【新宿天満宮 成子天神社 概要】
新宿天満宮 成子天神社(なるこてんじんしゃ)は、創建は延喜3年(903年)。道真の死去を悲しんだ家臣たちが配流先の太宰府から彼の像を持ち帰って鳴子村(現在の新宿区の西部)にあった大神宮(伊勢神宮分社)の境内に祠を建てて道真を祀ったのが始まりとされています。後に大神宮は他所に遷し、元の敷地は菅神社の境内となり寛文元年(1661年)、現在地に社殿を造営し、天満天神社→北野神社→成子神社→昭和3年に成子天神社と改称しています。
御祭神は天満宮ですので、菅原道真公を祀っております。

全国の天満宮の総本社は福岡県の太宰府天満宮で919年創建。創建に諸説はあるものの、太宰府天満宮と同時期の延喜年間に道真を祀った神社と考えられます。
東京には菅原道真公を祀っている有名な神社はいくつかあります。
【成子天神社 参道】

青梅街道沿いに少し長い参道があります。この大都会で参道がしっかり残っているのは素晴らしいですね。

七福神の像があちこちにあるので探してみるのも楽しいです。
【成子天神社 神門】

参道を進むと神門が見えてきます。建立は比較的新しく平成26年となっていました。中には風神・雷神の像があります。
【成子天神社 社殿】

現在の社殿は昭和41年建立。鉄筋コンクリート製で綺麗に整備されており新しく感じますね。

「撫で牛」も小さいながらあります。道真公を祀る神社には牛像も有名で自分の体の悪いところを撫でると良くなるとの言わております。
【成子天神社 夫婦公孫樹(雌木)】

社殿前にかなり立派なご神木であるイチョウの木があります。夫婦(めおと)と名付けられているのは、富士塚の前のイチョウの木が雄の木のため、こちらと夫婦になぞらえられているとのこと。

戦前からあったようで、空襲に耐えて生き延びた貴重な木だと思います。
【成子天神社 大神宮】

元々この地に鎮座していたと思われ、天神社よりも歴史は古いと考えられます。天照皇大神(天照大御神)を祀っております。
【成子天神社 井戸と三柱鳥居(みはしらとりい)】
手漕ぎポンプが乗っている井戸があり、それを覆うように三柱鳥居がありました。

この構造の鳥居は珍しく全国に数本しか確認されていません。なぜここに三柱鳥居を立てたのか詳細はわかりませんでした。
【成子天神社 木花咲耶姫命像】
木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)は日本神話において神々の一柱で瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の妻です。安産、子宝、縁結びの神として信仰されており富士山に祀られます。ここに像があるのは、富士塚と夫婦イチョウがある為かと。

愛媛県の伊曽乃神社にも木花開耶姫像がありますが人間のイメージ次第ですかね。

↑の写真は愛媛県にある伊曽乃神社 木花開耶姫像です。

【成子天神社 富士塚】

これまで登った富士塚のなかでは一番険しい富士塚でした。

塚自体の高さが結構あり雨の日など濡れている時は危険ですので、登山は控えた方が良いと思います。山頂からの風景は残念ながらビルだらけでした・・・
全国にこのような富士塚はあり、東京都内では鳩森八幡神社・品川神社・護国寺・羽田神社にもあります。
【新宿天満宮 成子天神社 御朱印】

【新宿天満宮 成子天神社 近くにある観光スポット】
新宿都庁、十二社熊野神社
【新宿天満宮 成子天神社 アクセス】
管理人の感想
西新宿の大都会ですごい存在感があり立派な神社でした。やや派手な点や敷地内にタワマンがあるなど趣が無いと感じる方もいるかもしれませんが、比較的に歴史は古く見所も多いと思います。ぜひ皆さんも新宿に来た際は参拝されてはいかがでしょうか。