【麻布氷川神社の概要と歴史】
東京都港区元麻布に鎮座する麻布氷川神社。鎮守府将軍・源経基公によって平将門の乱平定を祈願して一本松の地に創祀されたと伝わる麻布郷の総鎮守です。港区元麻布の洗練された高台に位置し、人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』の舞台「火川神社」のモデルとしても世界中のファンから知られる、歴史と現代文化が心地よく融合した魅力的な古社です。
【歴史と由来】太田道灌が勧請し港区麻布の地を見守る鎮守
麻布氷川神社(あざぶひかわじんじゃ)は、天慶5年(942年)に創建された、港区屈指の歴史を誇る古社です。平安時代、源経基(みなもとのつねもと)が平将門の乱を平定するために東国へ赴く際、武運を祈願して現在の麻布一本松の地に創建したと伝えられています。また、15世紀後半には江戸築城などで知られる太田道灌が再勧請したという伝承も残されていますが、その詳細は歴史のベールに包まれています。港区内には古くから「氷川神社」と名の付く社が複数存在しますが、地域ごとに区別して親しまれるよう、現在は「白金氷川神社」「赤坂氷川神社」とともに、港区の三大氷川神社の一つとして数えられています。
創建当時の所在地であった麻布一本松の一帯は2,000坪以上もの広大な敷地を誇っていましたが、江戸時代に入り増上寺の所領(寺地)に組み込まれたことに伴い、現在の麻布の地に社地を移すこととなりました。さらに、歴史の荒波をくぐり抜けてきた同社には特筆すべき近代の歩みもあり、第二次世界大戦後の激動期にあたる1954年から1981年までの間、かつて連合軍接収により苦難にあった「羽田空港鎮護の穴守稲荷神社」を兼務社として管理・庇護した歴史も持っています。戦後の社会変革や都市開発のなかで神社を守り抜いてきた、知られざる苦労と人々の熱意の軌跡がそこにあります。
現在、都心の閑静な高台に佇む境内は、都会の真ん中とは思えない静寂な空間や歴史を伝える境内社など見どころも多く、心の安らぎを求める参拝客が絶えず訪れる東京の隠れた名社です。
【ご祭神とご利益】素盞嗚尊らが授ける厄除け・開運・縁結びのご神徳
ご祭神は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀っております。
- 強力な厄除け・災難除け・魔除け:スサノオノミコトの強力な神力により、あらゆる悪運や厄災、邪気を祓い除け、身を守護する御神徳で知られています。
- 縁結び・夫婦円満:ヤマタノオロチからクシナダヒメを救い出して結ばれた伝承から、良縁成就や夫婦の絆を深める縁結びの神社としても大変親しまれています。
- 勝運向上・武運長久(源経基公ゆかり):平安時代に源経基公が平将門の乱を鎮定するため祈願した創建の由緒から、勝負事における勝利や、目標達成・ビジネスでの成功を祈る参拝客が多く訪れます。
- 安産・子宝・家内安全:家庭の平安や子孫繁栄を守る神様として、家族の健やかな暮らしを支すご利益があるとされています。
【麻布氷川神社の見どころ&参拝ルート】
【手水舎と社殿】清らかな手水舎と港区の街並みに映える美しい社殿

手水舎は大きな石をくり抜いているような作りで年代物ですね。

東京大空襲で、本殿・社務所等が焼失しております。現在の社殿は戦後の1948年(昭和23年)に再建された物だそうです。
【應共稲荷神社】境内に鎮座し商売繁盛の祈願を集めるお社

小さいながらも稲荷神社もありました。應共(おうきょう)読みでしょうか。江戸時代・松平陸奥守仙台藩下屋敷内に祀られていたものを昭和初期に移動してきたようです。
【セーラームーンの舞台】アニメ『美少女戦士セーラームーン』火川神社のモデル
1990年代のアニメ「美少女戦士セーラームーン」で、火川神社の名で登場し、セーラーマーズ・火野レイが巫女をしているという設定のため、放送当時ファンが押しかけたことで知られているそうです。

神社内には特にそのような説明はありませんので気が付きませんでした。アニメでは火川神社(ひかわじんじゃ)=現実は氷川神社(ひかわじんじゃ)で読みは一緒ですね。火と氷で属性は真逆に見えますが、うまい読み替え。
なお、アニメに出ている境内は赤坂氷川神社がモデルとなっているそうです。麻布氷川神社から歩いて30分程度の所にあります。
【麻布氷川神社 御朱印】

【麻布氷川神社の現地参拝レポート&評価】
麻布氷川神社 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 御朱印種類 | (4.5) | 月替わりの限定御朱印や、人気作品『美少女戦士セーラームーン』の聖地としても有名な授与品が魅力 |
| アクセス | (4.0) | 東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」から徒歩約8分、都営大江戸線「赤羽橋駅」からも徒歩圏内 |
| 静けさ | (4.0) | 港区元麻布の高級住宅街・大使館街の丘上にあり、都心にありながら閑静で厳かな空気に包まれる |
| 歴史・由緒 | (4.0) | 天慶5年(942年)源経基公の創祀と伝わり、麻布郷の総鎮守として徳川将軍家からも篤く崇敬された古社 |
| 規模 | (2.5) | 朱塗りの美しくモダンな社殿と手水舎、神輿庫などがすっきりとまとまった都市型の境内 |
| 自然・景観 | (2.0) | 麻布の高台に佇む都市型神社の佇まいで、緑の規模はコンパクトながら美しい朱塗りの社殿が映える |
現地レポ|実際に訪れた感想
閑静な住宅街の中にあるので、それほど大きな神社ではありませんが、しっかりとした鳥居もあり、よく管理されております。近隣に大使館やインターナショナルスクールがあるため、外国人の方もよく見かけるのが印象的でした。少し歩きますが、有栖川宮記念公園と合わせて参拝すると良いと思います。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
有栖川宮記念公園、廣尾稲荷神社、東京タワー、赤坂氷川神社
Kanataの神社・お寺めぐりナビ

