東京の2大繁華街である「新宿」から「池袋」にかけて、一風変わったルートで散策するウォーキングコースをご紹介します。普通なら電車でたった9分の距離。しかし、あえて「繁華街」と「歴史ある神社仏閣」を網羅しながら歩いてみると、そこには東京の『動』と『静』が劇的に溶け合う、唯一無二の景色が待っていました。

「東京に出てきたばかりで、まだ新宿をちゃんと観光したことがない方」「新宿って人が多くて疲れそう、と避けていた方」そんな方にこそ、ぜひ歩いてほしいコースです。ギラギラした大都会のエネルギーに圧倒されたあと、実家に帰ってきたようなホッとする静けさに包まれる。東京の面白さが詰まったコースをお届けします。
今回の散策ルート(所要時間:約2.5〜3時間)
- 新宿駅「黄金色のライオン像」(スタート)
- 新宿東口の猫
- 歌舞伎町 〜 ゴジラヘッド
- 花園神社
- 稲荷鬼王神社
(🚇 東新宿駅から副都心線で移動) - 雑司が谷 大鳥神社
- 雑司ヶ谷 鬼子母神堂
- 池袋駅(ゴール)
- 秋限定追加ルート
詳細な参拝レポートは、それぞれのリンク先記事をご覧ください。
1. 🧭【スタート】新宿駅東口のランドマークたち
【黄金色のライオン像】
旅の始まりは、昭和の面影を残す定番の待ち合わせスポット新宿駅の「黄金色のライオン像」から。JR新宿駅東口の駅前広場にある黄金のライオン像は、待ち合わせの定番スポットです。

京新宿ライオンズクラブが設置したライオン像は、お金を入れると吠えながら「ありがとうございます」とお礼を言う楽しい募金箱のギミック(みらいおん)が親しまれています。集まった募金は失明予防や小児がん支援に役立てられています。
【新宿東口の猫】
JR新宿駅東口の目の前(クロス新宿ビジョン)に登場する、世界的に有名な大型3D立体映像の三毛猫です。 単なる広告枠を超え、新宿の新しいランドマーク(待ち合わせ場所)として親しまれています。

設置されているクロス新宿ビジョンは、ビルの角に合わせて画面がL字型に曲がっています。映像のつなぎ目がなく滑らかなため、立体感が生まれます。映像内に「猫の部屋」という枠組みを作り、そこから猫の頭や尻尾がはみ出す演出をすることで、脳が「飛び出している」と錯覚します。

朝7:00から夜25:00(夜1時)まで毎日放映されており、毎時00分、15分、30分、45分の15分おきに、猫の3D動画専門枠が必ず上映されます。豊富なバリエーションがあり「おしゃべり編」「無重力編」「ねこ&エコー編」など複数のバージョンがあり、季節限定の演出(お花見やハロウィーンなど)も登場します。
クロス新宿ビジョンの上で、本当に生きているかのように蠢く「新宿東口の猫」を見上げたら、日本一の歓楽街・歌舞伎町へと足を進めます。
2. 🏙️新宿歌舞伎町:ディープなエネルギーを肌で感じる
【歌舞伎町一番街アーチ】
歌舞伎町の入り口として世界的に有名な「歌舞伎町一番街アーチ 」であり、国内外の多くの観光客が記念撮影をするスポットとなっています。新宿駅東口から徒歩約5分、靖国通りから「歌舞伎町一番街」というメインストリートへ入る境界線に立っています。

歌舞伎町一番街アーチは抜けずに、そのままドン・キホーテの通りへ向かいます。
【ゴジラヘッド(新宿東宝ビル)】
ドン・キホーテの脇からセントラルロードを進み、ビル(新宿東宝ビル)の8階から顔を出す等身大のゴジラヘッドを見上げます。

ビルの8階屋外テラスから巨大なゴジラが顔を覗かせており、歌舞伎町のどこからでも目に入るシンボルです。特定の時間になると、ゴジラが吠えて口から光を放つ演出もあります。

3. ⛩️花園神社と稲荷鬼王神社:都会のオアシスと「鬼」の結界へ
【花園神社】

赤い大鳥居を一歩くぐった瞬間、あれほど耳障りだった都会の喧騒が、まるでテレビの音量を急に下げたかのようにスッと消え去ります。
背景には高層ビル、足元には静かな玉砂利。この「聖と俗」の強烈なコントラストこそ、東京の隠れた魅力です。芸能ゆかりの「芸能浅間神社」への参拝もお忘れなく。
【稲荷鬼王神社 全国で唯一「鬼」の名を冠する、大歓楽街のすぐ隣に佇む不思議なパワースポット】

