【品川神社の概要と歴史】
東京都品川区北品川に鎮座する品川神社。源頼朝公が海上安全と祈願成就のため、安房国一宮の洲崎神社より天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)を勧請して創始されたと伝えられます。境内入り口に立つ東京に3つしかない「双龍鳥居」や、都内最大級の高さを誇り山頂から京急電車を望める「品川富士(富士塚)」など、見どころが満載の神社です。
【歴史と由来】源頼朝公が創始し徳川家康公も勝運を祈願した東京十社の古社
品川神社(しながわじんじゃ)は、東京都品川区北品川に鎮座する古社です。平安時代末期から鎌倉時代初期にあたる西暦1187年(文治3年)、源頼朝公が安房国の洲崎神社より天比理乃咩命をお迎えし、海上交通の安全と祈願成就を祈ったのが創祀の始まりと伝えられます。
室町時代の文明10年(西暦1478年)には、江戸城を築いた太田道灌公が素盞嗚尊を勧請して合祀しました。江戸時代には東海道品川宿の北の総鎮守として下町の賑わいを見守り、徳川家康公が関ヶ原の戦いの際に戦勝を祈願したことでも名高く知られます。勝利の御礼として奉納された勝楽の舞(天下の奇祭・品川神楽の起点)や面は神社の宝物として今日まで伝わっています。
徳川将軍家からも手厚い保護を受け、明治時代には准勅祭社、現在では「東京十社」の一社に数えられています。境内には富士山を模した都内最大級の富士塚(品川富士)が築かれており、古くから東海道を行き交う旅人や地域の人々の信仰を集め続ける神社です。
【ご祭神とご利益】天比理乃咩命らが授ける祈愿成就・金運上昇・交通安全のご神徳
御祭神は天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)、宇賀之売命(うがのめのみこと)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)の3柱となっております。
- 勝運向上・必勝祈願・大願成就:源頼朝公や徳川家康公が戦勝と願望成就を祈り、見事に勝利を収めた由緒から、勝負事や事業の成功、大願成就に絶大な御神徳があります。
- 海上安全・交通安全・旅行安全:源頼朝公が航海の安全を祈って創建した歴史や東海道品川宿の守護神としての由緒から、旅の道中や交通・航海の安全を強力に護ります。
- 厄除け・開運招福・商売繁盛:素盞嗚尊の厄除けのお力や境内社(阿那稲荷神社)の「一粒万倍の泉」の霊水により、悪運を払い財運・事業運を高めるとされています。
【品川神社の見どころ&参拝ルート】
【双龍鳥居】昇り龍と降り龍が彫られた東京三鳥居の一角をなす迫力の鳥居

品川神社の鳥居は、大正年間の1925年に建てられ2本の柱に登り龍と降り龍が掘られている珍しい鳥居です。
この双龍鳥居が存在するのは、品川神社、馬橋稲荷神社と宿鳳山高円寺境内の稲荷社(共に杉並区)だけで、「東京三鳥居」と呼ばれています。

鳥居の後ろから見ると、龍が絡みついているように見えます。現在は品川区指定文化財となっています。
【品川富士】山頂から列車や街並みを望める都内最大級の富士塚

石段を少し上がると左側には都内最大級の富士塚があります。ちなみに映画シン・ゴジラが八ツ山通りを北上した際には多くの住民の避難場所となった作画があり、この階段が撮影場所だったようです。

明治2年(1869)造られた富士塚は、富士山信仰によるもので都内最大級と言われています。富士塚は、本物の富士山から運ばれた溶岩で築山されており、ここに登ることで本物の富士山に登ったのと同じ御利益が得られるそうです。山頂からは京急線と国道15号を見下ろせます。
全国にこのような富士塚はあり、東京都内では鳩森八幡神社・羽田神社・護国寺・成子天神社にもあります。
【境内と社殿】徳川家ゆかりの歴史を感じさせる落ち着いた雰囲気の境内

坂道階段を登ると、比較的小さい鳥居がありますが、聞いた話では都内で2番目に古い鳥居だそうです。鳥居をくぐって行くと、品川神社本殿が正面に見えてきます。

戦火は免れたものの老朽化の為、令和2年(2020)に御社殿の修復が行われています。周りには高層マンションも建つ賑やかな品川駅にも近い所ながらも高台にある為、景観は思っていたよりも良かったです。緑に覆われ静かで気持ちのよい所でした。
【阿那稲荷神社】一粒万倍の泉で銭洗いを行い金運アップを願う境内摂社

品川神社の境内に稲荷神社があります。阿那稲荷神社(あないなりじんじゃ)は、上社と下社に分かれており、上社には「天から遣わされた御霊」が祀られ、下社に近い下社には「天から遣わされた御霊」が祀られているそうです。千本もありませんが千本鳥居がずらっと並んでいて綺麗です。

「阿那稲荷社 (下社)」はやや迷路のような階段を下りると隠れて居るような場所にあります。

金運のパワースポットとして人気らしく、阿那稲荷神社下社にある「一粒万倍の御神水」でお金を洗い、地元商店街で使用すると後に万倍になって戻ってくるそうです。ちょっと薄暗くて独特の雰囲気でした。
【品川神社 御朱印】

【品川神社の現地参拝レポート&評価】
品川神社 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| アクセス | (5.0) | 京浜急行線「新馬場駅」北口より徒歩約1分。第一京浜沿いに位置し、電車・車ともに抜群の交通利便性 |
| 歴史・由緒 | (4.0) | 文治3年(1187年)源頼朝公により創始。「東京十社」の一社であり徳川家康公も祈願した東海道品川宿の総鎮守 |
| 静けさ | (4.0) | 第一京浜に面した大鳥居から急な石段を上ると、都会の喧騒を感じさせない落ち着いた境内の静寂が広がる |
| 規模 | (3.5) | 都内最大級の富士塚(品川富士)、阿那稲荷神社、八ツ山弁財天(一粒万倍の泉)など見どころが詰まった境内 |
| 自然・景観 | (3.0) | 双龍鳥居や富士塚山頂からの眺望、千本鳥居が連なる稲荷社など、印象的でフォトジェニックな景観が広がる |
| 御朱印種類 | (3.0) | 品川神社や東京十社めぐりの御朱印、阿那稲荷神社の御朱印、オリジナル御朱印帳が用意されている |
現地レポ|実際に訪れた感想
目の前には国道15号があり車がたくさん走っていますが、階段を登ると喧騒から離れ境内も少し落ち着いて参詣することができます。現在は周囲が開発されてしまいましたが、江戸時代は海が見える絶景の神社であったと思います。都内にありながら、すごく静かで素敵な神社でした。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
マクセル アクアパーク品川、居木神社、荏原神社
Kanataの神社・お寺めぐりナビ

