【靖國神社 概要】
靖國神社(やすくにじんじゃ)は、明治2年、明治天皇によって建てられた招魂社がはじまり。明治天皇が命名された「靖國」という名は、「国を靖(安)んずる」という意味で、靖國神社には「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められ明治12年に靖國神社と改名されました。創建は1869年といわれており、幕末から大東亜戦争までの神霊が祀られている神社です。
国家神道の総本山となりますが、戦後はGHQが国家神道廃止、宗教法人として再出発しています。他の神社は過去の神さまを祀ったお宮に対して、靖国神社に祀られる「神」は、戦死、戦傷病死をした軍人、軍属とそれに準じる人々であり、新たな戦死者が出るたびに「祭神」に加える合祀の手続きが取られることになっています。 祀られている神霊は246万6千柱を超えます。古いところでは吉田松陰,坂本龍馬,中岡慎太郎,橋本左内,武市半平太らが祭神となっています。日本軍の軍人だった故・李登輝元台湾総統のお兄様もおられます。ぜひ台湾の方も参拝されてはいかがでしょうか。なお、ご利益は、神恩感謝・国家安泰・家内安全・厄除・社業繁栄などです。
【靖國神社 参道 大村益次郎像】
第一鳥居を抜けると、日本最古の銅像、大村益次郎像があります。彼は長州周防の村医者から身をお越し、戊辰戦争を勝利に導き、幕末から明治維新の激動の時期に日本の陸軍の基礎を作り上げた功労者です。靖国神社は大村益次郎の鎮座地選定によるものです。
【靖國神社 境内】
綺麗に整備清掃された、参道を抜けると大きなお社があります。境内には多くの桜があり、春先には標準木となるソメイヨシノがテレビに度々登場します。参拝はさくらの時期がおすすめですね。
テレビでよく見る「拝殿」は昭和天皇が御誕生になった年の1901年(明治34年)竣工の建物。直線的な美しさの本殿に対して、拝殿は曲線美が巧みに取り込まれていると思います。
敷地内の遊就館では戦死者の方々の遺品や写真などパネル展示されておりスマホのアプリで各々の説明を聴く事が出来ます。遊就館の拝観料は有料ですが零戦・機関車・大砲が展示してある玄関ホール内は無料です。膨大な写真と共に、兵隊さん達が送った恋人や家族への直筆の手紙などなど、ただただ淡々と史実を展示してあり、胸が締め付けられると同時に戦争の悲惨さ・凄惨さを学べると思います。
【靖國神社 景観】
境内は厳かな雰囲気であり、私はどことなく悲しい気持ちになります。ただ、政治的事由を抜きにして、拝殿の装飾、開けた参道など大変素晴らしい神社です。遊就館や能楽堂を見学し拝殿右奥にある神地庭園へ行ってみてください。池の水が透明で、立派な錦鯉が沢山泳いでいます。今までに見たことも無いような太い錦鯉にはビックリするはずです。 7/13~16日まで行われる「みたま祭」では境内に3万灯を超える奉納提灯や揮毫ぼんぼりが掲げられ、多くの参拝者で賑わいますので、夏まつりの時期も楽しめると思います。
【靖國神社 御朱印】
靖国神社の御朱印 朱印墨書きは500円、書置き朱印は300円 (2023年)
【靖國神社 近くの観光スポット】
東京大神宮、皇居
【靖國神社 アクセス】
管理人の感想
靖国参拝に、色々な意見があることは承知していますが、ここ靖國神社に祀られている御霊のお陰で、今の日本があることは間違いのない事実ですので、幸せに暮らせているのであれば、感謝の気持ちをもって参拝するのは、人として当然のことだと思っています。