【愛宕神社 概要】
愛宕神社(あたごじんじゃ)は、全国各地に約900社程度ある分社のひとつであり京都にある愛宕神社が総本社となります。慶長8(1603)年、徳川家康の命令により、江戸の防火の神様として祀られ武家社会からも厚い信仰を集めました。愛宕神は火伏せの神としても知られ、多くの火災から江戸を守るための祈りが捧げられていました。そのため、愛宕神社は単なる出世の神社としてだけではなく、市民の生活と密接に関わる神社としての役割も果たしてきました。
主祭神は、火伏の神「火産霊命(ほむすびのみこと)=火之迦具土大神(ひのかぐつち)」となっております。イザナミとイザナギが神生みで生んだ火の神様であり、その火が原因で、イザナミは亡くなってしまいます。 火を扱う業者からの崇敬が高く、鍛冶業や焼き物業といった業者から高く崇敬されております。火之迦具土大神が祀られている神社は多く、京都の愛宕神社以外にも有名な神社がいくつか存在します。
【愛宕神社 出世の石段】
愛宕神社は東京23区内で自然の地形としては一番高い山である愛宕山(標高26m)の山頂にあります。この神社の最大の特徴は、古来より「出世の石段」と呼ばれる階段「男坂」を登ることにあります。参拝者はその急勾配を登り切ることで、文字通り「出世を遂げた」とされています。
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段数は86段でそれほどでもないですが、一段あたりの高さも結構あり、傾斜角度が40度あるのでそこそこきついです。
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かつて馬術の名手が山頂に咲く梅の花を乗馬で石段を駆け上がり3代将軍家光公に献上し、当時その名を全国に馳せ出世したことからその名が付いたという逸話が現代に伝わりました。
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上ったあと見下ろすと若干恐怖を感じます。雨の日などは無理をしないように気を付けて登りましょう。
【愛宕神社 境内】
徳川幕府の施策により町を大火から除け江戸の繁栄発展を見守るためにこの地に神社を建立しました。遠くから上がる火の手を発見しやすかった小高い山という利点に加え、山頂から町並みが一望でき見晴らしが良く、四季折々の景色を楽しめる名所だったようです。
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現在は周辺がビルばかりで見晴らしに関しては昔の面影はありませんが、境内には緑が多く四季折々の表情を楽しめると思います。
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江戸大火災で全焼してしまいましたが、明治10年、9月に本殿、幣殿拝殿、社務所の再建。大正12年9月1日、関東大震災に、昭和20年5月24日帝都大空襲に社殿は焼失しましたが、昭和33年9月、氏子中の寄付により、御本殿、幣殿、拝殿などが再建され、現在に至ります。社殿の少し手前、左側には「招き石」があり、この石をなでると福が身につくと言われているそうですよ。
【愛宕神社 境内 弁財天社と池】
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近年に再整備され綺麗になっています。池をぐるっと一周できるようになっており市杵島姫命を祭神とする末社の弁財天社があります。慶長15年に安芸の厳島神社より勧請されました。
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池には鯉が泳いでいて都心の静かなオアシスのようでした。
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【愛宕神社 御朱印】
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【愛宕神社 近くにある観光スポット】
日枝神社、国会議事堂、東京タワー、増上寺、芝大神宮、芝東照宮
【愛宕神社 アクセス】
管理人の感想
春は桜、夏は鬱蒼と茂る樹木の涼と蝉時雨、秋は月と紅葉、冬は雪景色と四季折々の表情を楽しめる神社だと思います。出世の神社として知られる場所で、多くのビジネスマンや若手の社会人にとって人気のパワースポットになっていました。