【鳩森八幡神社 概要】
鳩森八幡神社(はとのもりはちまんじんじゃ)は、貞観2年(860年)に創建。伝記によれば、昔この場所の林に瑞雲(ずいうん)が度々あらわれ、不思議に思った村民が、林の中に入ると沢山の白鳩が西に向かい飛び立って行ったことから、祠を建て鳩森と祀ったのが始まりだそうです。その後860年に慈覚大師が関東で神仏の教えを広めている際、御神体を求める村民たちの強い願いがあったため、八幡様の像を作って祀り八幡宮としたそうです。
御祭神は八幡様ですので、応神天皇と神功皇后となります。
【鳩森八幡神社 参道】
参道は2つあり、正面参道は日本将棋連盟本部方面からとなります。
「年越の祓」として「茅の輪くぐり」を行っていました。12月に行われる茅の輪くぐりは、半年の間に付いてしまった穢れを落とし、心身共に清らかな状態で新年を迎えるための神事です。
紙垂(しで)に人型を使っており、罪や穢れを人の形に切った紙に移すことで清めるものです。
鳩森八幡神社の手水舎は歴史を感じますね。秋の花が沢山飾っていました。
社殿は弘化2年(1845年)に作られましたが戦災により消失。平成5年に復元され現在に至ります。
もう一つの入り口は千駄ヶ谷駅方面からとなり、大鳥居を潜ると戦火を逃れた銀杏のご神木があります。
【鳩森八幡神社 将棋堂】
1986年に日本将棋連盟の会長だった大山康晴十五世名人が約1メートル20センチの王将の将棋駒を奉納したことをきっかけに、将棋堂が建立されました。将棋堂には御影石でできた将棋盤が設置されており、その上に大駒が鎮座しています。その為、現在は将棋に携わる人々から注目を集める神社でもあり「将棋の聖地」と称されています。
【鳩森八幡神社 甲賀稲荷社】
昔、青山権田原の御鉄砲場付近に鎮座していて甲賀組組屋敷の武士等が崇敬していた神社です。明治18年に、青山練兵場設置のためこの神社の境内に遷座、合祀されました。昭和20年の戦災で社殿を焼失しましたが、昭和45年欅造りの社殿が完成し遷座されました。
【鳩森八幡神社 富士塚】
鳩森八幡神社の富士塚は、江戸時代の寛政元年(1789)に築造。
登山ルートには実際に富士山にある神社や御堂、湖などの自然も再現されています。現在は、千駄ヶ谷の富士塚として都の有形民俗文化財に指定されております。
頂上付近には、富士山の溶岩が配されていて、手軽に登山が体験できます。
全国にこのような富士塚はあり、東京都内では品川神社・護国寺にもあります。
【鳩森八幡神社 御朱印】
【鳩森八幡神社 近くにある観光スポット】
明治神宮、鳩森八幡神社、新宿御苑、乃木神社
【鳩森八幡神社 アクセス】
管理人の感想
1000年以上もの歴史がある都内の神社。当時から一帯の総鎮守として親しまれているようです。敷地面積はそこまで広くはありませんが、見所が満載ですので新宿御苑や東京体育館に行かれた際は立ち寄ってはいかがでしょうか。