【道場寺の概要と歴史】
東京都練馬区石神井台に位置する曹洞宗の寺院で、山号は豊島山(無量院)。文中元年(1372年)、当時の石神井城主・豊島景村の養子である豊島輝時が創建した豊島氏代々の菩提寺です。境内には奈良の唐招提寺金堂を模して建てられた重厚な本堂や、人間国宝・香取正彦作の金銅薬師如来像とスリランカ伝来の仏舎利を安置する美しい「三重塔」がそびえています。武蔵野三十三観音霊場の第2番札所でもあり、豊かな緑に包まれた石神井公園の歴史散策とあわせて深く心に残る参拝ができる名刹です。
【歴史と由来】中世の武将・豊島氏ゆかりの地であり板橋区に佇む曹洞宗の古刹
道場寺(どうじょうじ)の創建は、石神井氷川神社・三宝寺と同じく室町時代の応永年間(1394年-1428年)と伝えられています。正式名称は、豊島山 道場寺(ほうじゅうざん どうじょうじ)。こちらも氷川神社や三宝寺と同じく、石神井城主・豊島氏によって建立されました。豊島氏の菩提寺(お墓があるお寺)であり、落城した豊島泰経の父・景村や、一族の供養塔が今も大切に守られています。宗派は曹洞宗(そうとうしゅう)で武蔵野三十三観音霊場の第2番札所としても知られる歴史ある禅寺です。
【ご本尊とご利益】釈迦如来が授ける家内安全・心願成就・開運招福のご利益
ご本尊は、釈迦如来(しゃかにょらい)を祀られております。
- 釈迦如来(釈迦牟尼仏): 悟り、心の平穏、所願成就
- 聖観音菩薩(武蔵野三十三観音霊場 第2番の札所本尊): 苦難除去、現世利益、病気平癒、厄除け・開運
- 薬師如来(境内・三重塔内などに安置): 病気平癒、身体健康、心身の癒やし
【道場寺の見どころ&参拝ルート】
【山門と三重塔】風格ある山門と境内のシンボルとして美しくそびえ立つ三重塔
道場寺の現在の山門は、江戸時代初期の寛文12年(1672年)に建てられたものです。

江戸時代初期の質実剛健な造りを今に伝えており、現在は、練馬区の有形文化財に指定されています。

道場寺の開創570年を記念し、あわせて宗祖である道元禅師・瑩山禅師の遠忌を記念して1973年(昭和48年)建てられました。

鎌倉時代の建築様式を模した、非常に端正で美しい木造建築です。新しいながらも、禅寺の風景に溶け込む落ち着いた風格を持っています。

道場寺の鐘楼堂(しょうろうどう)は、山門(1672年)と同じく江戸時代初期の寛文年間(1661年-1473年)に建てられたものと推測されています。残念ながらオリジナルの鐘は、第二次世界大戦中の金属供出(兵器の材料として回収)により、一度失われてしまい、現在の鐘は戦後に再鋳されたものです。

道場寺の現在の本堂は、昭和46年(1971年)に再建されたものです。鉄筋コンクリート造を一部に取り入れつつ、禅宗(曹洞宗)らしい質実剛健で凛とした美しさを持つ木造風の建築です。
【豊島氏の供養塔と帝釈尊天像】歴史のロマンを伝える豊島氏の供養塔と境内に鎮座する帝釈尊天像

豊島氏の供養塔は、道場寺境内の静かな一角にあります。豊島泰経の父である豊島景村(かげむら)や、一族の霊を弔うために建てられました。古いものは室町時代(1400年代〜)に遡り歴史的な価値が極めて高く、練馬区の文化財に指定されています。

本堂の右側に帝釈尊天像(たいしゃくそんてんぞう)があります。道場寺の帝釈尊天像は、江戸時代初期の1671年(寛文11年)に作られたものです。350年以上前の作品でありながら、保存状態が非常に良く、現在は練馬区の登録有形文化財に指定されています。
【道場寺の現地参拝レポート&独自評価】
道場寺 現地レビュー・評価スコア
| 評価項目 | スコア | 特徴・ワンポイント |
|---|---|---|
| 自然・景観 | (4.0) | 隣接する石神井公園の豊かな緑と一体となり、見事なクロマツや三重塔が美しい風情を醸し出す景観 |
| 静けさ | (4.0) | 石神井公園の南側にひっそりと佇み、都会の喧騒を離れて静寂と落ち着いた時間を過ごせる環境 |
| 歴史・由緒 | (4.0) | 石神井城主・豊島氏の菩提寺。武蔵野三十三観音霊場第2番札所で、北条氏康印判状などの文化財を伝える |
| 規模 | (3.0) | 唐招提寺金堂を模した本堂や総檜造りの三重塔、鐘楼などがゆったりと配置された見応えある境内 |
| アクセス | (3.0) | 西武池袋線「石神井公園駅」から徒歩約17分。石神井公園の散策とあわせて巡りやすい立地 |
| 御朱印種類 | (1.0) | 武蔵野三十三観音霊場(第2番)などの御朱印が客殿にて静かに授与される |
現地レポ|実際に訪れた感想
三宝寺から歩いてすぐとは思えないほど、ガラリと変わる空気感。境内に一歩入ると、丁寧に手入れされた竹林や樹木が織りなす緑のトンネルに包まれ、視界から心まで清められていきます。派手な喧騒は一切なく、ただ風に揺れる葉の音だけが響く空間は禅寺特有の凛とした静けさがあり、自分自身の呼吸が深く整っていくのを感じました。三宝寺に「華やかな将軍家の門」があるのに対し、道場寺にこの「古く静かな供養塔」があることで、石神井の歴史の光と影の両方を知ることができます・・・
【あわせて巡りたい周辺観光スポット】
三宝寺、石神井氷川神社、石神井公園、練馬区立石神井公園ふるさと文化館
【道場寺を含む参考散策ルート】
散策ルートなどは以下にまとめましたので、ご参考になればと思います。
【基本情報・アクセス】
【電車・車でのアクセスと駐車場】
※無料駐車場あり
【住所・公式ホームページ】
〒177-0045 東京都練馬区石神井台1丁目16−7 道場寺本堂
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