【概要】
鬼子母神(きしもじん/きしぼじん)堂は安産・子育の神様である鬼子母神をお祀りするお堂であり、1561年に目白台あたりで掘り出された鬼子母神像を、星の井と呼ばれる三角井戸で清めて祀ったのが始まりとか。拝殿は1664年、本殿は広島藩の寄進により1700年に建造されました。2016年に国の重要文化財に指定された本殿や樹齢700年の大公孫樹、武芳稲荷など歴史を感じる寺院です。
もともと、古代インド神話に登場する悪鬼で、元は多くの子供を養うために、人を殺して食らうというおぞましい鬼だったと言うが、お釈迦さまに懲らしめられ名前も鬼子母神と改め、仏教の守護神に転じたそうです。
【景観】
鬼の字の一番上。点が無いのです鬼の漢字。鬼の角が無いという意味だそうで、鬼子母神の鬼子母神像は、鬼ではなくて幼児を抱いた美しい菩薩の姿をしている為に、鬼の角を取ったとのこと。
池袋、目白、辺りにお住まいのご家族の七五三やお宮参り撮影で訪れる機会が多いです。
【境内】
境内には樹齢600年以上のイチョウの巨樹があります。秋はその葉っぱが黄金色に輝くのが綺麗でした。東京都指定天然記念物にも指定されています。老木に負担を掛けないため現在は囲いが成されています。
また、イチョウの木を取り囲むように立てられた稲荷神社と鳥居も絵になります。武芳稲荷大明神は鬼子母神堂より前からあったそうで鬼子母神堂を建立する頃はこの地は稲荷の森と呼ばれ、この地の地主神として崇拝されていたそうです。
他にも200年以上前から続いている日本最古の駄菓子屋さんもあり昔懐かしの感じがしますね。子供の守り神である鬼子母神に無くてはならない存在の駄菓子屋さんだと思います。
【近くにある観光スポット】
鬼子母神堂から徒歩2分程の所に鬼子母神堂の本寺である法明寺があります。810年に日源によって創建されたと伝えられるお寺で春の時期は桜が綺麗な場所です。江戸時代より桜の名所としても有名だそうです。
戦災により焼失したものの、幾度となく再建・復興を重ね、現在に至っています。
【アクセス】
管理人の感想
池袋は賑やかな大都会ですが駅から歩いて10分ほどで静かで落ち着いた寺町が広がっています。昼頃に訪れた鬼子母神堂は七五三の親子連れで賑わっていました。