旧岩崎邸庭園【東京都】

【概要】

三菱の創始者（初代総帥）である岩崎彌太郎氏の長男で三菱第3代社長の久彌氏の本邸として造てられました。木造2階建・地下室付きの洋館は鹿鳴館の設計でも有名な英国人ジョサイア・コンドル氏が設計した西洋木造建築となり国の重要文化財となっております。（ジョサイア・コンドル氏：日本をこよなく愛し日本女性を妻とした英国人建築家）現在は往時の3分の1の敷地となり、現存するのは 洋館・撞球室・和館の3棟です。

【景観】

馬車道を登っていき、異国のような岩崎邸に到着します。外観は、瀟洒ながら異国情緒溢れる独特な雰囲気で迫力があります。同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが、往事のままの雰囲気を漂わせています。

別棟として建つコンドル設計の撞球室（ビリヤード場）は当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風の木造建築で、洋館から地下道でつながってるそうですが、地下道は非公開となっております。

大名庭園を一部踏襲する広大な庭は、建築様式と同時に和洋併置式とされ、「芝庭」をもつ近代庭園の初期の形を残しています。

【境内】

迎賓館のように大事な賓客を饗す目的もあったような館内は明治29年頃の最先端の様式のようで、その時代や文化が偲ばれます。コンドル設計のゴージャスな洋館。壁紙や天井も細部までこだわりがあり、いちいち美しく、豪華。家具や、暖房器具、照明などもデザイン性が高いと感じました。

和館は岩崎家の住居となっており、当時よりだいぶ規模縮小していますが、広い畳廊下、船底天井、大きな床の間、襖絵など日本の近代化とともに欧州風洋館が一気に建築された当時の雰囲気を壊さぬ工夫もあります。和館の中ではカフェ営業もしており庭園を眺めながら休憩できます。

【近くにある観光スポット】

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【アクセス】