【日本寺 概要】
日本寺(にほんじ)は、聖武天皇の勅願により、行基によって725年(神亀2年)に創建。最盛期には七堂十二院百坊を有する規模を誇り、良弁、空海、円仁らが留錫(りゅうしゃく)したと伝えられています。
この日本寺のある鋸山は300メートルほどの低山でありながら、東京湾を間近に望む位置にあり房州石の産地としても知られており、江戸時代から盛んに採石が行われた場所です。その結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることから鋸山の名で呼ばれるようになり、東京湾に入る船の目印とされていました。1939年(昭和14年)の登山者の失火による火災で、大半の堂宇が焼失し、今現在でも復興途中です。
本尊は、薬師瑠璃光如来を祀っております。
【日本寺 参道】
境内出入口(管理所) は全部で5か所あり、拝観料は、大人600円、小人400円。

境内参道の階段は、2639段あり日本で2番目に多い段数との事。
【日本寺 五百羅漢像】

約1553体の五百羅漢像は1779(安永8年)から1798年(寛政10年)に寺を復興した際に伊豆から石材が運ばれ彫られたそうです。

【日本寺 大仏】
1500羅漢の石仏を彫った大野甚五郎が、18世紀後半に弟子達とともに3年を費やして岩を削って造ったものです。

一枚岩を彫刻した大仏で、正式名称は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)。高さは31.05メートル。 磨崖仏(まがいぶつ:岩壁に直に彫刻された石仏)では奈良・鎌倉をもしのぐ日本最大の大仏です。個人的には東大寺の大仏の方が室内だからか、もっと大きく感じました。

【日本寺 地獄のぞき】

房州石の産地として絶壁から石材を切り出した丁場の跡になります。眺望が素晴らしく、東京湾一帯から伊豆大島まで見渡すことができます。

GW期間だった事が災いし凄まじい長蛇の列で約1時間以上は並んだと思いますが、なんとか写真を撮れましたが・・・。長時間並んでまで撮影する必要はなかったと思います。
【日本寺 心字池】

東口にあります。草書体の「心」をかたどったところから、心字池(しんじいけ)の名前がついたそうです。ロープウェイ方面では無い為、人はおらず静かな場所でした。
【日本寺 薬師本殿 医王殿】

1939年(昭和14年)の火災から2007年(平成19年)に鎌倉時代の禅宗様式で再建されました。薬師瑠璃光如来像が祀られています。
【日本寺 乾坤稲荷】

医王殿の隣に小さな稲荷の祠がありました。
【日本寺 通天窟】

当世曹洞九世高雅愚伝禅師、道元禅師、瑩山禅師を祀っています。いつ建てれたのか不明ですが火災では消失しなかったと思われます。
【日本寺 本堂や塔、鐘撞堂】
現在、修復工事中の為、関係者以外立ち入り禁止でした。
【日本寺 近くにある観光スポット】
大福寺

【日本寺 アクセス】
管理人の感想
広大な山の中にあり見所が沢山ある寺院だと思います。本来であればロープウェイで山頂まで行く予定だったのですが、GW期間中だった為、混雑で乗れませんでした。また「地獄のぞき」では長時間並んでしまい時間を有効活用できませんでした・・・。本堂が修復工事中で参拝できないのも残念でした。GWなどの混雑時に「地獄のぞき」は諦めて境内をゆっくり散策するのが良いと思います。修復工事が終わり次第、再度参拝したい。