【笠間稲荷神社の概要と歴史】
茨城県笠間市に鎮座する笠間稲荷神社。京都の伏見稲荷神社などと並び「日本三大稲荷」の一つに数えられる、全国屈指の稲荷神社です。江戸時代末期に建てられた重厚な本殿の精緻な彫刻や、国の天然記念物である樹齢400年超の「胡蝶の藤」が有名で、門前町も含めて茨城県を代表する歴史・観光の超名所です。
【歴史と由来】日本三大稲荷の一つに数えられ笠間の地を見守る神社
笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)は、茨城県笠間市に鎮座する、西暦651年(白雉2年・孝徳天皇の御代)創建と伝わる歴史ある古社です。かつてこの地には胡桃(くるみ)の木が密生していたことから、古くは「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」とも称されていました。
江戸時代に入ると笠間藩主の崇敬を集め、寛保3年(西暦1743年)には時の城主・井上正賢によって社頭が拡張されました。続く延享4年(西暦1747年)に牧野貞通が城主となると藩の祈願所と定められ、社殿の改築や多くの祭器具が寄進されるなど、代々の藩主から篤く信仰されました。
伏見稲荷大社(京都)と並び「日本三大稲荷」の一つに数えられる格式を誇り、正月三が日には初詣参拝客数が茨城県内第1位(約80万人)を記録するなど、今もなお絶大な信仰を集めています。江戸時代末期に建てられた重厚で流麗な本殿(国指定重要文化財)の見事な意匠や、秋の「笠間の菊まつり」など見どころも多く、年間を通じて多くの参拝客で賑わう北関東屈指の霊地です。
また、坂本九との奇縁でも知られており、彼は終生信仰を欠かさなかったそうです。
【ご祭神とご利益】宇迦之御魂神が授ける五穀豊穣・商売繁盛・開運のご神徳
ご祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)を祀っております。
- 商売繁盛・事業繁栄:笠間藩の祈願所として発展した歴史や、お稲荷様の強力な御神徳から、企業の業績向上や商売繁盛、仕事運の発展において全国的な信仰を集めています。
- 五穀豊穣・産業振興:農耕や穀物、すべての産業の基本を守護する神様として、農業や製造業、各種産業の隆盛にご利益があるとされています。
- 開運招福・家内安全:1,300年以上の歴史を通じて笠間の地と人々を見守ってきた守護神として、家庭の平和や心身の安全、運気を切り拓く開運除災のご利益があります。
- 火難除け・厄除け:江戸時代より火事や厄災から身や街を守る守護神としても広く親しまれています。
【笠間稲荷神社の見どころ&参拝ルート】
【大鳥居と仲見世通り】参拝客を賑やかに迎える大鳥居と立ち並ぶ門前街

以前は笠間市で採掘される稲田石を使用した石鳥居でしたが、震災で崩落した為、2016年に再建されました。高さ約10メートル、鉄製に変更され、社殿の色と同じ「笠間朱色」で塗装されました。

鳥居から楼門へと伸びる参道は両側にたくさんのお店が軒を連ね、仲見世と呼ばれています。かき氷やお土産屋さんが並び古き良き風情が感じられる日本らしい風景ですね。
【楼門】重厚な佇まいで境内を引き締める威風堂々とした楼門

立派な楼門は1961年(昭和36年)に竣工。重層入母屋造ですね。
【八重の藤とご神木】樹齢を重ねた天然記念物の八重の藤と神聖なご神木
楼門を抜けると樹齢400年にも及ぶ天然記念物の藤棚があります。

東京の亀戸天神社にも見事な藤棚がありますが、こちらの藤棚は大きく見ごたえがあります。混雑せずゆっくり見れるのも良いですね。

ご神木は胡桃(くるみ)の木だそうで珍しいと思いました。昔この一帯は胡桃の木の密林であり、当時、祠が胡桃の木の下にあった為、笠間稲荷神社の別名は『胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)』と呼ばれているそうです。
【本殿とさざれ石】精巧な彫刻が見事な国指定重要文化財の本殿とさざれ石

本殿は1860年(万延元年)に建立されたもので、「笠間朱色」で塗装されており、落ち着いた色で古い建造物と新しく塗られた建造物が上手く融和していると思います。現在は重要文化財に指定されています。

この神社にも国歌の歌詞に出てくる「さざれ石」がありました。岐阜県揖斐川町春日村の「さざれ石公園」より、全国の主要な神社やお寺に奉納されています。関東では以下の神社にもさざれ石があります。
【笠間稲荷神社 本殿保存修理工事施工記念 絵御朱印】

【笠間稲荷神社の現地参拝レポート&評価】
笠間稲荷神社 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 歴史・由緒 | (5.0) | 白雉2年創建と伝わる日本三大稲荷の一つ。江戸時代には笠間藩主の庇護を受け、全国屈指の信仰を集める古社 |
| 御朱印種類 | (5.0) | 通常御朱印に加え、季節限定や境内社の御朱印、多彩な美しいオリジナル御朱印帳が充実している |
| 自然・景観 | (4.0) | 樹齢約400年の「胡蝶の藤」(国指定天然記念物)をはじめ、四季折々の美しい花木や社殿美が映える |
| 規模 | (3.5) | 重厚な楼門や精緻な彫刻が施された本殿、門前通りを含めて見応えのある広大な境内空間 |
| アクセス | (2.0) | JR水戸線「笠間駅」から徒歩約20分(または周遊バス等)。北関東自動車道・友部IC等から車が便利 |
| 静けさ | (1.0) | 年間を通じて日本全国から数百万人の参拝客が訪れ、門前町や境内は常に大変な賑わいを見せる |
現地レポ|実際に訪れた感想
境内はよく整備されており、歴史と地域の信仰が続く素敵な神社でした。現在一般的となった鮮明な赤の稲荷神社とは違い、笠間朱色で統一感がありすっきりとした印象でした。また、門前の仲見世通りが発展しており、団子や饅頭などのお菓子をはじめとした各種グルメやお土産を楽しめます。古き良き風情が感じられ、観光としても楽しめる場所ですね。
【笠間稲荷神社 近くにある観光スポット】
正福寺 笠間つつじ公園、常陸風土記の丘、愛宕神社、常陸國總社宮
Kanataの神社・お寺めぐりナビ

