【日光東照宮の概要と歴史】
栃木県日光市山内に鎮座する日光東照宮。徳川初代将軍・徳川家康公を神格化した「東照大権現」をお祀りするために創建された神社です。国宝8棟・重要文化財34棟を含む55棟の建造物が並び、職人技の枠を集めた「陽明門(日暮の門)」や「三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)」、「眠り猫」などの精巧な彫刻が有名です。世界遺産「日光の社寺」の筆頭として、国内外から絶大な人気を集める日本屈指の聖地です。
【歴史と由来】徳川家康公を祀り江戸幕府の威光と建築美を今に伝える世界遺産
日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)は、栃木県日光市に鎮座する、全国の東照宮の総本社的存在である神社です。
江戸幕府の初代将軍・徳川家康公は、西暦1616年(元和2年)に駿府城(現在の静岡市)で亡くなったのち遺骸が久能山に葬られましたが、本人の遺言に基づき翌年の西暦1617年(元和3年)、二代将軍・徳川秀忠により日光へ改葬・遷座され、東照宮(当初は東照社)が創建されました。
現在見られる豪華絢爛な社殿群は、三代将軍・徳川家光の命により西暦1636年(寛永13年)に行われた「寛永の大造替(かんえいのだいぞうたい)」によって完成したものです。「日の暮れるまで眺めても飽きない」と称される国宝「陽明門」や、「三猿」「眠り猫」などの繊細な彫刻美が集約され、江戸初期の建築・美術の最高峰を今に伝えています。
隣接する日光二荒山神社、日光山輪王寺とともに「二社一寺」を構成し、平成11年(西暦1999年)には「日光の社寺」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
【ご祭神とご利益】東照大権現(徳川家康公)が授ける開運招福・勝運・学業成就のご神徳
ご祭神は、江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀っております。
- 勝運向上・出世開運・事業繁栄:戦国時代を終息させ天下泰平の世を築いた徳川家康公の強力な御神徳により、勝負強さや仕事運の上昇、目標達成や事業の成功をご利益として授かります。
- 大願成就・災難除け・心願成就:江戸幕府250年の平和の基盤となった大権現様のお力により、あらゆる災いを払い、大きな願い事を成就へと導くとされています。
- 家内安全・子孫繁栄:徳川家の長きにわたる繁栄と安泰の歴史にあやかり、家庭の平和や子孫の繁栄を守護するご利益で深く信仰されています。
【日光東照宮の見どころ&参拝ルート】
【石鳥居と表門】荘厳な神域への入口となる一の鳥居と力強い仁王像が構える表門
石鳥居は江戸時代に造営され、高さ9.2メートルで日本最大規模でとなっています。海路・水路・陸路を使い15個の石を運び、積み上げて造られたそうです。

良く見ると継ぎ目がありますね。

こちらの門から有料エリア(1名1,600円)になります。寛永十三年(1636年)の大造替の際に奈良東大寺の転害門の三棟造りを模したもので柱の上部には獏や象をはじめ六十六の彫刻が施されています。

また左右に仁王像が安置されているところから仁王門とも呼ばれています。現在は国の重要文化財に指定されています。
【神厩舎と三猿】人の生涯を風刺した「三猿」の彫刻で知られる神聖な馬小屋
表門を抜けると左手に神厩舎(しんきゅうしゃ)が見えてきます。神厩舎とは神様にお仕えする神馬(しんめ)をつなぐための建物です。

猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生における出来事と戒めが猿として彫り込まれています。

もっとも有名な猿が『見猿、言わ猿、聞か猿』の三猿ですね。
【銅鳥居と陽明門】二の鳥居の先で圧倒的な美しさを誇る国宝・陽明門

日本で最初かつ最古の青銅製の鳥居です。1636年の寛永の大造営の際に徳川家光が奉納されました。ここからの風景は正面に陽明門が見えるため、沢山の方が撮影されていました。

陽明門(ようめいもん)は、日光東照宮の中でも特に象徴的な建物になります。霊獣や花鳥など約500もの彫刻が施され彩色や彫金など当時の技術の粋が集められており、一日中見ていても飽きないということから「日暮御門(ひぐらしもん)」と称されています。平成の大修理では約10億円(1辺約10cmの金箔が24万枚を貼り)修復されました。現在は国宝に指定されております。

