【笠間稲荷神社 概要】
笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)は、651年(白雉2年)に創建。桜町天皇の御代、1743年(寛保3年)には時の笠間城主井上正賢により社殿が拡張されました。1747年(又延享4年)に牧野貞通が城主となり祈願所と定められた事で祭器具等が寄進されました。以来、歴代藩主の篤い尊崇を受けました。初詣参拝者数で茨城県1位を誇る神社であり、所説ありますが日本三大稲荷の一つとされています。
また、坂本九との奇縁でも知られており、彼は終生信仰を欠かさなかったそうです。
ご祭神は稲荷神社ですので、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)を祀っております。
【笠間稲荷神社 大鳥居】

以前は笠間市で採掘される稲田石を使用した石鳥居でしたが、震災で崩落した為、2016年に再建されました。高さ約10メートル、鉄製に変更され、社殿の色と同じ「笠間朱色」で塗装されました。
【笠間稲荷神社 仲見世通り】

鳥居から楼門へと伸びる参道は両側にたくさんのお店が軒を連ね、仲見世と呼ばれています。かき氷やお土産屋さんが並び古き良き風情が感じられる日本らしい風景ですね。
【笠間稲荷神社 楼門】

立派な楼門は1961年(昭和36年)に竣工。重層入母屋造ですね。
【笠間稲荷神社 八重(やえ)の藤】
楼門を抜けると樹齢400年にも及ぶ天然記念物の藤棚があります。

東京の亀戸天神社にも見事な藤棚がありますが、こちらの藤棚は大きく見ごたえがあります。混雑せずゆっくり見れるのも良いですね。

【笠間稲荷神社 ご神木】

ご神木は胡桃(くるみ)の木だそうで珍しいと思いました。昔この一帯は胡桃の木の密林であり、当時、祠が胡桃の木の下にあった為、笠間稲荷神社の別名は『胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)』と呼ばれているそうです。
【笠間稲荷神社 本殿】

本殿は1860年(万延元年)に建立されたもので、現在は国指定重要文化財に指定されています。「笠間朱色」で塗装されており、落ち着いた色で古い建造物と新しく塗られた建造物が上手く融和していると思います。現在は重要文化財に指定されています。
【笠間稲荷神社 さざれ石】

この神社にも国歌の歌詞に出てくる「さざれ石」がありました。岐阜県揖斐川町春日村の「さざれ石公園」より、全国の主要な神社やお寺に奉納されています。関東では以下の神社にもさざれ石があります。
【笠間稲荷神社 本殿保存修理工事施工記念 絵御朱印】

【笠間稲荷神社 近くにある観光スポット】
正福寺 笠間つつじ公園
【笠間稲荷神社 アクセス】
管理人の感想
境内はよく整備されており、歴史と地域の信仰が続く素敵な神社でした。現在一般的となった鮮明な赤の稲荷神社とは違い、笠間朱色で統一感がありすっきりとした印象でした。また、門前の仲見世通りが発展しており、団子や饅頭などのお菓子をはじめとした各種グルメやお土産を楽しめます。古き良き風情が感じられ、観光としても楽しめる場所ですね。