【北口本宮冨士浅間神社 概要】
北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)は、世界文化遺産「富士山」構成資産のひとつになっている神社で、全国に数ある浅間神社のひとつ。 富士山の信仰と芸術の一部として世界遺産に登録されてる他、富士吉田口の由緒ある登山道の起点にもなっています。「御祭神」 は、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと) 彦火杵尊(ひこほのににぎのみこと) 大山祇神(おおやまづみのかみ)です。
【北口本宮冨士浅間神社 景観】
神社の一の鳥居前は大変に交通量の多い国道なのですが、鳥居をくぐって神域に足を踏み入れると全くの別世界がそこにあります。 本殿まで(さらには富士山まで)まっすぐに伸びる参道。寄進された灯籠が参道にズラリと並んでいるが、どれもみんな古いもの。参道の木々も大きくすごく歴史を感じさせます。
参道は約300m。両側に樹齢300年以上の杉と檜の巨木が立ち並び神聖な雰囲気が漂います。徐々に鳥居が見えてきました。
この朱赤の大鳥居は、高さは約18mで木造の鳥居では日本一最大だそうです。その姿は立派であり圧巻でした。
【北口本宮冨士浅間神社 境内】
大鳥居をくぐり、拝殿前にたどり着くと、左に杉、右に檜の二本の御神木が、神々しいほどの威厳をたたえてそびえ立っており自然のパワーに満ちた、気持ちの良い空間が続いています。
手水舎は沢山の龍が屋根に見事なまでに施され、青銅の龍の口から流れる水は、湧き出る富士山の雪解け水とのことで、その冷たさで心も清められるようでした。
拝殿の左右には樹齢1000年という『冨士太郎杉』と『冨士夫婦桧』のご神木がそびえ立っています。夫婦桧は、よく見ると二本の桧が根元付近で一本になり、途中わかれてまた合着しているという珍しいものだそうです。山梨県の天然記念物に指定されています。
本殿、東宮本殿、西宮本殿、随神門、手水舎等11棟が国の重要文化財になっています。
更に、北口本宮富士浅間神社の一角に、「摂社」としては立派な造りの諏訪神社が鎮座しています。この諏訪神社は、奈良時代に北口本宮冨士浅間神社が現在の場所に移ってくる以前から、この場所にあったとされる古い神社です。大きな拝殿の建立時期は定かではありませんが、その様式などから、江戸時代中期に建てられたものだとされます。大きな建物の拝殿は国の重要文化財に指定されています。拝殿の奥にある小さな建物は本殿で、昭和初期に焼失しましたが、昭和51年(1976年)に再建されたそうです。
拝殿右手奥に進むとそこは富士山登山道吉田口(富士山北口)へと続く遊歩道があり吉田口から登る方は手前にある「登山門」とも呼ばれる鳥居をくぐり、「祖霊社」で参拝してから登ると良いそうです。
そして、祖霊社から徒歩5分程に大塚丘(おつかやま)があります。日本武尊命(ヤマトタケル)が東征の際ここに立ち寄り富士山を眺め、富士登山は北口からするが良いとこのとで浅間神社がこの地に建立されたそうです。その日本武尊命が富士山を眺めた場所がここだそうです。
つまり、ここが北口本宮冨士浅間神社の発祥の地となり、もともとはこの場所に 浅間大神と日本武尊を合祀してあったそうです。現在の移設した北口浅間神社より創建は古く景行天皇40年(110)だそうです。ちなみに、現在は木が多く、富士山は見えません…
大塚丘(おつかやま)から対面に吉田口遊歩道入口があります。整備が充分ではなく歩き難いですが、50年以上前にバスが通っていたらしいです。ここから富士山への登山が始まります。
【北口本宮冨士浅間神社 御朱印】
御朱印 300円 (2023)
【近くにある観光スポット】
忍野八海、河口湖
【北口本宮冨士浅間神社 アクセス】
管理人の感想
古くから富士登山が庶民の深い信仰に根差していたこと、そしてその信仰心を受け止める大きな存在として、この神社がここにあることを改めて実感させられる素晴らしい神社でした。