【王子稲荷神社 概要】
王子稲荷神社は、落語「王子の狐」の舞台に登場する有名な稲荷神社です。毎年、大晦日に関八州の狐が装束を整え、王子稲荷に集まると言われる伝説が有り多く集まれば豊作で少ない時は凶作と、この様子が「広重の名所江戸百景」にも描かれています。年末には地元の方々の催す「王子狐の行列」が新しい風物詩となっています。創建は平安時代以前らしく康平年間(1058-1065)に源頼義から「関東稲荷総司」の称号を与えられ、徳川将軍家代々の祈願所でもあった歴史がる神社です。
御祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) 宇気母智之神(うけもちのかみ) 和久産巣日神(わくむすびのかみ)となります。
【王子稲荷神社 境内】
参拝の際は、幼稚園脇の石段を上がるか、手前の王子稲荷の坂を上がると神社に行けます。入り口には鳥居の代わりに、瓦葺木造の山門・境内に幼稚園があり非常に珍しいですね。
石段を昇った先に伝統様式で建てられた拝殿と神楽殿、拝殿右手奥の斜面に複数の末社や摂社が祀られ、王子稲荷神社が格式の高い神社であることが伺われます。
境内は広くないものの、八棟造の豪華な社殿は彫刻が美しいく素晴らしい。鈴の帯の結び方が変わっていて面白いです。奥に見える赤い鳥居を潜り右に進むと三体のお稲荷様と願掛けの石。更に階段を上っていくとお狐様の穴が祀ってあります。
ここが昔この辺りにたくさん住み着いていた狐たちのすみかであり、落語「王子の狐」の舞台。独特の雰囲気がありました。
【名主の滝公園】
王子稲荷神社から徒歩1分程度に名主の滝公園があります。
名主の滝公園は、王子村の名主畑野家が、その屋敷内に滝を開き、茶を栽培して、一般に人々が利用できる避暑のための施設とした事が始まりのようです。現在は区立公園となっています。園内には滝や、あずまやがあり、桜やもみじ、野鳥の観察会など、四季折々の自然が楽しめます。
若干メンテナンスが出来ていないと思われる場所もあり人は少ない。しっかり整備していただければ、より魅力的な公園になること間違いないと思います。人工の滝ですが迫力であり一見です。
【王子稲荷神社 御朱印】
【王子稲荷神社 近くにある観光スポット】
飛鳥山公園、紙の博物館、飛鳥山博物館、渋沢資料館、旧渋沢庭園、飛鳥の小径、王子神社
【王子稲荷神社 アクセス】
管理人の感想
東国33国総司でもある神社ですが、境内に幼稚園・神社背後にある公立中学校など以前は王子稲荷神社境内であったと思われ、これも大都市にある神社の宿命ですかね・・・時代の流れで変化しつつも子供達に囲まれ地元に愛されている神社だと感じました。幼稚園が併設されている関係上、平日は一部閉鎖されますので、稲荷坂から参拝しましょう。