【青島神社 概要】
青島神社(あおしまじんじゃ)は、正確な創建の年代は不明ですが、平安時代(794~1185年)に宗教施設が建てられたと考えられています。古くから青島自体が霊域として崇められており江戸時代まで全島が禁足地とされていました。社伝によれば、山幸海幸神話で、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)が海神宮(わたつみのみや)から帰還した際に青島に上陸して宮を営んだため、その宮跡に神を祀ったのが始まると伝わっています。
御祭神は、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、塩筒大神(しおづつのおおかみ)を祀っております。
【青島神社 弥生橋】

青島へは橋を渡ります。1920年(大正9年)3月、昭和天皇が皇太子時代に行啓したさいに架設されたのが起源で、当時の御歌所所長入江為守により、3月に因んで「弥生橋(やよいばし)」と名付けられました。

当時のものは1940年(昭和15年)の台風によって全壊し、現在のものは1951年(昭和26年)に架け替えられたものです。
千葉にも似たような島と地形がありますが、青島の方が雰囲気も良く観光地として完成しています。

【青島神社 参道】

弥生橋を渡ると白い砂浜に参道が現れます。参道を進むと両側に鬼の洗濯板が見えてきます。
【隆起海床と奇形波蝕痕(鬼の洗濯板)】
青島周辺から日南海岸のいるか岬に至る海岸に見られる波食台で、干潮時に現れ、かつて洗濯する際に使用した洗濯板のような凹凸があることから、地元では「鬼の洗濯板」ともよばれています。

大昔に海面下にあった岩が地質変動によって水面上に現れ、波や海水に浸食されて現在のような形が出来上がりました。現在は国の天然記念物となっております。
【青島神社 鳥居】
鬼の洗濯板を眺めながら参道を進むと鳥居が見えてきます。

鬼の洗濯板を眺めながら参道を進むと鳥居が見えてきます。青島のシンボル的な鳥居ですね。菅原神社や鹿児島神宮で見た鳥居と同様の形状で九州南部特有なんでしょうか?
【青島神社 神門】

鳥居を抜けると立派な神門があります。
【青島神社 社殿】

現在の社殿は昭和49年(1974年)に火災で全焼した後、再建されたものです。
【青島神社元宮 参道(祈りの古道)】

元宮に続く参道は絵馬掛けで作られたトンネル状の参道になっており、熱帯の木々の中、青島神社特有の景色だと思います。
【青島神社 元宮】

「祈りの古道」を抜けると、元宮があります。青島のほぼ中心に位置しており、1960年代までは神主や皇族のみしか入れませんでしたが、現在は一般解放されています。
【青島神社 投瓮所】

元宮の裏手には吉凶を占う神事に用いられた土器のお皿を投げる「天の平瓮投げ」を行うところがあります。素焼きの盃を奥の磐境に投げ入れば心願成就、割れれば開運厄祓とされています。
【青島神社 近くにある観光スポット】
鵜戸神宮、宮崎神宮
【青島神社 アクセス】
管理人の感想
予備知識もなく訪問しましたが、とても神秘的な神社で雰囲気も景色も素晴らしかったです。朱色の社殿と青い海、そして亜熱帯植物が織りなす景色が南国らしい雰囲気で昭和の時代には新婚旅行の定番となっていた事に納得でした。宮崎を代表するスポットで観光では欠かせない場所の一つですね。