【熊野本宮大社 概要】
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、熊野の神々を祀る全国に3000社ある熊野神社の総本山です。熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を合わせて熊野三山となり本来はこの神社からお参りするのが正式。ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部となっております。熊野本宮大社は、家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、熊野坐大神〈くまぬにますおおかみとも呼ばれています〉をお祀りしている神社となります。 元々修験道の修行の場所であり、その場所に御祭神をお祀りする事から神社として確立していきました。正確な創建年代は不明ですが、神社の記録では崇神天皇の時代65年に熊野川の上流に創建されています。
熊野の神々は自然信仰に根ざしていましたが、奈良~平安時代にかけて熊野は仏教・密教・修験道の聖地ともなり、神=仏であるという考え方が広まり、その影響を受けた三山は結びつきを深め、同じ12柱の神々をおまつりするようになります。明治22年8月に発生した大水害により、 中四社、下四社が甚大な被害を受け、建物の多くが流出。奇跡的に残った上四社を明治24年に現在の高台に移築・遷宮をしたのが、今の熊野本宮大社となります。
【熊野本宮大社 景観】
熊野本宮大社にはいたる所に八咫烏(やたがらす)が描かれており、狛犬のマスクにも八咫烏が。日本神話に出て来る烏であり3本の足は天(神)・地(自然)・人を表現し、太陽が生んだ兄弟である事を表しているそうです。
鳥居をくぐると奉納された熊野大権現の幟旗が両サイドに続きます。その先は本殿まで158段の階段が続きますが、勾配はそれほどきつくはないです。
158段の階段を登りきった場所にある神門。 ここをくぐれば木々が包む清々しい境内に出ます。
【熊野本宮大社 境内】
明治の大洪水で流出を免れた四殿を移築した熊野権現造りの社殿は、現在地への遷宮120年を記念して檜皮葺きの屋根も修復され、美しく輝いています。主祭神の家津御子大神は旧社地大斎原のイチイの木に降臨したと伝わり、木の神と崇められています。
【熊野本宮大社 近くにある観光スポット】
大斎原大鳥居
【熊野本宮大社 アクセス】
管理人の感想
実家の氏神様の本宮です。参拝できて光栄でした。綺麗で存在感のある山々に囲まれ、壮大な川があり、神聖な場所でした。またぜひ参拝したいです。