【元木の石鳥居 概要】
元木の石鳥居(もときのいしとりい)は、現存する日本最古の鳥居です。山形県蔵王連峰にある瀧山(りゅうざん)信仰の象徴であり、正確な建立年代は不明です。瀧山信仰の全盛期、973-976年(天延年間)に瀧山大権現へ奉納されたという言い伝えがあります。その様式の古さから平安時代に遡るものと考えられています。

高さ351cm、左柱の径が97.1cm、右柱の径が92.3cmあるそうで、現在の一般的な鳥居と比べると比較的小さい部類。石材は凝灰岩で、笠木と島木は一石から彫り出しており、石鳥居ですが、無骨ながら暖かい印象を受けます。様式は明神鳥居で瀧山を背景に面しているようです。現在は国の重要文化財に指定され最上三鳥居の一つとされています。
【正一位鳥居稲荷神社】
元木の石鳥居の先にこじんまりした正一位鳥居稲荷神社があります。

「正一位鳥居稲荷神社」は、特定の神社名ではなく「正一位」は神様の位階の最高位であり、稲荷神社にはこの最高位の神階を持つ神社が全国に多数存在します。いつ作られたのかは不明でしたが、1000年前に、ここにも瀧山神社の社があったと考えると、この稲付神社は末社だったか、後から創建された物と思われます。
【元木の石鳥居 近くにある観光スポット】
山形城跡、日町御殿堰、山形県郷土館 文翔館、山形縣護國神社
【元木の石鳥居 アクセス】
管理人の感想
約1000年前からある鳥居であり、恐らくこの地に神社があったと思われます。観光地としては厳しいと思いますが、個人的には非常に貴重な文化財だと思うので周辺整備など山形市長にはがんばってほしいですね。規模は小さく民家の中なので埋もれている、知る人ぞ知る場所でした。現存する日本最古の鳥居。一見の価値ありです。
敷地/施設規模
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自然の豊かさ
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アクセスのしやすさ
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観光客の多さ
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