伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)は、古事記にも記されている程の古社であり、西暦560年頃に創建されました。紀元前88年、実在したとされる大毘古命・建沼河別命父子はそれぞれ四道将軍の1人として北陸道・東海道に派遣され、会津で行き会い、会津で中央の農耕技術・先進文化を伝えたました。のちに、国家鎮護のために福島県・新潟県境付近の天津嶽に国土開拓の祖神である伊弉諾尊・伊弉冉尊を奉斎しました。
阿賀川支流の宮川左岸に2万坪の広大な境内を構え、南側の鳥居先の駐車場脇にあやめ苑があり、国や県の重要文化財などの貴重な宝物類を有するほか、日本三田植のひとつで国指定重要無形民俗文化財の「御田植祭」・6月にはあやめ祭りが開催されます。
御祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊奘冉尊(いざなみのみこと)、大毘古尊(おおひこのみこと)=(大彦命、第8代孝元天皇の皇子)、建沼河別命(たけぬまかわわけのみこと)=(武渟川別、大毘古命の子)となっています。
【伊佐須美神社(岩代国一之宮) 概要】
参道には出店もあって雰囲気が良いですね。大きな鳥居を通れば、数多な風鈴がお出迎えしてくれます。心地よい音色は、神様への祈りを奏でているかのようにも感じられ、とても神聖な雰囲気でした。
楼門の彫像はどれも素晴らしかったです。
【伊佐須美神社 社殿】
記録によれば、過去2000年の間に6回ほど火災で焼失しいます。直近では明治期の造営とする社殿は平成期に火災により焼失しており、今でも基礎を残し仮殿の状態のまま。再建しようとの動きはあるそうですが、なかなか資金が集まらず厳しいそうです。私も可能な限りお金を落としておきました。早く再建できるよう祈ってます。
【伊佐須美神社 薄墨桜(うすずみざくら)】
推定樹齢が約120年(現存最大)一本桜でありご神木。会津美里町天然記念物となっており他に同じ品種が無く、学名をアイズウスズミサクラと命名されているそうです。桜の時期にもう一度見て見たいです。
【伊佐須美神社 天海大僧正御手植の檜(てんかいだいそうしょうおてうえのひのき)】
天海大僧正さんが母親の病気回復を祈願して植えられたと伝わっているそうです。※天海大僧正:会津出身であり徳川家康より三代に亘り側近として仕えた方。
推定樹齢は450年以上あり幹回りは約5mと巨木です。個人的な感想ですが、拝殿よりこちらの圧倒的な存在感に吸い寄せられました。
【伊佐須美神社 縁結びの紅葉】
天海大僧正御手植の檜に寄り添うように伸びている紅葉の木があります。
二本の幹が一本の幹になる連理樹で、樹姿と御神体の御神徳を重ねて縁結びの御神木とされています。
管のように伸びており、すごく不思議な木でした。
【伊佐須美神社 飛竜の藤と厄割り】
厄割り石の前にあるのは、飛竜の藤。樹齢300年以上で福井県天然記念物となっています。天に舞い昇る龍の姿になぞられており、力強さが感じられます。
厄を払って、縁を結ぶ。伊弉諾尊と伊弉冉尊の夫婦神を祀っていることから、伊佐須美神社は“会津の縁結び神社”として、また厄除けもしてくれる神社として有名です。厄割り玉に息を吹きかけ、厄割り石に投げ、玉が割れることで、厄を払ってくれるそうです。1投300円。山口県の住吉神社でもありました。
住吉神社【山口県】【伊佐須美神社(岩代国一之宮) 御朱印】
【伊佐須美神社(岩代国一之宮) 近くにある観光スポット】
殺生石稲荷神社、大内宿、鶴ヶ城
【伊佐須美神社(岩代国一之宮) アクセス】
管理人の感想
伊佐須美神社は、見所が多く季節的な行事もあり地域の人々にとっての信仰の場だけでなく、歴史や文化、自然の魅力を楽しむ観光スポットだと思います。自然林が多く落ち着いた感じでとても雰囲気の良い神社でした。