【日光二荒山神社 概要】
日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)は、神護景雲元(767)年創建。古くから修験道の霊場として崇敬されており、勝道上人が標高2486メートルの霊峰「男体山(二荒山)」の神様を祭る祠を建てたことが始まるとされるそうです。日光山信仰の始まりとなった古社で元は現在の別宮・本宮神社の地に鎮座しており、移転後は「新宮」と称されました。なお、こちらは御本社と呼ばれており、他にも奥日光の中禅寺湖畔の中宮祠、男体山頂の奥宮の3拠点あります。
二荒山神社の境内は東照宮、輪王寺の境内とともに「日光山内」として国の史跡に指定され、「日光の社寺」として世界遺産に登録されています。
御祭神は、それぞれ日光三山の一山にあてられています。
大己貴命(おおなむちのみこと)=男体山・田心姫命(たごりひめのみこと)=女峯山・味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)=太郎山となっております。
【日光二荒山神社 楼門】

昭和53年に建立された木造の大きな楼門。東照宮の五重塔右手の上新道を進むと見えてきます。右手に東照宮赤塀と石燈籠が並んで神聖で厳かな雰囲気がありますね。
【日光二荒山神社 唐銅鳥居】

楼門を潜ると見えてくる鳥居。直線上には二荒山(男体山)と女峯山があるので、こちらが正道でしょうか。
【日光二荒山神社 拝殿】

絢爛豪華な東照宮とは対照的に装飾を控えており森の中に佇む社は自然崇拝の神社らしく個人的には好みです。有料区画に入ると本殿近くまで参拝できます。
【日光二荒山神社 有料区域】

拝殿横から拝観料300円で入れます。日光東照宮は別として神社で有料区画は珍しいので入ってみました。境内には樹齢700年のご神木、二荒霊泉、縁結びの笹や子授かり安産の石があります。

ご利益は縁結びとのことなので、輪投げの玩具や、恋愛成就のハート投げ占いなど、カップルや家族向けなのかなと思いました。他にも化灯篭や大国殿など見どころがあります。
【日光二荒山神社 化灯籠】
化灯籠(ばけどうろう)は、燈すと怪しく変化し、刀で切り付けられた無数の傷があるところから化燈籠と呼ばれるらしいです。

昔、夜間警護の侍が灯籠の灯りを亡霊の炎と勘違いし70数カ所も斬りつけたらしく刀傷があるらしいのですが・・・どこ?
【日光二荒山神社 大国殿】

大国殿には福を授ける招き大黒様が祀られていました。打出の小槌を振ることが出来ます。

また斬馬刀が飾られていました。太郎丸の銘で、南北朝時代の御神刀らしいです。
【日光二荒山神社 御朱印】

【日光二荒山神社 近くにある観光スポット】
日光東照宮、輪王寺、大猷院
【日光二荒山神社 アクセス】
管理人の感想
木々に囲まれ静けさに包まれる二荒山神社は、賑やかな東照宮のざわつきが、まるで嘘の様に境内は静寂でした。観光名所となった東照宮で存在感が薄くなっていますが、歴史的に見ても日光の鎮守の神様ですのでぜひ二荒山神社も合わせて参拝してほしいです。有料区画は家族やカップルには良いかと思います。