【鹿児島神宮の概要と歴史】
鹿児島県霧島市隼人町に鎮座する鹿児島神宮。創祀は神代または神武天皇の御代と伝えられる大隅国の一宮です。古くは「正八幡宮」と称され、島津家からの崇敬も深く、現在の本殿・拝殿は木造建築として九州屈指の規模を誇り国の重要文化財に指定されています。春に行われる華やかな踊り連と馬が舞う伝統行事「初午祭」でも全国的に有名な名社です。
【歴史と由来】大隅国の一之宮として崇敬を集め神話のロマンを伝える古社
鹿児島神宮(かごしまじんぐう)は、鹿児島県霧島市隼人町に鎮座する大隅国一宮(おおすみのくにいちのみや)であり、大隅半島および県内屈指の格式を誇る古社です。創建の年は不詳ですが、社伝によれば神話の時代、あるいは神武天皇の御代(西暦換算で紀元前660年頃)に、山幸彦(天津日高彦穂穂出見尊)の宮殿であった「高千穂宮」の跡地に創祀されたのが始まりと伝えられています。(社伝の公称を重視し「神代」にカテゴライズしています)
当初は近くにある「石體神社(しゃくたいじんじゃ)」の地に鎮座していましたが、奈良時代の西暦708年(和銅元年)に現在の場所へ遷座されました。平安時代以降は京都の石清水八幡宮の別宮「八幡五所別宮」の一つとなり、八幡神が合祀されたことで「大隅正八幡宮(正八幡宮)」と称され、武門や朝廷から強い信仰を集めました。
歴史的には、八幡信仰の本宮の座をめぐって豊前国(大分県)の宇佐神宮と正統性を争い、社殿が焼失するなどの苛烈な衝突が起きたと伝わります。しかし、社殿を焼き払った者たちが相次いで神罰により倒れたという伝説が残り、その霊験の強さは古くから恐れ敬われてきました。明治時代に現在の「鹿児島神宮」へと改称されています。
【ご祭神とご利益】天津日高彦火火出見尊らが授ける開運招福・安産・家内安全のご神徳
御祭神は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉比売命(とよたまひめのみこと)を祀っております。
- 開運招福・諸願成就:大隅国一宮としての高い格式と、山幸彦(海神宮から宝物を持ち帰った神)の強力な御神徳により、運気を拓き人生の良き道へ導くご利益があります。
- 縁結び・夫婦円満・安産祈願:山幸彦と豊玉比売命の仲睦まじい夫婦神をお祀りしていることから、良縁成就や夫婦の絆、子授け・安産のご利益で広く信仰されています。
- 勝運向上・武運長久:正八幡宮(武神・八幡大神)としての由緒から、勝負事やビジネスでの勝利、困難を切り拓く強いパワーがあるとされています。
- 五穀豊穣・畜産守護:隼人の地の産業を守る神として、農業や畜産業の発展にご利益があります(旧暦1月18日の初午祭では馬躍りが奉納されます)。
【鹿児島神宮の見どころ&参拝ルート】
【参道】緑豊かな木々に囲まれ厳かな雰囲気が漂う参道

都心にありながら参道は広くまっすぐ続きます。

参道を進むと階段があり大き木が見えてきます。
【ご神木】境内にそびえ立ち圧倒的な生命力を放つ神聖なご神木

鹿児島神宮のご神木は樹齢800年の楠の木。

【社殿】巧みな装飾と重厚な佇まいで迎える荘厳な本殿・拝殿
本殿・拝殿・勅使殿 は現在は国の重要文化財に指定されております。

社殿は重厚感のある落ち着いた色味の朱塗りで、美しい装飾が施されています。

この社殿の作りは独特で本殿・拝殿を横に見ながら進み、拝殿の前にたどり着きます。北を背にしておりますが、参道は正面に無いのが不思議でした。
【拝殿の天井画】社殿の内部を彩り鮮やかな美しさを見せる天井画

吹き抜ける風が垂れ幕を揺らし心地の良い拝殿。

格子天井に描かれた美しい花々の装飾は見事でした。
【鹿児島神宮 御朱印】

【鹿児島神宮の現地参拝レポート&評価】
鹿児島神宮 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 歴史・由緒 | (5.0) | 神代・神武天皇の御代の創祀と伝わる大隅国一宮。正八幡宮の総本社とも称され島津家や歴代朝廷から極めて篤く崇敬された名社[cite: 1.2] |
| 自然・景観 | (4.0) | 小高い山の麓に位置し、深い緑の鎮守の森と極彩色の装飾絵画が施された重厚な社殿が美しく映える |
| 規模 | (4.0) | 一宮に相応しい重厚な本殿・拝殿(国重要文化財)や参道、境内社や初午祭ゆかりの鈴かけ馬関連の施設など見応え十分 |
| 静けさ | (3.0) | 地元の氏神様・観光名所として親しまれており、旧初午祭の時期を中心に県内外から多くの参拝者で賑わう |
| アクセス | (3.0) | JR日豊本線「隼人駅」から徒歩約15分(またはタクシー約5分)。鹿児島空港からも車で約15分と好アクセス |
| 御朱印種類 | (3.0) | 鹿児島神宮の通常御朱印や初午祭・鯛車ゆかりの授与品など、伝統と格式を感じられる朱印・お守りが揃う |
現地レポ|実際に訪れた感想
国の重要文化財もあり、見所のある神社でした。参拝者は比較的少ないと感じましたが地元の方が常に参拝しているようで信仰を集めていることが伺えます。拝殿、本殿だけでなく境内そのものも素晴らしく静かで落ち着いた雰囲気が非常に良かったです。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
照國神社、菅原神社(荒平天神)、有村溶岩展望所
Kanataの神社・お寺めぐりナビ

