶ原林道(山道走行)を利用。自然保護センターから王ヶ鼻・王ヶ頭へは登り坂となるため、スニーカー以上の歩きやすい靴と防寒着の着用をおすすめします。
現地レポ|実際に訪れた感想
当日はあいにくの「やや曇り」空。お目当ての360度大パノラマや突き抜けるような青空は拝めませんでしたが、霧がかった幻想的で雲の切れ間から覗く牧場の緑がとても綺麗で、これはこれで味わい深い景色でした。標高2,000mの空気は本当にひんやりとしていて、ただ歩いているだけでリフレッシュしました。すっきり晴れた日の絶景もお預けということで、「これはまた絶対に来なさいってことだな」と自分に言い訳を作っています。今度はスカッと晴れた日にリベンジしたい、お気に入りの場所になりました。次回はビーナスラインからチャレンジしてみたいと思います。
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