神道(しんとう)とは

神道(しんとう)は、日本固有の伝統的な宗教です。
神道の信仰の中心は神社です。神社は神々を祀るための建物であり、祭りや儀式が行われます。
神道は、古代から日本の文化や歴史の中で根付いており、神々への崇拝や自然への敬意、祖先への感謝などを重視します。
歴史家の間でいくつかの説がありますが、神道の歴史は紀元前 13,000 年から紀元前 300 年にわたる縄文時代にまで遡ると考える人もいます。

古代の日本人は生き物から森、川、海などの自然に至るまで神が存在し人々の生活や社会に関与していると信じられていました。
キリスト教のイエス・キリストやイスラム教のモハマドなど、主要な中心人物が存在する他の主要宗教とは異なり、
神道には崇拝の対象となる特定の神が存在せず、聖書やイスラム教のコーランのような、一貫した文字で書かれた経典や教義もありません。

しかし、一般的には以下のような信条があります。
・和を重んじ、自然や他者との調和を追求します。
・自然界の力や神聖さを尊重し、自然現象や四季の移り変わりを神聖視します。
・先祖や家族の霊を敬い、感謝の念を持ちます。
・神社を訪れ、神々に対して祈りや供物を捧げます。

日本人が神道を実践する最も一般的な方法は、祭りや元旦などの特別な日に神社を訪れ、神に祈りを捧げることです。

一方、日本人の多くは自分たちを無宗教と考える人は多いです。
日本は宗教の多様性が豊かで、神道や仏教をはじめとする様々な宗教が存在します。
個々の人々は自分自身の信仰や宗教的なアイデンティティを追求する自由がありますが、
宗教的な束縛は敬遠されがちです。

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また、日本人の「無宗教」というのは、海外で言うところの「無宗教」とはだいぶ異なります。
前者は「宗教を特に意識しないだけ」であるのに対し、後者は「宗教を・神を信仰しないことが”主義”」です。
無宗教を掲げる日本人も、クリスマスを祝い初詣に行き、神式で地鎮祭を執り行い仏式で葬式を上げます。

宗教を意識しないというのは、外来宗教を取り入れる際に日本に馴染みやすい形にアレンジした上で
既存のもの(神道)に積み重ねていくという日本に特有のものです。

そのため、神道の「八百万の神」の概念に反するものとして、一神教はたいがい排除されています。
これが先進国中、唯一、キリスト教徒がほとんどいない理由です。

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