【祐徳稲荷神社 概要】
祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は1687年(貞享4年) 江戸時代初期に創建。肥前鹿島藩主鍋島直朝公の婦人花山院萬子媛が朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請された稲荷神社となります。商売繁盛、家運繁栄、大漁満足、交通安全など種々の祈願が絶えず、参拝者は年間300万人にも達するそうです。
日本三大稲荷神社の1つ(諸説があり)で、九州では福岡の太宰府天満宮に次ぐ参拝客を誇る神社です。
【祐徳稲荷神社 参道】
春になると参道の両側に桜が咲きます。昭和な雰囲気が残るものや今風の商店が連なり色々見られて歩くのが楽しい参道です。
県道からの参道は、錦波川に掛かる神橋から入ります。
稲荷神社らしく、狐の狛犬が鳥居前にあります。咥えているのは稲穂ですね。
【祐徳稲荷神社 陽明門】
楼門は日光東照宮の陽明門を模して造られた物といわれています。楼門を抜ければ、目の前が本殿です。 祐徳稲荷神社の本殿は地上18メートルの山の中腹にあり、圧倒されるような大きさがあります。
【祐徳稲荷神社 拝殿】
清水の舞台を思わせる櫓の上に拝殿があり、117段の階段を上っていきます。足に自信のない方には有料(お守り付きで300円)のエレベーターがあります。
全体的に鮮やかな朱色の境内がとても目を引き綺麗です。晴天の中の朱色がまたなんとも言えません。社殿は極彩色に色取られ、鎮西日光とも称されているそうです。社殿の彫刻は丁寧で、天井画・朱塗りの柱の飾りなど素晴らしいです。
【祐徳稲荷神社 奥の院】
奥の院に向かう参道には京都の伏見稲荷ほどではありませんが、千本鳥居があり綺麗が景色が見れます。
ただ、登り口にある”注意書”の「体調が万全でない方は奥の院への登頂をご遠慮下さい」と書いてあるようにかなり厳しいです。足腰の弱い人やヒールを履いた方にはおすすめできません。特に雨の日は危ないので無理をせずにしましょう。
奥の院の展望からは、有明海までが一望できとても壮観です。
【鹿島明神社(祐徳稲荷神社の外苑)】
展望からも見えていますが、祐徳稲荷神社の向かいにきれいに桜が咲いていますが、ここは祐徳稲荷神社の外苑です。
噴水がある広場になっており、景観が良いです。ただ、祐徳稲荷神社へ参拝目的の方がほとんどですので閑散としています。
噴水広場の隣に鳥居があります。少し上った先に鹿島明神社があります。
領主がもともと鹿島藩祖であるらしく、信仰があった鹿島神宮の分霊を祀りしたようです。この地方は、鹿島市となっており、名前をあやかったようですね。御祭神は鹿島神宮のタケミカズチとなります。
庭園からは、向かいに祐徳稲荷神社が見えて、こちらかの風景も良いですね。
【祐徳稲荷神社 アクセス】
管理人の感想
山間に差す朱色の鳥居、参拝客を楽しませる露店、閑静な表参道、頭上に見る立派な御社殿とどれをとっても絵になる素晴らしい神社です。佐賀の観光地でトップだと思います。桜の時期は特に素晴らしく家族と参拝したいと思いました。ただ、この神社周囲には観光地が少ない為、それを念頭に計画が必要だと感じました。