【唐澤山神社 概要】
唐澤山神社(からさわやまじんじゃ)は、1883年(明治16年)創建。
唐澤山神社が建っている場所は、平安時代に藤原秀郷が築いた「唐沢山城(からさわやまじょう)」という関東で指折りの名城として称えられた、非常に守りの固いお城でした。あの軍神・上杉謙信が10回近くも攻め寄せましたが、一度も力攻めで落とすことができなかったという「不落の城」の逸話が残っています。
平将門の乱を鎮圧した藤原秀郷を「承平天慶の乱」の英雄として、古くから尊敬を集めており、秀郷の子孫とされる佐野家や、旧臣(昔からの家臣)たちの末裔が中心となって「神社を建てたい」と政府に請願し創建されました。神社を建てる際、最も縁の深いこの城跡(本丸跡)が選ばれました。
ご祭神は、藤原 秀郷(ふじわら の ひでさと)を祀っております。
秀郷が弓の名手であったことから、「勝負運」「厄除け」「開運」のご利益があるとして、現在も多くの参拝者が訪れます。
【唐澤山神社 参道】
唐澤山神社の参道は、山頂の本殿へと続く道そのものが「巨大な要塞(城跡)」となっており、一般的な神社の参道とは一線を画す迫力があります。
この神社には猫が多く生息しており、よくお昼寝をしているスポットでもあります。

参道から神門を見上げるアングルは、非常に迫力があります。特に新緑や紅葉の時期は、木々に囲まれた門が美しく映えます。

参道途中のベンチに神社猫がお昼寝中でした。
【唐澤山神社 つつじ】

つつじは境内を中心に赤、白、ピンクなど約5,000株が植えられています。ヤマツツジを中心に、新緑との美しいコントラストが特徴です。

気象条件にもよりますが、おおむね4月下旬に満開を迎え、ゴールデンウィーク頃まで楽しめることが多いです。つつじを見ながら参道を進むと手水舎が見えてきます。
【唐澤山神社 手水舎】

今回は残念ながら花手水になっていませんでしたが、普段は季節の花を浮かべているそうです。手水舎から階段があり神門へ続きます。
【唐澤山神社 神門】

階段を登り鳥居の先に神門が見えてきます。

現在はお城の防御の要であった場所に、神域への入り口としての門が構えられており、歴史の変遷を象徴するスポットですね。
【唐澤山神社 社殿】
神門を入ってすぐに拝殿が見えるのではなく、少し角度を付けて配置されており、これは敵が一気に攻め込めないようにした城郭建築の名残だと思われます。

戦国時代の土塁(土の壁)に囲まれた平地に建っているため、神社建築でありながら、どこか「城郭」の雰囲気を感じさせる独特の配置になっています。現在の社殿は、神社が創建された明治16年(1883年)から、明治20年代にかけて整えられました。

下から見るとお城ですね。
【唐澤山神社 南城館からの眺め】
南城館は、現在社務所の横にあります。かつての城主が居住した御殿があったとされる場所で、南側に大きく開けています。

眼下には佐野市の街並みが広がり、その先には広大な関東平野がどこまでも続いています。視界を遮るものがないため、夜には「陸の松島」とも例えられるような美しい夜景が広がり、フォトグラファーにも人気のスポットらしいです。
【唐澤山神社 末社 龍神宮】
参道から少し脇に入った、木々に囲まれた斜面にあります。藤原秀郷が琵琶湖の龍神から「三上山の大ムカデを退治してほしい」と頼まれ、見事に退治したお礼として、龍神からさまざまな宝物を授かったという伝説に基づいています。

秀郷公を助けた龍神を祀ることで、神社の守護や、地域に「水」の恵みをもたらす存在として大切にされています。
ご祭神は、龍神(水の神様)を祀っています。
【唐澤山神社 末社 和合稲荷神社】
龍神宮から更に参道を進むと左手にあります。

一般的な稲荷信仰と同様に、商売繁盛や五穀豊穣のご利益がありますが、名称に「和合」とあることから、家内安全や人間関係の調和、良縁を願う参拝客も多く訪れます。
ご祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀っています。
【唐澤山神社 末社 足尾山神社】
三の丸跡から参道へ下る途中の、少し目立たない場所に鎮座しています。「足尾山」という信仰は、もともと茨城県の足尾山を本宮とする山岳信仰で、険しい山道を歩く修行者や地域住民にとって「健脚」は切実な願いでした。

当時の城主であった佐野氏は、城内の要所にさまざまな神様を祀り、一族や家臣、領民の安全を祈願したそうです。
ご祭神は、猿田毘古神(さるたひこのかみ)、淤母陀琉神(おもだるのかみ)、国常立命(くにのとこたちのみこと)の三柱が祀られています。
【唐澤山神社 天狗岩】
駐車場から城内へ進むと右手に登り口があります。

天狗岩(てんぐいわ)は、かつての唐沢山城において「物見櫓(ものみやぐら)」の役割を果たした巨大な岩塊です。

巨大な岩場の上から、関東平野を180度見渡せます。晴れた日には富士山や東京スカイツリーが見えることもあるそうです。
【唐澤山神社 近くにある観光スポット】
朝日森天満宮、春日岡山東照宮、佐野厄除大師
【唐澤山神社 アクセス】
管理人の感想
神社としての歴史は140年ほどですが、その土台となっているお城の歴史は1000年近く遡るという、二重の歴史を楽しめるのがこの社殿の面白いところです。本殿へと続く階段は一歩一歩がなかなかの運動になりますが、整備された参道がとにかく心地よく、木々のざわめきを聞きながら歩く時間は贅沢なひとときでした。途中で猫がのんびりお昼寝している場面にも遭遇し、ちょうど良い運動量と最高の癒やしがセットになった充実の参拝でした。神社と言うよりはお城の雰囲気でした。
【御朱印・絶景】日本の神社仏閣めぐり – JAPAN SHRINE GUIDE 



