【日枝神社 概要】
日枝神社(ひえじんじゃ)は、1478年に太田道灌が江戸城を築城する際に(江戸城の裏鬼門を守るため)川越日枝神社を勧請したことが起源とされています。日枝神社は江戸の鎮守の神、徳川家康が幕府を開いてからは将軍家に大切に保護されました。 しかし、江戸城改築で半蔵門の外に移され、明暦の大火で焼失。その後現在の場所に再建されました。 しかし、その後に太平洋戦争で再び焼失。昭和33年に復興しました。江戸三大祭の一つである山王祭が行われる神社としても有名であり、また東京十社の1つです。
御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ) 国常立神(くにのとこたちのかみ) 伊弉冉神(いざなみのかみ) 足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)となっております。本宮は滋賀にある日吉大社で、大山咋神(おおやまくいのかみ)を分霊している。大山に杭を打つ神、すなわち大きな山の所有者の神を意味し、山の地主神。
【日枝神社 表参道】
日枝神社の鳥居は山王鳥居(合掌鳥居)と呼ばれる独特の鳥居です。笠木の上にのる三角形は神仏習合(仏教の胎臓界・金剛界、神道の合一)を表しているとされ普通の鳥居に三角形の屋根が乗った形をしています。また「山王」という文字が隠されているとも言われます。こちらの参道は永田町方面・国会議事堂方面からの参道になります。
正面の鳥居から53段の石段を上る急坂でかなりの登りの階段ですが、立派で厳かですね。
階段を登りきると神門が見えてきます。奥に見えるビルはアメリカの企業で世界最大級の金融サービス機関PGフレンドリー・パートナーズ株式会社のビルです。都会の神社の宿命ですが、表参道からの景観が残念です・・・
【日枝神社 境内 茅の輪】
神門をくぐると本殿が現れます。都会とは思えない空間が広がっており、ちょうと日枝神社でも茅の輪が設置されていました。茅の輪を潜ることで半年間の罪穢れを祓い清めるためのものであり、無病息災や厄除けを祈願します。
【日枝神社 境内 本殿】
本殿は青銅の屋根に朱の社殿がとても素敵ですね。本殿の左側にある建物は祈祷殿で祈祷をしていただく建物です。GooleMapでは本殿が祈祷殿になっていました・・・
本殿の前には狛犬ではなく赤い布をまとった「神猿(まさる)」とよばれる神の使いが鎮座しています。「勝る(まさる)」「魔が去る(まがさる)」、そして、音読みの「えん」という音から勝運、魔除け、縁結びの神様とされています。
境内には藤棚があります。通常4月下旬から5月上旬が見頃です。藤の季節は過ぎてしまったので藤棚は真緑でしたが、咲いていたら見事だろうなと思います。
【日枝神社 山王橋 参道】
こちらは、赤坂駅方面からの参道になります。山王橋の参道は階段脇にエスカレータが設置されておりエスカレーターで神社まで行ける都会的な参道です。こちらから見ると都会のビルともうまく調和しています。設計段階でデザインなどに色々な工夫を凝らしたのかと思われます。開放感が有るエスカレータに乗るだけでも楽しめますね。
【日枝神社 稲付参道】
赤坂見附駅方面から来ると、こちらの鳥居が見えるてくると思います。ここから稲付参道に入ることが出来ます。
【日枝神社 稲付参道 千本鳥居】
本殿の裏側にある稲荷参道は写真スポットとして人気があり、多くの外国人観光客が足を運んでいます。連なる赤い鳥居は風情があり規模は小さいものの本家の伏見稲荷大社のようです。赤い鳥居がずらりと並び幻想的ですね。
伏見稲荷大社【京都府】都内で千本鳥居はここ山王稲荷神社と乙女稲荷神社や東伏見稲荷神社が見ごたえがあると思います。
【日枝神社 境内 山王稲荷神社】
山王稲荷神社(さんのういなりじんじゃ)は、日枝神社が現在地に遷座する前からこの地にあったとの記録があり、福知山藩主松平忠房の屋敷内に祀られていた屋敷神が起源だそうです。万治2年(1659)に日枝神社が麹町隼町から移転してきた際に日枝神社とともに稲荷神社が造営された可能性は高いとのこと。昭和20年の空襲で日枝神社社殿が焼失しましたが、山王稲荷神社の社殿は焼失を免れ、建立当時のままを保っているため、千代田区の指定文化財に指定されています。ご祭神は倉稲魂神(うかのみたまのみこと)= 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
【日枝神社 御朱印】
【日枝神社 近くにある観光スポット】
国会議事堂、皇居、赤坂氷川神社
【日枝神社 アクセス】
管理人の感想
溜池山王という都心の一等地にありながら、静かで解放感がある境内が広がっている神社です。それぞれの個性を楽しめる三本の参道も写真スポットとして絵になります。東京に来たらぜひとも参拝して欲しい神社です。