花園神社からさらに職安通り方面へ歩くと、全国で唯一「鬼」の名を冠する珍しい神社へ。大歓楽街のすぐ近くとは思えないほど静かで緑豊かな空間であり、知る人ぞ知る非常にユニークなパワースポットです。
4.🚇【移動】東新宿駅から雑司が谷へ:静かな時間への切り替え
ここからは、東新宿駅から東京メトロ副都心線を利用して「雑司が谷駅」へ向かいます。乗車時間はわずか4分。この短時間の移動で、新宿のビル群が作り出す重苦しい圧迫感から、木々の緑と静寂が広がる街並みへと空気が劇的に変わります。
【ひと息ポイント】

大都会のエネルギーをたくさん浴びて歩いたあとは、雑司が谷の駅周辺や、鬼子母神堂へと続く緑豊かな参道付近で、一度ゆっくり休憩を入れるのがおすすめです。このエリアには、古い建物を活かした趣のある古民家カフェや、隠れ家のような小さなお店が点在しています。にぎやかな新宿のカフェとは違い、どのお店も静かで穏やかな時間が流れているのが特徴です。
5.🍁【雑司が谷】レトロな下町の風情に浸る
【雑司が谷 大鳥神社 巾着袋に心和む、地域に愛されるお酉様】

雑司が谷駅からすぐ。11月の「酉の市」で賑わう、一角に佇む静かな神社です。 境内には、ちょっと珍しい「巾着袋」の形をした賽銭箱があります。すぐ近くにある鬼子母神堂とは江戸時代から深い繋がりがある神社でもあります。
大鳥神社から池袋方面へ移動すると近くに鬼子母神堂が見えてきます。
【雑司が谷鬼子母神堂 樹齢700年の巨木と日本最古の駄菓子屋が守る、ノスタルジックな聖域】
大鳥神社から、美しいケヤキ並木の参道をのんびり歩いた先にあるのが「雑司が谷鬼子母神堂」です。一歩境内に足を踏み入れると、そこには昭和を通り越して、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような、圧倒的に濃密な下町の歴史と温もりが息づいています。

このコースのハイライトで樹齢700年を超える圧倒的な巨木「大公孫樹(イチョウ)」や、江戸時代(1781年)から同じ場所で営業を続けている日本最古の駄菓子屋「上川口屋」があり、タイムスリップしたような感覚を味わえます。
🏁 【ゴール】現代の繁華街・池袋駅へ
レトロな余韻に浸りながら、明治通りを北へ。歩を進めるごとに少しずつ車の量が増え、建物の背が高くなっていきます。そして最終的に、もう一つの現代の大繁華街「池袋駅」へと緩やかに引き戻され、この旅はゴールを迎えます。
大都会の刺激と、隠れ家のような下町の静けさ。この2つを1度で味わえる贅沢な散策に、ぜひ出かけてみてください。
🍁 【秋限定の寄り道ルート】目白庭園【東京都】
〜鬼子母神堂と合わせて巡りたい、色鮮やかな紅葉が彩る名庭園〜

もしこの散歩に出かけるのが「秋の紅葉シーズン(11月下旬〜12月上旬頃)」なら、鬼子母神堂を訪れたあと、少しだけ足を延ばして「目白庭園」へ立ち寄るのがおすすめです。
豊かな緑に囲まれた数寄屋造りの茶室「赤鳥庵」や、滝の心地よい水音など、五感で「和の静寂」を感じられる場所です。例年、紅葉の見頃に合わせて夜間の「ライトアップ」が開催されることもあり、昼間とは一味違う幻想的な景色に出会えることも。都会の人混みをスマートに避けた旅の締めくくりに、これ以上ない静かで美しい癒しの時間をプラスしてみてはいかがでしょうか。
管理人のおすすめポイント
都会に慣れていない人や新宿に馴染みがない人は、新宿を「乗り換えで使う複雑な駅」として素通りしがちです。しかし、このコースのようにあえて東口から歌舞伎町へと足を踏み入れることで、「テレビやSNSで見ていた、あのギラギラした東京のど真ん中に自分はいま立っている!」という強い主役感を味わえます。3D猫やゴジラを自分の目で見上げる体験は、新宿初心者にとってこれ以上ない「東京にキタ!」というエンタメになります。 また、新宿、特に歌舞伎町エリアは「人が多すぎて疲れる」「ちょっと怖い」というネガティブなイメージを持たれがちです。
このコースは、そのカオスな空間をサクッと通り抜け、すぐに「花園神社」や「鬼王神社」という静かで安全な聖域に避難します。さらに地下鉄で「雑司ヶ谷」という、緑豊かで誰もがホッとする田舎のような下町へ連れ出してくれます。都会の人混みに慣れていない人でも、疲れ果てずに「楽しかった!」という思い出で締めくくることができると思います。
Kanataの神社・お寺めぐりナビ 



