【概要】
不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)は比叡山延暦寺にならって寛永寺を創建した天海僧正が建立しました。天然の池であった不忍池を琵琶湖に見立て、元々あった聖天が祀られた小さな島を琵琶湖に浮かぶ竹生島に見立て、島を大きく造成することで竹生島「宝厳寺」に見立てたお堂を建立しました。しかし、太平洋戦争の空襲で焼けて、現在の御堂は昭和33年に鉄筋コンクリートをもって再建されたものになります。ご本尊(八臂大弁財天)は、長寿や芸能の守りとして信仰され、また『辮財天』とも書くことから、金運上昇のご利益が有るそうです。
【景観】
弁天堂を囲むように池の蓮が咲き、参道には屋台、八角形の屋根が特徴的な本堂に、たくさんの提灯など、まさに日本の美しさを象徴するような場所ですね。屋台はいつも出ていて縁日の雰囲気も有ります。記念碑や供養塔が多く奉納されており、庶民の生活に馴染んでいるんだと感じます。
春の桜が咲くころは出店もたくさん並んで賑わいます。蓮の名所でもあるので、夏の早めの時間に訪れるとそちらも楽しめます。周回する遊歩道から池を撮影すると大体映り込みますので、参拝後に散策されてはいかがでしょうか。
【境内】
お堂正面には、宇賀神(うがじん)像があります。この像は2018年頃からこの場所に祀られているそうです。 中世以降日本で信仰された神様であり、幸福や利益、知恵、財力の神とされる弁財天と同一視されることが多いです。また、白蛇や宇迦御魂(うかのみたま)の異称でもあります。
弁天堂の横には、不忍池大黒天堂があります。 豊臣秀吉が大切にしていたという大黒天像を祀るお堂です。大黒天は福を授ける神・福を招く神として知られ、家門繁栄や富貴をもたらすといったご利益があります。
【近くにある観光スポット】
上野東照宮【東京都】 湯島天満宮【東京都】【アクセス】
管理人の感想
上野公園は、動物園や美術館などの他に上野東照宮など歴史建造物が多いので、はじめての東京観光には良いかと思いました。