【氷川神社(武蔵一宮) 概要】
氷川神社(ひかわじんじゃ)は、荒川流域中心に約280社ある氷川神社の総本宮です。創建は紀元前472年となり歴史は古く、神代の日本武尊の東征の頃に始まり、承平年間の平家の祖・平貞盛らによる平将門討伐の際の戦勝祈願を経て、鎌倉期の源頼朝によって荒廃した社殿が再建されてます。古くからパワースポットとして地元民から深く信仰されており、国家安泰と皇室の繁栄を祈ってきた伝統的なお宮です。御祭神は三柱。出雲斐伊(ひい)川を治水した天照大御神の弟の須佐之男命(すさのおのみこと)、妻の稲田姫命(いなだひめのみこと)、義理の息子で出雲大社の御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)です。
【氷川神社(武蔵一宮) 氷川参道】
氷川参道は、旧中山道沿いの道から本殿までの距離が約2km以上となり日本一の長さになります。
参道には約650本のケヤキなどの樹木が織り緑豊かです。両脇の樹木はケヤキが主体でしたが老木が多く台風で倒れることもあり今はモミジ等に置き換えられているようです。参道沿いにお洒落なカフェが軒を連ねてますので観光としても良いですね。
「三の鳥居」を抜けると、武蔵一宮氷川神社境内となります。
三の鳥居からしばらく歩くと池の上にかかっている朱色の橋が見えてきます。その先に鮮やかな朱色の楼門が見えてきます。
手水舎の少し奥(蛇の池の入り口付近・摂社三社の真後ろの位置)に花飾りがあり綺麗で印象的でした。
楼門は昭和15年(1940年)に本殿・拝殿・舞殿・手水舎と共に造営されました。鮮やかな朱色が綺麗な門で風格と威厳を感じられます。
【氷川神社(武蔵一宮) 境内】
楼門を潜ると正面に神楽奉奏を行う場所である舞殿が建っております。
本殿の前、境内のど真ん中に神楽殿がある配置は珍しいですね。
「大宮」という地名が氷川神社を「大いなる宮居」と称えたことに由来していることや、武蔵一宮が、‟武蔵国で一番社格が高い神社(武蔵一宮)”という意味があり、拝殿は素朴ですが非常に立派です。
【氷川神社(武蔵一宮) 蛇の池 氷川神社発祥の地】
あまり知られていないようですが、氷川神社本殿横に小さな泉があります。古来から豊富な湧水が湧き続け、ここから稲作が始まり人が集まり皆がこの湧水を崇めた事が氷川神社の始まり・発祥の地と伝えられる場所です。もともと❬禁足地❭であり立ち入ることができなかったようですが、近年整備された道ができた為、参拝できるようになったそうです。参拝者はおらず緑に囲まれたその場所は静かで清々しい空間でした。
【氷川神社(武蔵一宮) 内 摂社三社・末社十社】
氷川神社の敷地内には摂社三社と末社十社が鎮座し、スサノオの娘である宗像三女神(宗像神社)や倉稲魂命(ウカノミタマのミコト、稲荷神社)、妻の櫛稲田姫のご両親(門客人神社)、兄の大山祇命(オオヤマツミのミコト、山祇神社)、孫であり徳川家の氏神である大山咋命(オオヤマクイのミコト、松尾神社)などの神々がお祀りされています。
摂社三社の横から蛇の池から神池と御神橋が綺麗に見えます。真ん中の岩に亀が集まっていて鴨も泳いでいました。自然が多いからか、野生の鳥をよく見かけます。
【氷川神社(武蔵一宮) さざれ石】
三の鳥居をくぐり左手に 日本の国歌「君が代」の歌詞の中に出てくる❬さざれ石❭があります。石灰石が長い年月をかけて雨水で溶解され生じた乳状液が小石を凝結して一つの大きな岩の塊になったものです。そのため、長い年月をかけて成長することから神霊が宿る石と信じられてきました。
【氷川神社(武蔵一宮) 御朱印】
【氷川神社(武蔵一宮) 近くにある観光スポット】
大宮公園、鉄道博物館、中山神社、氷川女體神社、調神社
【氷川神社(武蔵一宮) アクセス】
管理人の感想
境内には見どころがたくさんあり、摂社末社もたくさん。それぞれの由緒を事前に知りつつ回られると一層楽しめると思います。また、氷川神社の先には大宮公園があり、そちらは桜の名所ですので春にはそちらも併せて訪れるといいと思います。普段はそこまで混みあっていませんが、やはり初詣やお花見シーズンには大変混雑してので駐車場などは事前に把握しましょう。