【兜神社の概要と歴史】
東京都中央区日本橋兜町に鎮座する兜神社。東京株式取引所(現・東京証券取引所)の設立に伴い、取引所関係者一同の信仰と市場の繁栄を祈願して創建された金融街の象徴的な神社です。境内には地名の由来となった「兜岩」が祀られており、前九年の役で源義家公が兜を埋めた伝承や、平将門公の首級にまつわる伝説が伝えられています。現在は商業・証券界の守護神、「株の神様」として、投資家や証券関係者を中心に商売繁盛や株価上昇を願う参拝客が絶えず訪れます。
【歴史と由来】証券街・日本橋兜町を守護し将門公や義家公の伝承を伝える神社
兜神社(かぶとじんじゃ)は、1878年(明治11年)に創立された、日本橋兜町に鎮座する歴史ある神社です。その始まりは1871年(明治4年)、東京商社(三井物産の前身にあたる商事会社)の移転に伴い、当地周辺にあった「鎧稲荷」と平将門公や源義家公の伝承が残る「兜塚」を、鎧の渡と兜橋の中間の地へ遷座したことに遡ります。この際、兜塚として祀られていた源義家公の御神霊を「兜神社」として社を建立して祀り、さらに兜稲荷を合祀して兜町の鎮守と定められました。
その後、1874年(明治7年)に源義家公の祭祀を廃止し、兜町1丁目の土地所有者であった三井家が信仰していた「三囲(みめぐり)神社」(墨田区向島)の摂社・福神社より、大国主命と事代主命の御分霊を勧請して合祀されました。そして1878年(明治11年)、東京株式取引所(現在の東京証券取引所)の設立に伴い、その関係者が氏子総代となったことで、兜神社は「日本経済の守護神」「証券界の守り神」としての歩みを始めました。
現在でも東京証券取引所のすぐ近くに鎮座し、取引所の関係者をはじめ、株式投資家やビジネスパーソンがひっきりなしに参拝に訪れるパワースポットとなっています。境内には兜神社の名の由来ともなった「兜岩」が奉納されており、株価上昇や商売繁盛、金融・事業の成功を祈願する聖地として、日本の金融街の歴史と情熱を今に伝え続けています。
【ご祭神とご利益】倉稲魂命らが授ける商業繁盛・金運隆昌のご神徳
ご祭神は、商業の神として稲荷神社でお馴染みの倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・大国主命(おおくにぬしのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)を祀っております。
- 商売繁盛・事業繁栄:恵比寿様・大国主命という「商売の神様(福の神)」を合わせ祀っていることから、企業経営や商取引、商売全般の繁栄において絶大なご利益があるとされています。
- 株価上昇・金運向上(証券界の守護神):東京証券取引所のすぐ隣(兜町)に鎮座し、明治時代から証券界や投資家たちの厚い信仰を集めてきた歴史から、「株価上昇」や「金融・投資の成功」を祈願する聖地として知られています。
- 勝運・厄除け:源義家公の武勇や、「兜岩」に象徴されるような困難を跳ね返す強い気運から、勝負事に打ち勝つ勝運や厄除けのご利益があるとされています。
【兜神社の見どころ&参拝ルート】
【社殿】金融街の片隅に静かに鎮座する荘厳な社殿

1969年(昭和44年)高速道路建設に伴い、解体されましたが、その際、現在の鉄筋コンクリート造りの社殿に新築しています。
【兜岩】兜町の地名の由来とも伝わる神聖な兜岩
境内には、「兜岩」とよばれる岩があり、この岩が「日本橋兜町」の地名の由来となっています。兜岩と呼ばれる所以には諸説あります。

940年(天慶3年)、承平天慶の乱で平将門を討ち取った藤原秀郷が、岩がある当地で将門の兜を地中に埋めて供養した。
1051年(永承6年)、前九年の役に出征する源義家が、この岩に兜をかけて戦勝祈願をした。
1087年(寛治元年)、後三年の役で凱旋帰還する源義家が、岩がある当地で記念に自分の兜を地中に埋めた。
【平将門公とのゆかり】兜岩や兜神社に伝わる将門公の伝説と歴史
鎧の渡(兜橋の近く)にあった平将門を祀ったとされる稲荷社が前身ではあるものの、明確な記録は見つけられてませんでした。※兜橋は現在は撤去されています。平将門公の北斗七星の神社のひとつとされている神社です。
【兜神社 御朱印】

【兜神社の現地参拝レポート&評価】
兜神社 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| アクセス | (5.0) | 東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町駅」から徒歩約1分。日本橋駅や東京証券取引所からも至近 |
| 歴史・由緒 | (4.0) | 源義家や平将門の兜伝説をルーツに持ち、東京株式取引所(現・東証)開設時に鎮守として創立された「株の神様」 |
| 静けさ | (3.0) | 首都高速道路のガード下に隣接し周辺は金融街だが、参拝に訪れるビジネスパーソンが静かに手を合わせる空間 |
| 自然・景観 | (1.0) | ビジネス街・高速道路下に位置する極めて近代都市型の社地のため、緑や自然の景観は限定的 |
| 規模 | (1.0) | 社殿・鳥居・兜岩がコンパクトに収められた、街角に佇む非常に小規模な敷地 |
| 御朱印種類 | (1.0) | 無人(無常駐)社のため現地での直接授与はなく、社務を兼務する日枝神社等での対応(限定的) |
現地レポ|実際に訪れた感想
東京証券取引所の北側、首都高速・江戸橋ジャンクションの高架下にひっそりと鎮座しています。歴史を見ると遷座や併合が多く、また祭神の変更など平将門伝説を期待されている方には申し訳ないのですが、跡形も無いと感じました・・・。また、証券界からの信仰を集めている割には規模も小さく、神社上空は高速道路・境内隣は喫煙所と場所的にも不憫でした。どうせならJPXビル内の「上場の鐘」隣りに配置した方が良いと思いました。兜(かぶと)=株と(かぶと)で読み方が一緒ですし。
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
東京証券取引所、日本橋日枝神社、小網神社、日本橋、福徳神社(芽吹稲荷)、東京駅
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