【大御神社 概要】
大御神社(おおみじんじゃ)は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天孫降臨(通過)時に、絶景の大海原を眺め天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀り平安を祈念されたとたのが始まりとされています。創建年は不明ですが、伝承通りと仮定するならば弥生時代4世紀(紀元前400年)頃と推察されます。境内にある鵜戸神社の岩窟(龍の霊)は、縄文時代の龍神信仰が残されているので、瓊瓊杵尊が古代の祭祀場だったこの場所を訪れ天照大神を祀ったのかもしれません。
社名は、天照大御神の大御をいただいて社名とした、と伝えられていますが、過去は天照皇太神宮とも呼ばれていたようです。
御祭神は、伊勢神宮の天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)を祀っております。

【大御神社 鳥居】

広い駐車場から直ぐに鳥居が見えてきます。北側から入るように設置したと思われます。
【大御神社 景観】
大御神社は一面に白い砂利が敷き詰められ森や樹木の植栽が無いため開放的に感じます。

日向灘の大海原に隣接していて展望もよく、巨岩や柱状節理の絶景を望めます。
【大御神社 社殿】

海岸に隣接する大岩上にあって特段大きい訳ではありませんが、堂々としています。現在の社殿は、昭和13年(1938)10月に全面改築されたものであり、建築資材は高千穂地方の神社の境内木が使われています。国の登録有形文化財となっております。
【大御神社 さざれ石】
さざれ石自体は全国にありますが、周囲を含めた「さざれ石群」としては国内最大規模です。このさざれ石が発見されたのは2003年(平成15年)で、境内の拡張工事の際に木々の中から見つかりました。

さざれ石かと言われると・・・祭祀場だったような気がします。
【大御神社 境内 鵜戸神社】
大御神社の境内にある海蝕洞には鵜戸神社があります。約5000年前の縄文時代に龍神信仰をしていたと思われる岩窟で、歴史的には大御神社よりも古く、古代の祭祀場だったと考えられています。

御祭神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、鵜葺草葺不合命(うがやふきあわせずのみこと・初代天皇の父)、塩筒大神(シホツチ)を祀っております。
【鵜戸神社 龍宮】

大御神社から海沿いの参道を通り急傾斜を降りたところに洞窟があります。

洞窟の奥にある御社の前に立ち、入口を振り返ると、天に昇る白龍を見る事が出来ます。
宮崎県の海岸沿いに建立する神社は多く、どれも歴史がありますね。
【大御神社 近くにある観光スポット】
速川神社、西都原古墳群、宮崎神宮
【大御神社 アクセス】
管理人の感想
鵜戸神宮や青島神社などは有名な為、そちらは日本人も多く参拝しているようですが、こちらはバスツアーで海外の方が景観を楽しむ為に多く訪れている印象でした。周辺に神社の案内があまり無いのが残念ですが、日本人にこそ多く参拝してほしい神社だと思いました。