【住吉神社の概要と歴史】
山口県下関市一の宮住吉に鎮座する住吉神社。大阪の住吉大社、博多の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一社に数えられ、長門国一之宮(旧官幣中社)として崇敬を受ける由緒正しき古社です。本殿は、九間社流造という極めて独特かつ珍しい建築様式を持ち、国の国宝に指定されています。開運厄除・海上安全・交通安全・勝運成就のパワースポットとして古くから信仰を集めています。
【歴史と由来】神功皇后により創建され長門國一之宮として崇敬を集める古社
住吉神社(すみよしじんじゃ)は、山口県下関市一の宮住吉に鎮座する長門国一宮の古社です。摂津国(大阪)の住吉大社・播磨国(兵庫)の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一社に数えられます。
『日本書紀』の記述によれば、古墳時代初期の神功皇后の御代にあたる西暦200年頃(仲哀天皇9年)、三韓征伐に際して神功皇后が住吉三神から「我が和魂は玉身を守り、荒魂は先鋒となりて船を導かん」との神託を受け、その御神徳により戦勝を果たしたことに始まります。皇后は凱旋後、神託に従って住吉三神の荒魂をお祀りする祠をこの地に建て、創祀されたと伝えられます。
古代より軍事や海上交通の守護神として朝廷から深く尊ばれ、中世以降も源頼朝公や足利尊氏公、大内氏や毛利氏ら武家から篤い崇敬を受けました。応安3年(西暦1370年)、大内弘世公により再建された九間社流造(きゅうけんしゃながれづくり)の本殿は、室町時代の優れた建築様式を今に伝える貴重な遺構として国の重要文化財および国宝に指定されています。
【ご祭神とご利益】住吉三神と高龗神が授ける航海安全・開運厄除・家内安全のご神徳
ご祭神は御祭神は、住吉三神の荒魂(表筒男命・中筒男命・底筒男命)、応神天皇、武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)、神功皇后(じんぐうこうごう)、建御名方命(たけみなかたのみこと)を祀っております。
- 航海安全・海上守護・交通安全:第一殿にお祀りされる住吉三神の荒魂をはじめとする強い御神徳により、海難防止や旅・交通の安全を強力に守護します。
- 勝運上昇・必勝祈願・開運厄除:応神天皇、神功皇后、建御名方命といった武勇に優れた神々が揃い踏みしていることから、勝負事での勝利や難局突破に絶大なご利益があります。
- 国家安泰・長寿健康・心願成就:忠臣として朝廷を支えた武内宿禰命の御神徳にあやかり、健康長寿や家門の繁栄、あらゆる願いの成就をもたらします。
【住吉神社の見どころ&参拝順序】
【参道と楼門】杉木立が包む静寂の参道と堂々たる朱塗りの楼門

鳥居をくぐりと正面に赤い神橋があります。現在は埋め立てられていますが当時は池があった名残でしょうか。

階段前にある青銅製の狛犬はなかなか個性的でした。最近復元されたそうです。

楼門は登録有形文化財となっております。

楼門を抜けると社殿が見えてきます。
【国宝・本殿】九間社流造の極彩色が美しい室町時代造営の社殿

本殿は応安3年(1370)の再建で、室町時代初期の代表的な建築です。全国的にも珍しい特徴的な建築で五体の神をそれぞれ祀っています。一間社流造の社殿を並列に繋いで、一つの屋根で全体を覆った建造物(九間社流造)となり国宝に指定されています。左から第一殿となり住吉三神、以降は応神天皇、武内宿禰、神功皇后、建御名方となります。

本殿の屋根の造形は他に見ない曲げの技術が見られ、匠の技術に感心します。この本殿は流造りの社殿として異例であるばかりでなく、構造意匠のよくまとまったものとして貴重であるそうです。
【武内宿禰命お手植えの大楠】伝説の英傑が植えたと伝わる圧倒的な樹齢のご神木

神社の奥、稲荷社の前に、大きなクスノキがあり神功皇后の家臣であった武内宿祢が植えられたと言い伝えられています。幹にしめ縄が掛けられており、小さな鳥居が建てられています。神秘的な巨木で見応えがあります。
【厄割石】厄を託した盃(かわらけ)を投げて心身を清める厄祓いの場

境内脇には厄割石があり、厄割玉を購入し穴の空いた厄玉に邪気を込め役割石に投げ割れれば厄祓いができます。
【神池と厳島社】清らかな水面に緑が映える神池と水辺に佇む摂社

鳥居を潜ると参道左手に池と小島と神社があります。厳島社とのことですので、御祭神は市杵島姫命と思れます。創建などは不明でした。
【住吉神社(住吉荒魂本宮) 御朱印】

【住吉神社の現地参拝レポート&評価】
住吉神社 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 歴史・由緒 | (5.0) | 神功皇后の渡海西征伝説に由来し、式内社(名神大社)・長門国一之宮に列する三大住吉の一社たる至高の古社 |
| 静けさ | (4.5) | 豊かな社叢「勝山」の麓に佇み、凛とした荘厳な空気と一之宮ならではの神聖な静寂が漂う境内 |
| 自然・景観 | (4.0) | 緑豊かな原生林の社叢、朱塗りの神門、国の特別天然記念物・オガタマノキが織りなす格調高い景観 |
| 規模 | (4.0) | 国宝指定の九間社流造「本殿」、重要文化財の拝殿、広大な鳥居参道・社殿群が鎮座する壮大な見映え |
| アクセス | (3.0) | JR山陽新幹線・山陽本線「新下関駅」より徒歩約15分〜20分、または路線バス・タクシー利用で約5分 |
| 御朱印種類 | (3.0) | 「長門國一之宮 住吉神社」の格式高い本社の通常御朱印や、国宝本殿を描いた限定・オリジナル御朱印帳が授与される |
現地レポ|実際に訪れた感想
神社周辺が木に囲まれ、境内の木々は昔の原生林の面影を残おり落ち着いた雰囲気でした。国宝の本殿はもちろん、建造物のほとんどが重要文化財として貴重であり見所も多いです。池では子供とおばあちゃんがコイに餌をあげていたり、地元民からは憩いの場として普段から親しまれている神社だと思います。
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