英彦山神宮【福岡県】

【英彦山神宮 概要】

英彦山神宮(ひこさんじんぐう)は、通称「英彦山権現」でお馴染みの英彦山にある神宮です。創祀年代は不詳ですが一説に、継体天皇二十五年(531)となっております。福岡県内で唯一神宮の称号が付く格式の高い神社です。天照大神 の御子・天忍骨尊(日の御子) を祀る神社となります。昔は「彦山」のみを用いていましたが、享保十四年(1729)、 霊元法皇より、天下に抜きん出ている霊山として「英」の美称を許され、英彦山と書かれるようになりました。英彦山は大峰山(奈良)・出羽三山(山形)と並ぶ日本の三大修験道山となり霊験新たかなる聖なる山です。

【英彦山神宮 境内】

参道入口には巨大な銅製の鳥居があります。約400年前に建立となっており不便な深山の半ばに、どうやって運んで建てたのか…すごいです。ここから神宮お詣りのスタートとなります。休憩しながらだと、45分程度かと思います。

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古さを感じる石畳の緩やかな参道が、ここから英彦山神宮まで延々1km続きます。最初石畳のような道から石階段に途中変わり、本殿に近づくに辺り急な階段になります。

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厳かな雰囲気を醸す参道の両側は、段々畑状になっており坊の跡地です。 ここで僧侶達は祭祀を行い修行をし学問を積んでいたようです。参詣客も多く泊まっていたと思われます。 残念な事に廃仏毀釈により密教道場としての役割は失われ、坊は廃れて行きました。

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途中の財蔵坊に立ち寄りました。英彦山修験者の坊が往時のままの状態で残されていて、山伏の歴史や暮らしぶりを伝える道具や資料が展示され、修験道の厳しさを知ることができます。係りの方がいらっしゃる時には内部の見学をすることもできます。 特に囲炉裏に火が入っている時は懐かしい香りが漂っていて格別です。

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現代社会となって参詣客も減り、今やお茶屋さんも2軒だけになりました。 茶屋の辺りで棒杖の貸出もあります。 体力に自身がない方はロープカーもあるましたので是非活用した方がいいかもですね。

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参道は厳しいですが、空気が綺麗で景色を楽しみながら登れました。

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「奉幣殿」は国指定重要文化財となっております。修験道時代の霊仙寺の大講堂で、現在の建物は、元和2年(1616年)小倉藩主細川越中忠興によって再建されたものです。ここから更に登ると上宮がありますが、2025年まで改修工事中とのこと。

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【英彦山神宮 景観】

趣のある参道の階段を登っていくと左右にある山伏の宿坊跡が歴史の深さを感じさせます。春のこの山の美しさは最高でした。山桜が咲き、山全体が春に染まる絶景。秋も紅葉で人気とのことでしたが、私はこの桜吹雪の中、静かな参道を登れた事を感謝致します。

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また、参道の途中に庭園や花園があります。英彦山花園はスロープカー花駅の上、山の斜面に沿うように設けられた花園です。シャクナゲやアジサイ・ラベンダーに秋の紅葉と、四季を通じて多くの草花を楽しめるようです。

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【英彦山神宮 アクセス】

管理人の感想

立派で素敵な神宮でした!紅葉の時期も素晴らしいとは思いますが、春の桜吹雪の参道は心が洗われます。桜が舞い散る時期に行けたことは非常に幸運でした。ありがとうございます。

景観
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雰囲気
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アクセス
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私見
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英彦山神宮

〒824-0721 福岡県田川郡添田町英彦山1

※無料駐車場あり

添田駅からバスで30分程度

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