他の神社ではお目にかかれないほど圧倒的な迫力ですね。門の天井に龍の絵画がとても美しくこちらも迫力がありました。

押し寄せる観光客の数に押されて、落ち着いてゆっくり観賞しにくいのが難点です・・・。
【唐門と社殿】胡粉で白く彩られた精巧な彫刻の唐門と中心をなす拝殿・本殿
「陽明門」をくぐると更にその先に白色と金色に輝く「唐門(からもん)」が眼に入ります。

創建は1617(元和3年)年・再建は1636年(寛永13年 )で将軍に直接会うことが許された幕臣や大名だけがこの門を通ることができたそうです。門前に賽銭箱が置いてあり、こちらから本殿に向かってお参りができます。こちらも現在は国宝に指定されております。

右側から東照宮の中に上がれますが内部は撮影は禁止となっていますのでご注意ください。白地に黒の見事な装飾の数々に圧倒されます。
【眠り猫と奥社参道】平和の象徴である「眠り猫」の彫刻をくぐり進む杉木立の参道
奥社へ行く際、坂下門の下にある東回廊に施された彫刻「眠猫」があります。

日光に因んで日の光を浴びてうたた寝をしている猫は「猫が眠りにつくほど平和な時代」をあらわしたもので徳川幕府の安泰を象徴した彫刻とされています。

坂下門の先は歴代将軍のみが昇段を許された奥宮に続く207段の階段からなる参道になります。石段は一枚岩を加工し設置されており、石廊下の部分・階段の端の石柵も切り出した石ではなく、1枚の岩を削って丁寧に造られています。

お年寄りや子供には上るのはきついと思いますが、せっかく東照宮まで来たなら墓所まで行ってみたいものですね。
【奥宮拝殿と宝塔】徳川家康公の御神骸が眠る静寂に包まれた神聖な奥宮

東照宮の中でも一番高い位置にあり、元々は歴代徳川将軍しか立ち入ることが許されなかった最も神聖な場所になります。国の重要文化財に指定されております。落ち着いた色彩の拝殿で奥には家康公の宝塔(お墓)があります。

奥社宝塔に納められているのは徳川家康公の神柩(しんきゆう)で、建立依頼一度も開けられたことがないそうで、現在は高さ約5メートルの唐銅(からかね)製ですが、1622年の創建当初は木造で、1641年に石造となり、さらに1683年の大地震で破損した際に5代将軍徳川綱吉が唐銅製に造り変えたとのことです。
【日光東照宮 御朱印】


【日光東照宮の現地参拝レポート&評価】
日光東照宮 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 歴史・由緒 | (5.0) | 徳川家康公(東照大権現)を祀る全国東照宮の総本社。世界遺産「日光の社寺」の中心をなす日本の最高峰古社 |
| 規模 | (5.0) | 国宝陽明門をはじめ、55棟の国宝・重要文化財が群立する圧倒的スケール。奥宮(家康公の墓所)まで見所多数 |
| 自然・景観 | (4.0) | 深厳な杉木立の表参道と、金箔や彩色が散りばめられた豪華絢爛な社殿群が織りなす唯一無二の装飾美 |
| 御朱印種類 | (4.0) | 東照宮の通常御朱印のほか、奥宮限定御朱印、鳴竜で有名な薬師堂の御朱印、葵紋入りの重厚な御朱印帳が用意されている |
| アクセス | (2.5) | 東武・JR日光駅から路線バス(「表参道」等下車)。車利用の場合は観光シーズン(特に紅葉期)の深刻な渋滞に注意 |
| 静けさ | (1.0) | 日本を代表する世界遺産であり、年間を通して国内外からの観光客や修学旅行生、団体客で非常に混雑する |
現地レポ|実際に訪れた感想
日本の学校では修学旅行先の定番ですので、来た事ある方は多いかと思います。私は過去何度か来ていますが修復工事後は初めてとなりました。漆や極彩色・柱などには数多くの彫刻が飾られて改めて見ても豪華絢爛な美しさは圧巻でした。国宝や重要文化財の建物が50棟以上もあり見所も圧倒的ですね。エンターテインメント性もあり自然崇拝の神道の建築物とは違う雰囲気も面白かったです。修学旅行生と海外の観光客が多いので9時前に到着すると良いと思います。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
神橋、日光二荒山神社、輪王寺、大猷院、瀧尾神社、憾満ヶ淵・慈雲寺、中禅寺、日光二荒山神社 中宮祠、華厳の滝
Kanataの神社・お寺めぐりナビ


