【武蔵御嶽神社 概要】
武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)は、御岳山頂の標高929mに鎮座する紀元前90年、崇神天皇の時代に創建されたと伝わる古社です。天平8年(736)に行基が蔵王権現(ざおうごんげん)を勧請したといわれており、蔵王権現とはインドに起源を持たない日本独自の山嶽仏教である修験道の仏です。文暦元年(1234)に大中臣国兼が荒廃していた社殿を再興し、以降は修験場として知られ、関東の武家政権や武士から多くの武具が奉納されています。慶長10年(1605)に大久保長安を普請奉行として本社が建立されました。
【武蔵御嶽神社 ケーブルカー】
滝本駅(駐車場有)からケーブルカーを使用し15分程かけて御岳山駅に向かいます。
御岳山駅から少し歩くと赤い鳥居が見えてきます。ここから20~30分ほどかけて徒歩での行程となります。すばらしい山の景色を楽しみながら村へ向かいます。
【武蔵御嶽神社 宿坊村】
神社へのアクセス途中には今も30もの宿坊が立ち並びます。また茶屋や売店があり、蕎麦、スイーツ等の食事や様々なお土産を楽しむことができます。
昭和レトロな雰囲気のお店を進むと三の鳥居が見えてきます。
【武蔵御嶽神社 境内】
三の鳥居と目の前に見えるのが随身門。初めてだと階段を登って門を抜ければ、すぐ神社かと思ってしまうところですが、更にここからも階段を登ります。かつては修験道、金刀比羅宮ほどではありませんが、途中休憩しんがらゆっくり登りましょう。
金刀比羅宮【香川県】随身門から約250段の石段があります。途中には講の記念石碑や寄進された人の碑がたくさん並んでいます。ここを上れば本殿となります。
本殿は神明造。権現造の拝殿・幣殿が立っています。武蔵御嶽神社には真神が祀られています。真神は狼の異名で「まことの神」「正しい神」を指す言葉です。
宝物殿には赤糸威大鎧をはじめ国宝が2点、重要文化財の鎧や太刀など貴重な品が多数展示されています。ぜひ立ち寄ってみてください。
本殿の奥には様々な末社と奧宮遙拜所があります。
旧本殿である常磐堅磐社社殿は永正8年(1511年)に建立されたもので、東京都指定有形文化財です。
見晴らしの良い山頂に立ち、静かな気持ちで参拝することができました。
【武蔵御嶽神社 御朱印】
武蔵御嶽神社の御朱印 朱印墨書き500円 (2023年)
【武蔵御嶽神社 アクセス】
管理人の感想
東京都下とは言え、このあたりまで足を運ぶのは結構な時間を要しますが、隠れ里のような雰囲気があり参拝は楽しいです。空気が綺麗で村の景色を楽しみながらゆっくり登ると、奥多摩の雰囲気を十分楽しむことができるかと思います。何度も参拝していますが、毎回新しい発見がある気がします。