【水稲荷神社の概要と歴史】
東京都新宿区西早稲田に鎮座する水稲荷神社。かつては「稲荷神社」と呼ばれていましたが、境内に湧き出る霊泉(眼病に効く水)の伝説から「水稲荷神社」と称されるようになりました。また、隣接する「甘泉園公園」は江戸時代に清水家の下屋敷があった敷地であり、回遊式の日本庭園として四季折々の美しい自然が広がっています。早稲田の文化と豊かな緑が調和する、心休まる名所です。
【歴史と由来】平安時代の創建伝承を持ち早稲田の地を見守る神社
水稲荷神社(みずいなりじんじゃ) は、創建941年(天慶4年)。伝説によると、940年(天慶3年)の「平将門の乱」の際、平将門を討伐する命を受けた藤原秀郷が、現在の水稲荷神社の旧社地(現在の早稲田大学構内)にあった「富塚」で戦勝祈願を行いました。無事に将門を討ち取った秀郷は、翌年に感謝を込めて稲荷大神を勧請し、社殿を創建したと伝えられています。
創建当時の由緒から、かつては「富塚稲荷」のほかに、将門を討った将軍(秀郷)にちなんで「将軍稲荷」とも呼ばれていました。その後、1702年(元禄15年)に霊水が湧き出したことで「水稲荷」へと通称が変わっていきました。旧地は現在の西早稲田1丁目の宝泉寺北側で1963年(昭和38年)に早稲田大学との土地交換により、現在地(旧清水徳川家の下屋敷(甘泉園))に遷座しました。
【ご祭神とご利益】宇迦御魂神らが授ける商売繁盛・開運・眼病平癒のご神徳
ご祭神は倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)、佐田彦大神(さだひこのおおかみ)、大宮姫大神(おおみやのめのおおかみ)を祀っております。
- 眼病平癒・病気平癒(特に目の祈願):境内に湧き出た霊泉が眼病に効いたという伝説があり、健康祈願で古くから篤く崇敬されています。
- 火除け・水難除け(消防・防災):元禄時代の大火の際、境内の霊泉の周囲だけが火災を免れたことから、「火除けのお稲荷様」として江戸の庶民や火消したちから信仰を集めました。
- 商売繁盛・事業繁栄・家内安全:稲荷三神(倉稲魂大神・佐田彦大神・大宮姫大神)の御神徳により、五穀豊穣をはじめ商売繁盛や事業の好転、家庭の和合・安全をもたらすとされています。
- 開運招福・勝運祈願:平安時代の武将・藤原秀郷公が平将門の乱を平定する際に祈願した歴史から、勝運や開運を祈願する参拝者も多く訪れます。
【水稲荷神社の見どころ&参拝ルート】
【参道】緑豊かで静寂に包まれた落ち着きのある参道

閑静な歩道にある為、水稲荷神社の石碑が無いと通り過ぎそうでした。

階段を登り少し長い参道を歩きます。ちょうど紅葉の時期に参拝したので、銀杏並木が綺麗でした。

参道は一直線ですが、社殿との配置が不思議な構成。近くに小学校もあり早稲田大学の所有地との関係でこうなったのでしょうか・・・参道から曲がり、ちょっと薄暗い鳥居を潜ると拝殿に到着します。
【社殿】荘厳な佇まいで参拝者を迎える社殿

社殿が唐破風の独特の形状をしていて興味深いです。蟇股の装飾や鬼瓦の形状も一風変わった形をしています。
【境内末社】様々な信仰を集める境内のお社群

社殿裏側には末社がありますが、やや管理が行き届いていない印象。
【甘泉園公園の見どころ】
【甘泉園公園】神社に隣接し豊かな湧水と美しい日本庭園が広がる名勝
甘泉園公園(かんせんえんこうえん)は、徳川御三卿の一つ・清水家の下屋敷跡で、「甘泉」の名の由来となる良質の水が湧く回遊式庭園です。

現在は、地下鉄東西線が建設された際に水脈が絶たれたと考えられており、水はありますが湧き水では無いようです。庭園としては小さく、紅葉風景もやや期待した物では無かったです・・・
【水稲荷神社の現地参拝レポート&評価】
水稲荷神社と甘泉園公園 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| アクセス | (5.0) | 都電荒川線「面影橋駅」から徒歩約2分、東京メトロ東西線「早稲田駅」からも徒歩約7分とアクセス抜群 |
| 静けさ | (4.0) | 早稲田の住宅街や隣接する甘泉園公園の豊かな緑に抱かれ、非常に穏やかで静寂に包まれた空間 |
| 歴史・由緒 | (4.0) | 平安時代中期(天慶年間)に藤原秀郷によって創建されたと伝わる、早稲田エリアの由緒ある古社 |
| 自然・景観 | (4.0) | 都心の貴重な回遊式庭園である「甘泉園公園」と一体となった、池や緑が織りなす美しい景観 |
| 規模 | (3.0) | 立派な社殿や鳥居、水神様、隣接する広大な甘泉園公園を含めてゆったりと散策できる敷地 |
| 御朱印種類 | (0.0) | 境内掲示の通り、現在は御朱印の記帳・頒布を行っていない(対応なし) |
現地レポ|実際に訪れた感想
水稲荷神社は都市伝説のひとつ、平将門の江戸の街を守る「北斗七星の結界」のひとつと言われていますが、遷座をしているので稲荷鬼王神社の方かと個人的には思いました。都内では比較的大きな神社だと思いますが、常駐している神主さんはおらず、社務所も開けていないようで、「御朱印は行っていません」と貼り紙がありました。隣の甘泉園公園と合わせ参拝客を呼び込む事が出来そうですが・・・頑張ってほしいところ。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
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Kanataの神社・お寺めぐりナビ 

