【久能山東照宮 概要】
久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)は、7世紀頃、久能寺として開かれ、鎌倉時代には300余の禅坊が建てられる大寺院になりますが、火災で焼失します。その後、武田信玄公が久能寺を移転させて当地を久能城としますが、武田氏滅亡後は徳川家康公の所有となります。家康公の薨後、御遺命により御遺骸を久能山に埋葬、久能城を廃止し東照社(後に東照宮と改称)が創建されました。成り立ち(お寺→城→神社)
徳川家康公をお祀りする神社は日本各地にありますが、その最初の神社が「久能山東照宮」です。久能山東照宮は、遺命により家康公が埋葬された場所でもあります。
【久能山東照宮 景観】
境内へは、駿河湾側(国道150号線側)からの表参道1159段の石段を登っていくか、日本平公園のロープウェイから渡っていくかの二択になります。表参道は海岸線から少し入った場所に鳥居が立ち、そこから見上げるほどの緑濃い山道の階段を1159段登ります。
くねくねと曲がらせる階段は元山城だったことを覗わせる石垣があります。1159+40段は確かに大変ではありますが、幅も広く高さも低く登りやすい階段なので、木々の間から見える海の景色を楽しみながら行けば登れます。ただ足腰の弱い方にはお勧め出来ませんが、ベテランの方は10分以内に登れるそうです。
東照宮は久能山(くのうざん)に位置しており山上からは、市街や海岸を一望することができ、絶景が広がっています。この日は天気も良く、青い海が綺麗でした。
【久能山東照宮 境内】
参道から長い階段を登って、たどり着いた場所のさらに高い場所に立つ、青空に映える朱塗りの立派な門。この久能山東照宮楼門は元和3年(1617)に建てられたもので、入母屋、銅瓦葺、三間一戸、楼門形式、下層部両側の外側には随神、内側には狛犬が安置され、上層部には後水尾天皇の筆による「東照大権現」の扁額が掲げられています。
日光東照宮と比べると規模は小さいですが、拝殿や門には日光と同様に豪華な装飾が見られます。お墓である立派な【神廟】の方向は西に向いて建てられており、生まれた岡崎城やかつて暮らしていた駿府城や浜松城方向にしたかった等、諸説あるようです。
全国でここだけ、中央に徳川家康公、右手には豊臣秀吉公、左手に織田信長公を祀ってある社殿があります。歴史を刻む中でとても感慨深いものがあります。
徳川家康公の御遺骨が埋葬されているのはこちらと言われております。宮殿も東照宮との名の通り豪華絢爛で見応えがあり良かったです。
【久能山東照宮 御朱印】
【アクセス】
管理人の感想
階段が1000段以上あり、お年寄りや子供にはかなり厳しい道のりだと思います。ロープウェイでも行けますので事前に情報収集をして行きましょう。さすが東照宮と言うだけある社でした。