【烏森神社 概要】
烏森神社(からすもりじんじゃ)は、940年(天慶3年)に創建。藤原秀郷が平将門の乱を鎮圧した際に、白狐の霊夢のお告げを受けて創建したと伝えられています。秀郷が夢で白狐に神鳥の群がる場所が霊地だと告げられたことから、現在地に烏が群がっていたのを見て神社を創建したことが始まりとされています。
江戸時代のこの周辺は砂浜で、一体は松林であったそうです。この松林には、烏が多く集まって巣をかけていた為、後には「烏の森」とも呼ばれるようになり、それが烏森という名残だと思われます。1657年に江戸で発生した振袖火事の際、江戸市中は焼け野原となりましたが、烏森稲荷社だけは不思議にも類焼を免れました。明治6年にはこれまでの烏森稲荷社の社名を烏森神社と改めています。
ご祭神は、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、天鈿女命(あめのうづめのみこと)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)を祀っております。
【烏森神社 参道】

烏森通りからの小路が参道になっています。鳥居はコンクリート製でカクカクした鳥居。
【烏森神社 拝殿】

鳥居や社殿はコンクリート製で近代的です。

手水舎が無いと思っていましたが、鳥居をくぐると右手にありました。都心の新橋のど真ん中と言うことを考えると、これくらいのスペースになるんでしょう。

境内はそこまで大きく無く拝殿も階段を登って2階にある感じの拝殿で空間をうまく使うように設計されていると思います。
【烏森神社 心願色みくじ】
占うものにより4色に色分けされた「おみくじ」があり、おみくじ・願い札・願い玉の3点があるようです。赤(恋愛・良縁)黄(金運・幸運・商売)青(厄祓・仕事学業)緑(健康家庭)となります。

専用書き処が用意されており、同色のペンで願い事を記した後に結び紐に付けると、後日、神職により心願成就祈願が行われるそうです。
【烏森神社 御朱印】

ここのカラスは、よく熊野神社に描かれる三本足の八咫烏とは異なり、2本足でした。
【烏森神社 癌封じ】
現在では東京の「癌封じ」のご利益がある神社として知られております。江戸の大半を焼いた火事で焼失を免れたことから、「封じる力」が強いといわれてきました。そのため、「がん封じ」として信仰されたようです。

「癌封じ御守」は、通常のものと、本人の名前や住所を記入して提出するとそちらを本殿に一年間保存して毎日祈祷してくださる「特別祈祷癌封じ御守(箱入り)」があります。
【烏森神社 近くにある観光スポット(徒歩30分圏内)】
愛宕神社、虎ノ門 金刀比羅宮、浜離宮恩賜庭園、芝大神宮、朝日稲荷神社、皇居外苑
【烏森神社 アクセス】
管理人の感想
新橋駅、SL広場のすぐ裏にありますが、都会神社の宿命か・・・周りを高いビルに囲まれていて、近くまで行かないと発見できない場所に有ります。境内はかなりコンパクトで、参集殿は小路のような場所にありますが、参拝者が後を絶たず信仰を集めていると思いました。参拝は早朝をお勧めします。