【花園神社 概要】
花園神社(はなぞのじんじゃ )の正確な創建年は分かっていませんが、確認できる記録では徳川家康が江戸に入る1590年より前にはすでに存在していたと伝えられています。伝承では、奈良県の大和国吉野山から神霊を迎えて祀ったのが始まりとされています。
もともとは現在の伊勢丹新宿店付近(約250メートル南)にありましたが、寛永年間(1624年〜1644年)に、朝倉筑後守という旗本がその周辺に下屋敷を拝領したため、神社が敷地内に囲い込まれて参拝できなくなってしまいました。そこで幕府に訴えたところ、代わりに尾張藩下屋敷の庭の一部(現在地)を拝領することになりました。その移転先が、たくさんの花が咲き乱れていた美しい花園の跡地であったことから、「花園稲荷神社」と呼ばれるようになったのが名前の由来です。

ご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、受持神(うけもちのかみ)の3柱の神様が合わせて祀られています。
【花園神社 表参道(明治通り側)】
花園神社には3つの参道(入り口)があり、それぞれ異なる大都会・新宿ならではの景観や特徴を持っています。

明治通りに面して立つ、新宿区内でも有数の高さを誇る巨大な赤い鉄製の鳥居(1996年建立)が目印です。
【花園神社 靖国通り側の参道】

南側からの参道です。石造りの鳥居をくぐると、高層ビルとビルの間に細長く参道が続くという、大都会のオアシスらしい景色が見られます。

鳥居のすぐ近くに、1821年に名工・村田整珉が鋳造した雌雄一対の「銅の唐獅子像(からじしぞう)」が鎮座しています。現在は新宿区の有形文化財(彫刻)に指定されています。
【花園神社 社殿】
花園神社の社殿は、江戸時代から何度も大火(火災)で焼失しています(1780年、1811年など)。しかしそのたびに、氏子や地域住民が「復興芝居」などの興行を行って資金を集め、何度も立派に再建されてきたという、新宿の街のバイタリティを象徴する歴史を持っています。現在の花園神社の社殿は、1965年(昭和40年)6月に建てられており、以前の木造社殿は第二次世界大戦末期の戦災によって全焼したため、戦後に鉄筋コンクリートで再建・新築されました。

更に新社殿が作られた際、それまで敷地内の別の場所や近隣にあった「大鳥神社」と「雷電神社」を一つの本殿に合祀しており、それまで「花園稲荷神社」という名称でしたが、3つの神社が一つになったことをきっかけに、現在の「花園神社」に正式に改名されました。
【花園神社 末社 納大明神】
納大明神(おさめだいみょうじん)は、本殿に向かって左側、神楽殿の奥にひっそりと佇む小さなお社です。一見すると古くなったお札や神棚を納める場所(古札納め所)ですが、日々の生活で溜まったストレス、怒り、愚痴、悲しみ、未練といった「マイナスの感情(厄)」を引き取って浄化してくれる神様として信仰されています。

その為「心の断捨離ができるパワースポット」として知られています。もともとこの場所には、大正天皇の多摩陵(お墓)の造営に伴って新宿御苑から遷座してきた「雷電稲荷神社」の社殿がありましたが、現在は本殿へ合祀されています。なお、納大明神は特定の人物や日本神話の神様のような固有のご祭神は割り当てられていません。
【花園神社 末社 威徳稲荷神社】

花園神社の境内にある「威徳稲荷神社(いとくいなりじんじゃ)」は、本殿に向かって右側の奥に鎮座しています。戦災によって古い資料が消失したため詳細な由緒は不明とされていますが、1928年(昭和3年)4月頃に建てられたと伝えられています。ご利益は夫婦和合(夫婦円満)、子授け、縁結び、恋愛成就です。

参道には鮮やかな朱塗りの鳥居が何本もトンネルのように連なっています。京都の伏見稲荷大社ほど大規模ではありませんが、大都会のビルの谷間に突如現れるその幻想的な光景は、SNS映えするスポットとして広く知られています。
【花園神社 末社 芸能浅間神社】
芸能浅間神社(げいのうあさまじんじゃ)は、江戸時代に花園神社が火災で社殿を失った際、再建資金を集めるために境内で「復興芝居(三光院芝居)」や見世物、踊りの興行を行いました。これが大成功し、神社と新宿の街が芸能の興行と深く結びついたため、芸能の神様として親しまれるようになりました。

ご祭神は富士山の神様である木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)を祀っております。

芸能浅間神社の境内には二宮金次郎(二宮尊徳)像があります。かつて近隣にあった四谷第五小学校で昭和8年(1933年)に建てられたものです。その後、同校の閉校などに伴って花園神社の境内に移設され、現在まで大切に保存されています。
【花園神社 御朱印】

【花園神社 近くにある観光スポット(徒歩30分圏内)】
稲荷鬼王神社、新宿歌舞伎町、新宿御苑、稲荷鬼王神社、成子天神社、東京都庁、十二社熊野神社
【花園神社を含む参考散策ルート】
散策ルートなどは以下にまとめましたので、ご参考になればと思います。
【花園神社 アクセス】
管理人の感想
歌舞伎町やゴールデン街がすぐ隣にあるとは思えないくらい、境内はきれいに整えられていて清々しい空気が満ちていました。外から見るよりも思った以上に奥行きがあって広く、境内には海外からのお客さんも多くて、国際都市・新宿らしいグローバルな活気も感じられました。 ビル群に囲まれながらも凛と佇む朱塗りの社殿はどこを切り取っても美しく、世界中の人々が引き寄せられる理由がよく分かります。
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