【洲崎神社 概要】
洲崎神社(すさきじんじゃ)は、807年(大同2年)創建。神武天皇の治世、天富命(あめのとみのみこと)が房総の開拓時に祖母神の天比理乃咩命が持っていた鏡を神体として、美多良洲山(御手洗山)に祀ったのが洲崎神社の始まり。
御際神は、天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)を祀っております。
この神社には修験道の開祖である役小角にまつわる伝承が多くあり、洲崎神社が古くから神仏習合思想や修験道の影響を強く受けていたと思われます。
また、源頼朝が石橋山の戦いに敗れ、安房へ逃れた際に戦勝祈願を行ったと伝わっております。かつて江戸湾の海上交通に大きな影響力を持ち、かつ東国における修験道の一拠点であった洲崎神社の支持を取り付けるための行動であったと考えられます。
洲崎神社の分社として東京にある品川神社があり、源頼朝が海上安全のために洲崎神社から勧請したものです。

【洲崎神社 随身門】

随身門は1704年-1711年頃の造営とされています。この神社は神職の方が常駐されておりませんので、門の左側に書置きの御朱印があります。500円となります。

門を抜けると見上げる程の急な150段の階段があります。
【洲崎神社 拝殿】

階段を登りきると静かで落ち着いた境内があり心が落ち着きます。やはり修験道が好んだ神社仏閣は素晴らしく神聖な雰囲気が漂います。

振り返ると館山の海を望む絶好のロケーション。
【洲崎神社 本殿】

本殿は1673年-1681年の造営となっていますが、江戸時代中期以降に大規模な修理をしたようです。現在は館山市指定有形文化財に指定されています。
【洲崎神社 自然林】

洲崎神社の鎮座する御手洗山に残る自然林は神域として斧が入れられたことがないことから、自然林として保たれており現在は、千葉県指定の天然記念物に指定されています。
【洲崎神社 稲荷神社】

1772年に伏見稲荷大社の分社として別当の吉祥院が請来したそうです。宇迦之御霊命(うかのみたまのみこと) が祀られています。

【洲崎神社 富士見鳥居】

稲荷神社の横に道があり、進むと富士山を遥拝することのできる鳥居があります。残念ながら今回の参拝では、富士山を見ることができませんでしたが、見れた方はラッキーですね!
【洲崎神社 浜鳥居】

神社の向かい側、道を挟んで海へ行くと鳥居が見えてきます。

夕日が似合う素晴らしい場所でした。空気が澄んだ冬であればここからも富士山が見れると思います。
【洲崎神社 神石】

竜宮から洲崎大明神に奉納された2つの石のひとつとされております。もう1つは対岸の三浦半島にある安房口神社に祀られているようです。

【洲崎神社 絵御朱印】

500円となります。
【洲崎神社 近くにある観光スポット】
洲埼灯台、沖ノ島公園、安房神社
【洲崎神社 アクセス】
管理人の感想
周囲が自然林として残されている為、展望・自然・雰囲気のどれもが神聖であり素晴らしい神社です。見どころも多く海風を感じながら参拝できるのも魅力ですね。アクセスが悪い為か参拝者が少ないのが良くも悪くも魅力でしょうか。なお浜鳥居には浜に向かう道が舗装されている為、車で行けそうに見えますが、行った先は停める場所もなく車両進入禁止になっているため、神社の駐車場に停めて参拝しましょう。