【等彌神社 概要】
等彌神社(とみじんじゃ)は鳥見山中に創建された二千年の歴史を有する古社であり、十二世紀初頭に現在地に移築したと伝えられています。この神社は『延喜式神名帳』に掲載されている大和国城上郡等彌神社に比定されており明治時代までは『能登宮』とよばれていました。神武天皇が即位後この地で皇祖神や天津神を初めて祀り大嘗会の起源となったお伝えられています。御祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)・磐余明神(いわれみょうじん)となります。
手水舎で水を吹いている亀のような石造物。これが「贔屓」という神獣。伝説には龍が生んだ9頭の神獣・竜生九子のひとつで、重きを追うことを好むらしく、そのため古来石柱や石碑の土台の装飾に用いられていたようです。
【等彌神社 景観】
現在の等彌神社一の鳥居は、伊勢神宮内宮の鳥居を譲り受けたものです。 伊勢神宮の式年遷宮に伴って建て替えられた内宮鳥居。その古い鳥居の一つが等彌神社玄関口を飾っています。伊勢の式年遷宮の際に、等彌神社が伊勢神宮に譲渡希望を申請していたそうです。
境内には石燈籠、参道は苔生し『上津尾社・下津尾社』を主殿とし摂末社七社・桜井市護國神社が鎮座します。青葉若葉が心地良く森林浴を楽しめる不思議な空間が続き鳥居を抜けると拝殿前にでます。
【等彌神社 境内】
上津尾社の祭神は大日霊貴命(おおひるめのむちのかみ)が祀られ古事記では天照大御神です。祭神として饒速日命( にぎはやひのみこと )とする説も存在します。境内北から登ることの出来る鳥見山は神武天皇が橿原宮に即位し、皇祖天津神を祀って大孝を祈ったとされる建国の聖地と伝わっています。鳥見山の山頂には神武天皇の祀りの庭として伝えられる霊畤(れいじ)の碑があります。
不思議な顔姿の土偶は下津尾社の池の近くから発見された後、神社の『ご神体(ヤタガラス神像)』として大切に本殿に納められていて一般公開されないそうです。土偶は確かに人の形をしてる様に思えますが、神的存在の宇宙人のようにも見えます。果たして、その正体は・・・。
【等彌神社 近くにある観光スポット】
大神神社【奈良県】【等彌神社 アクセス】
管理人の感想
神武天皇に関わりのある歴史的にも風格的にも立派な神社でした。そこまで大きな神社ではありませんが、優しさや心地良さがあり1時間程度滞在していました。夜のライトアップもあるようで、こちらも秋の紅葉時期にまた来たいです。