洲崎神社【千葉県】

【洲崎神社の概要と歴史】

千葉県館山市洲崎に鎮座する洲崎神社。房総半島の最西端近く、東京湾の入口に面し、境内や鳥居付近からは海を挟んで富士山を望むことができる絶景スポットとしても有名です。また、源頼朝が石橋山の戦いの敗北後に再起を祈願した地としても知られ、歴史と絶景が調和する南房総の名社です。

【歴史と由来】安房国一之宮と称され航海安全の守護神として信仰を集める古社

洲崎神社(すのさきじんじゃ)は、千葉県館山市の最南端、東京湾の入口に突き出る御手洗山に鎮座する歴史ある古社です。社伝によると創建は神武天皇の御代(神武元年・伝・紀元前660年)と伝えられ、歴史的な記録としては西暦807年(大同2年)に奉祀されたとされています。

神武天皇の時代に天富命(あめのとみのみこと)が房総開拓の際、祖母神である天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)が持っていた御神体を美多良洲山(御手洗山)に祀ったのが神社の始まりとされています。古くから「安房国一宮」の一つとして朝廷や武門の厚い崇敬を集め、治承4年(1180年)に石橋山の戦いで敗れた源頼朝公が海路で安房国へ逃れた際、当神社に参拝して見事に再起を果たした歴史的ゆかりの地としても非常に有名です。

この神社には修験道の開祖である役小角にまつわる伝承が多くあり、洲崎神社が古くから神仏習合思想や修験道の影響を強く受けていたと思われます。

【役小角?】

役小角(えんの おづぬ)は、飛鳥時代の呪術者。天河大弁財天社や大峯山龍泉寺など多くの修験道の霊場の開祖とされています。

また、源頼朝が石橋山の戦いに敗れ、安房へ逃れた際に戦勝祈願を行ったと伝わっております。かつて江戸湾の海上交通に大きな影響力を持ち、かつ東国における修験道の一拠点であった洲崎神社の支持を取り付けるための行動であったと考えられます。

DSC 0630 160x160 - 洲崎神社【千葉県】 品川神社【東京都】

洲崎神社の分社として東京にある品川神社があり、源頼朝が海上安全のために洲崎神社から勧請したものです。

【ご祭神とご利益】天比理乃咩命が授ける航海安全・水難除け・安産祈願のご神徳

御際神は、天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)を相殿神として、天太玉命(あめのふとだまのみこと)・天富命(あめのとみのみこと)を祀っております。

  • 再起復活・開運勝利(源頼朝ゆかりのパワー):敗走した源頼朝公が参拝して見事に天下人として再起を果たした故事から、困難な状況からの逆転や再起復活、勝利・道開きの強力なご利益があるとされています。
  • 海上安全・航海守護:東京湾の出入口を見下ろす岬に鎮座することから、古くから船頭や漁師、海上交通に携わる人々から絶大な信仰を集める海の守護神です。
  • 安産祈願・子授け(女性の守護):女神である天比理乃咩命の御神徳により、安産や子授け、女性の心身の健康を守るご利益で広く親しまれています(源頼朝の妻・北条政子の安産祈願の伝承もあります)。
  • 厄除け・開運招福:150段の石段「厄祓坂」を登り参拝することで、身についた厄災を払い清め、新たな運気を切り拓くご利益があります。


【洲崎神社の見どころ&参拝ルート】

【随身門と自然林】豊かな手つかずの自然林に包まれた格式高い随身門

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随身門は1704年-1711年頃の造営とされています。この神社は神職の方が常駐されておりませんので、門の左側に書置きの御朱印があります。500円となります。

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門を抜けると見上げる程の急な150段の階段があります。

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階段を登りきると静かで落ち着いた境内があり心が落ち着きます。洲崎神社の鎮座する御手洗山に残る自然林は神域として斧が入れられたことがないことから、自然林として保たれており現在は、千葉県指定の天然記念物に指定されています。

【拝殿と本殿】石段の先に佇み館山の海を見守る荘厳な社殿

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やはり修験道が好んだ神社仏閣は素晴らしく神聖な雰囲気が漂います。

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振り返ると館山の海を望む絶好の立地でした。

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本殿は1673年-1681年の造営となっていますが、江戸時代中期以降に大規模な修理をしたようです。現在は館山市指定有形文化財に指定されています。

【富士見鳥居と稲荷神社】富士山を望む絶景の鳥居と傍らに佇む稲荷神社

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1772年に伏見稲荷大社の分社として別当の吉祥院が請来したそうです。宇迦之御霊命(うかのみたまのみこと) が祀られています。

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稲荷神社の横に道があり、進むと富士山を遥拝することのできる鳥居があります。残念ながら今回の参拝では、富士山を見ることができませんでしたが、見れた方はラッキーですね!

【浜鳥居と神石】海岸沿いに立つ鳥居と安房神社と対をなす伝承の神石

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神社の向かい側、道を挟んで海へ行くと鳥居が見えてきます。

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夕日が似合う素晴らしい場所でした。空気が澄んだ冬であればここからも富士山が見れると思います。

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竜宮から洲崎大明神に奉納された2つの石のひとつとされております。もう1つは対岸の三浦半島にある安房口神社に祀られているようです。

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【洲崎神社 御朱印】

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自分で日付を書き入れるタイプでした。500円となります。

【洲崎神社の現地参拝レポート&評価】

洲崎神社 現地レビュー・評価スコア

評価項目 スコア 特徴・ワンポイント
自然・景観 (4.5) 東京湾の入口に位置し、鳥居の向こうに雄大な海と富士山を望む抜群の絶景ロケーション
静けさ (4.0) 房総半島の先端近くにあり、心地よい波の音と豊かな自然に包まれた厳かで落ち着いた境内
歴史・由緒 (4.0) 天平年間創建と伝わる式内社(名神大社)。源頼朝が再起を祈願したゆかりの地としても知られる
規模 (4.0) 長い石段の参道や社殿、見晴台、手洗いの池など見どころがコンパクトにまとまった境内
アクセス (2.0) JR館山駅からバスまたは車でのアクセスが必須となり、房総半島の先端部のためやや距離がある
御朱印種類 (2.0) 通常の御朱印が授与されており、限定種類などは控えめで落ち着いた対応となっている

現地レポ|実際に訪れた感想

周囲が自然林として残されている為、展望・自然・雰囲気のどれもが神聖であり素晴らしい神社です。見どころも多く海風を感じながら参拝できるのも魅力ですね。アクセスが悪い為か参拝者が少ないのが良くも悪くも魅力でしょうか。なお浜鳥居には浜に向かう道が舗装されている為、車で行けそうに見えますが、行った先は停める場所もなく車両進入禁止になっているため、神社の駐車場に停めて参拝しましょう。

【あわせて巡りたい周辺観光スポット】

洲埼灯台、沖ノ島公園、安房神社、日本寺、大福寺

【基本情報・アクセス】


【電車・車でのアクセスと駐車場】

※無料駐車場あり。

JR館山駅からバスで30分程度「洲の崎神社前」下車後、徒歩で5分程度

【住所・公式ホームページ】

〒294-0316 千葉県館山市洲崎1697

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