【羽田神社 概要】
羽田神社(はねだじんじゃ)は、鎌倉時代(1185年~1333年)の1258年に創建されたと伝えられています。羽田浦の水軍領主が牛頭天王(ごずてんのう)を祀った事がはじまりとされています。文久元年(1861年)に疱瘡(天然痘)が蔓延した際に将軍・徳川家定が病気平癒祈願に参拝したとの記録があるようです。しかし、明治の神仏分離により「牛頭天王」という社号が禁止されたため、祭神を牛頭天王と習合していた須佐之男命に変え、明治40年に羽田神社と改称されました。旧称は八雲神社・牛頭天王社です。
神仏分離により現在の御祭神は「須佐之男命(すさのおのみこと)」と「稲田姫命(いなだひめのみこと)」の二柱・ご夫婦の神様をお祀りしています。
【羽田神社 参道】
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参道前は大きな道路があり、交通量が激しいです。ただ、参道に入ると静かで落ち着いた雰囲気の中、立派な本殿と鳥居が印象的ででした。
【羽田神社 手水舎】
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手水舎が水の守護神・龍ではなく、牛となっており珍しいと思いました。菅原道真が祭神かと勘違いしましたが、牛の扱いが違いますね。牛頭天王のなごりでしょうか?
【羽田神社 本殿】
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昭和63年5月に竣工された本殿は、彫刻など綺麗で風格があります。
【羽田神社 富士塚】
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羽田神社の富士塚は、「羽田富士」と呼ばれ、明治初年に造られたそうです。現在は東京都大田区の有形民俗文化財に指定されています。他の神社の富士塚よりは小さく登りやすかったです。
全国にこのような富士塚はあり、東京都内では鳩森八幡神社・品川神社・護国寺にもあります。
【羽田神社 末社】
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本殿のほか、多くの末社が祀られていました。そのうち三社が稲荷神社であり、このあたりの土地柄で、江戸時代に新田開発が進み、稲の神様であるお稲荷様が祀られ、その後、東京飛行場拡張の為に強制退去され合祀されたそうです。
【羽田神社 隣接の自性院】
羽田神社の隣にお寺があります。神仏分離によるものだと想像できますので、こちらも参拝してみました。
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昔は境内に牛頭天王社を祀っていたそうです。
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境内に「牛頭天王堂」がありますが、これは羽田神社の名残ではなく、1929年(昭和4年)に三輪厳島神社から移築したものだそうです。
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牛頭天王堂の前には梅が咲いておりました。鶯が蜜を吸っていました。もうすぐ春ですね。
【羽田神社 御朱印】
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御朱印は飛行機の朱印が押してあり、記念品に飛行機型の栞をいただけました。JALとANAとコラボした御朱印帳も販売されていました。
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【羽田神社 近くにある観光スポット】
穴守稲荷神社、羽田空港、川崎大師
【羽田神社 アクセス】
管理人の感想
飛行機の安全祈願で有名ですが、歴史を調べるとご利益などは後付けと思われます。ただ、羽田地区を守護する氏神様ですので航空関係者から崇敬され、現在のような形となったと思います。
そこまで近くはありませんが「天王」とつく地名として「天王洲アイル」がありますが、牛頭天王の痕跡でしょうか。いつも事前知識が無い状態で参拝しますが、この神社では手を合わせた際に家族の無病息災を祈っていたので、いろいろ腑に落ちるところがありました。