【鵜戸神宮の概要と歴史】
宮崎県日南市宮浦に鎮座する鵜戸神宮。日向灘に面した断崖絶壁の天然洞窟(岩窟)の中に朱塗りの壮麗な本殿が鎮座するという、日本でも極めて珍しいスタイルの神社です。ご祭神には神武天皇の父君である日子波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)をお祀りしています。境内下の崖下にある「霊石亀岩」の枡形を目がけて願いを込めながら素焼きの「運玉」を投げる願掛けや、母君の豊玉姫が残したとされる「お乳岩」など、安産・育児・縁結び・航海安全のパワースポットとして全国から絶大な人気を集めています。
【歴史と由来】日向灘の断崖絶壁の洞窟に鎮座し神話のロマンを伝える古社
鵜戸神宮(うどじんぐう)は、太平洋に面した断崖絶壁の岩窟に鎮座する宮崎県日南市の古社です。正確な創建年は不詳ですが、社伝では第10代崇神天皇の時代(西暦換算で紀元前148年~紀元前30年頃)に創建されたと伝えられています。古代より海洋信仰の聖地として仰がれ、本殿が佇む巨大な洞窟は、日本神話において豊玉姫(とよたまひめ)が主祭神である鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)を出産するための産屋を建てた場所とされています。
記録上では、第50代桓武天皇の御代にあたる西暦782年(延暦元年)、天台宗の僧侶・光喜坊快久が勅命を受けて神殿を再興したと記されています。平安時代以降は、海中の奇岩怪礁と一体となった霊場として修験道が盛んになり、「西の高野」と称される両部神道の拠点として栄えましたが、明治時代の神仏分離令を経て現在の神社の姿へと引き継がれています。

【ご祭神とご利益】鵜草葺不合命らが授ける安産・夫婦和合・開運のご神徳
御祭神は、日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)「豊玉姫の子であり神武天皇の父」、大日孁貴(おおひるめのむち)(天照大御神)、天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)、彦火瓊々杵尊(ひこほのににぎのみこと)、彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)(神武天皇)を祀っております。
- 安産祈願・子育て・子宝(御産屋の神話):主祭神が岩窟内の産屋でお生まれになった神話から、安産祈願、子宝、子どもの健やかな成長・育児のご利益において全国から絶大な信仰を集めています。
- 縁結び・恋愛成就・夫婦円満:主祭神の御両親である山幸彦(天津日高日子穂穂手見命)と豊玉姫命の神話的背景や、母乳に見立てたと伝わる「お乳岩」の信仰から、良縁や夫婦円満、母子健康のご利益があります。
- 開運招福・諸願成就(運玉投げの神徳):険しい断崖と荒波が織りなす神聖な神域において、素焼きの「運玉」を投げて運試しと祈願を行うことで、悪運を退け願いを成就へと導くご利益があります。
- 海上安全・大漁満足:日向灘を見下ろす岬の霊場として、古くから海の安全や漁業の繁栄を守護する神様として崇敬されています。
【鵜戸神宮の見どころ&参拝ルート】
【神門・楼門と玉橋】参拝者を迎える鮮やかな朱塗りの門と趣のある玉橋

二の鳥居を潜ると見えてくるのが最初の門である神門。奥にある楼門より小振りですが、何とも風格があります。

参道からは太平洋を一望でき、荒波が打ち寄せる絶景が楽しめます。

神門の先には、見事な楼門(ろうもん)があります。こちらはとても迫力がありました。

この橋から本殿がある洞窟へ降りていきます。ここらの景色が鵜戸神宮として有名ではないでしょうか。

【亀石と運玉投げ】絶壁の下に広がり運玉投げの願掛けで賑わう霊石・亀石
本殿前にある霊石で、豊玉姫が海神宮(わたつみのみや)から来訪する際に乗った亀が石と化したものと伝わっています。

運玉を投げて亀石の背に四角い窪みがあり、そこに運玉が入ると願い事が叶うという言い伝えあり、運試しをするのが名物となっています。作法としては男性は左手、女性は右手で投げるそうです。 多くの訪問者が楽しんでおり時折歓声が上がっていました。
【本殿とお乳岩】洞窟のなかに神秘的な佇まいを見せる荘厳な社殿とお乳岩
洞窟の中に本殿があり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

潮風が吹く場所の為か、これまで何度も改修を得ており、1997年(平成9年)にも改修が行われています。しかし、その様式は往時のままであり現在は県の有形文化財に指定されています。

本殿の奥をぐるりと回ると奥に乳岩があり、これが謂れで安産、子宝、子の成長にご利益があると考えられていると思われます。神話では豊玉姫が出産後、綿津見国へ帰る前に、乳房を切り岩に移し、そこから出る「お乳水」で主祭神が育ったとされています。
【鵜戸神宮 御朱印】

【鵜戸神宮の現地参拝レポート&評価】
鵜戸神宮 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 歴史・由緒 | (5.0) | 神武天皇の父君(ウガヤフキアエズノミコト)御降誕の地。古代からの海洋信仰と日向神話を伝える洞窟神社 |
| 自然・景観 | (5.0) | 日向灘の奇岩・断崖絶壁に打ち寄せる荒波と、天然の洞窟内に鮮やかな朱塗りの本殿が収まる日本唯一の絶景 |
| 規模 | (4.5) | 太平洋を望む「下り宮」の参道、亀岩の「運玉投げ」、洞窟内の本殿や「お乳岩」など圧巻の見どころが続く |
| 御朱印種類 | (4.0) | 鵜戸神宮の重厚な本宮御朱印に加え、大海原や龍神が施された非常に美しく質の高いオリジナルの御朱印帳が魅力 |
| アクセス | (2.0) | 宮崎市街地から車で約1時間。路線バスも運航されているが本数が限られるため、車・レンタカーでの訪問が推奨される |
| 静けさ | (1.0) | 宮崎県内屈指の観光名所であり、国内外から絶えずツアー客や観光客が押し寄せ常に大きな賑わいを見せる |
現地レポ|実際に訪れた感想
厳しい崖の中腹に本堂がある珍しい神社です。現在は比較的に簡単に来れますが、江戸時代までは修験者の一大道場であったようです。海岸の岩もダイナミックな造形で景色としても素晴らしい場所です。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
青島神社、宮崎神宮、大御神社
【基本情報・アクセス】
【電車・車でのアクセスと駐車場】
※無料駐車場あり。
【住所・公式ホームページ】
〒887-0101 宮崎県日南市宮浦3232
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